こんにちは。シリーズ「キーワードで新チームを読む」今シーズンの各大学の注目点をキーワードと共に紹介していきます。今回は東海大を紹介します。
東海大の今季のキーワードは「3年生主将」です。(ちなみに前回は「復活」でした。(【東海大】スター選手が復活できるチーム | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net))
東海大は今季、3年生の越陽汰が主将を務めています。通常は4年生が務めることの多い主将、3年生が担うときは何かチームとして重要な局面にいる場合が多いです。
今季の東海大が目指すべき姿は「復活」でしょう。
黄金世代を擁して箱根駅伝優勝を果たしてから5年。ここ2大会はシードを逃すなど苦戦が続いています。
選手個々の能力としては上位校にも引けを取らず、石原や花岡など、往路を区間上位で走れる選手はいるのですが、それでもなぜかチームとして噛み合わない。そんなもどかしさを抱える最近の東海大でした。
さらに山の神候補とされていた吉田が創価大に転校。
どうしてもネガティブなイメージが出てきてしまいますが、このチーム状況を打破するための起爆剤として、まだ3年生の越に主将を任せることにしたのでしょう。
最上級生を差し置いて3年生に主将を任せることによって、面白くないと思う人もいるかもしれません。それでも、3年生主将制を導入したことによって、劇的にチームが変わった例もあります。
今回は、そんな成功例を紹介します。
〇神奈川大・鈴木健吾主将(2016~2017年度)の例
神奈川大はそれまで箱根駅伝では11年連続でシード権を落としていました。好選手はいるのに、ブレーキが発生することが多く、シード権争いに絡むことすらできていませんでした。そんな停滞感を打破するために大後監督は鈴木健吾を3年生主将に任命しました。
その後の神奈川大の飛躍は皆さんの記憶に残っているでしょうか。主将一年目には自ら2区区間賞の快走でチームを牽引し、実に12年ぶりのシード権獲得。主将二年目には箱根駅伝こそ、アクシデントにより13位に沈みましたが、全日本大学駅伝を制するなど、神奈川大は学生長距離界の主役として存在感を発揮しました。
○國學院大・土方英和主将(2018~2019年度)の例
國學院大は前年の箱根駅伝で襷が途切れて総合14位。6年連続でシード権を逃しており、チームとして停滞しつつある雰囲気でした。しかし、その中でも土方、浦野、青木の同学年トリオがそれぞれ往路で区間5位以上と揃って好走したことが何かきっかけとなりそうでした。
そこで前田監督はチームにブレークスルーを作るため、思い切った決断をしました。
新チームでは彼ら3年生3本柱を中心に据えることを示すかのように、土方を3年生主将に据えました。
そしてこの決断が大当たり。春から彼らがチームを牽引し、全日本では6位に入って初シード獲得。箱根でも土方が2区7位、青木が3区6位、浦野が5区区間賞と大活躍で往路3位、総合でも7位と過去最高のシーズンを過ごしました。
さらに彼らが4年生を迎えた昨季はさらに進撃。久しぶりの出場となった出雲駅伝ではアンカー土方の快走で大逆転初優勝。全日本では上手くいかないながらも7位でシード権を確保。
そして箱根では土方が2区8位、青木が3区5位、浦野が5区3位と前年と同じ区間で再び好走。それ以上に素晴らしかったのはチームが総合3位と前年から4つも順位を上げたことです。いつしか3本柱以外の選手も順位を押し上げるチームへと進化していました。
総じて土方を3年生主将に任命する試みは大成功だったといえるでしょう。
このように、シード権から遠ざかっていたチームが3年生主将によって強豪校へと生まれ変わった例もあるのです。
東海大の思い切った取り組み、そして3年生ながら主将に就任した越の奮闘に注目したい今シーズンです。
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