こんにちは。シリーズ「キーワードで新チームを読む」今季の各大学の注目点をキーワードと共に紹介していきます。今回は城西大を紹介します。
城西大の今季のキーワードは「覚醒」です。
城西大は昨季、大学史上最も素晴らしいシーズンを過ごしました。出雲2位、全日本5位、箱根3位といずれも過去最高成績。ただ、この素晴らしい成績のメインエンジンとなったのは当時の4年生。
主将の野村や山の妖精山本、ゲームチェンジャーの山中など、強力にチームを押し上げてくれた世代が卒業してしまいました。
残る選手たちの中で主力になるのはキムタイ（3年）と斎藤（3年）。2年連続で2区3区を走っています。彼らは10000m27分台とかなりの好タイムを持っており、学生トップクラスの選手です。
彼らによって序盤は上位スタートが既に見込める布陣ですが、さらにここに加わるレベルの選手が1人現れました。
その名は平林 樹（4年）
2年次、3年次は箱根では9区を走ってそれぞれ区間8位、10位という成績を残しています。ここまでは長距離区間で安定して走れる選手、という印象でしたが、ここに来て一気に覚醒。
5000m13分39秒とスピード型エース級のタイムを叩き出すと、関東インカレ10000mではキムタイに先着して2位に入りました。タイムも自己ベストを46秒も更新し、28分3秒と一気に学生トップクラスの水準に。
復路の職人から学生トップクラスのエースにジャンプアップしました。
ここまでの覚醒を見せた選手はなかなか記憶にありません。
元々のスタミナに加えて、スピードも身に着けたことで箱根駅伝でも2区を走れる存在となりました。
そうすると、上りに強い斎藤を5区に回すことも可能となります。
強力な2本柱から3本柱になって、今年も昨年以上に好成績を残せる土台ができてきました。
覚醒した主将が導く城西大のセカンドシーズン。みなさんも注目してみてください。
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