全日本予選、突破のカギになった選手とは!?

全日本大学駅伝予選

こんにちは。今回からは先日開催された全日本大学駅伝関東地区予選会の振り返りを行います。気温が高い中での難しいレースで、番狂わせが多い大会となりました。

 

それでは、今回は全日本予選を通過したチームについて、通過のポイントとなった選手の走りを簡単に考察していきます。

 

1位:城西大

ポイント:林(1組1位)

エントリーした8選手が全員箱根経験者。盤石の体制でしたが、前評判が高い時こそ落とし穴もあるのがこの全日本予選。それでも、林が1組1位の快走で堅い流れをしっかり作ってくれました。暑い中でスローペースになることを見越して、ラストスパートのある林を配置した櫛部監督の采配も見事。横綱相撲で3年ぶりの全日本出場決定です。

 

2位:大東文化大

ポイント:ワンジル(2組1位)

前回に引き続き、2組に起用されたワンジル。今回は1周目から飛び出して一人旅になりました。一時は全員周回遅れにさせるほどの快走で組2位に1分差をつけて大量リード獲得。激戦の全日本予選の中、3組目以降の選手たちに余裕を持って走らせることができました。

 

3位:東海大

ポイント:喜早(1組6位)&永本(1組9位)

越や五十嵐といった主力が外れた影響もあってか、1組目は復活を期す喜早とルーキーの永本のコンビに。緊張感のある1組目でしたが、序盤から2人で積極的にレースを引っ張りました。ラスト勝負ではやや遅れを取ったものの、彼らの存在感のある走りから流れができた東海大。最終組の石原、花岡が安全運転で走れるくらいの余裕を持って全日本予選突破です。

 

4位:東京国際大

ポイント:ベット(4組1位)

3組目までの選手たちの奮闘で7位と既に出場圏内で走り始めることができたベット。とはいえリードも少ない状態で迎えた初めての主要大会で10000m。一歩間違えたら予選敗退のプレッシャーもある中でしたが、それでも貫禄の走りで全体トップ。学生記録を更新したエティーリが目立っていますが、ベットも勝負レースでいきなり100点の結果を残すあたり、やはり只者ではなさそうです。

 

5位:東京農業大

ポイント:前田(4組3位)

遂に東京農業大が三大駅伝に帰ってきます。3組終了時点で12位と、出場圏内に入るためには大稼ぎする必要があった最終組。前田は覚悟を決めて留学生だらけの先頭集団に挑みました。ラスト勝負でベット(東京国際大)、ムトゥク(山梨学院大)にわずかに及ばなかったものの、ここまで留学生と対等に渡り合える1年生は初めてかもしれません。

全日本予選日本人歴代トップタイムを大幅に更新する歴史的な快走で、東京農業大を14年ぶりの全日本大学駅伝に導きました。

 

6位:帝京大

ポイント:山中(3組3位)

最終組までにリードを稼ぐ必要があった帝京大。3組目で山中が高槻(東京農業大)、山本(立教大)と共に飛び出しました。潰れたら終わりの緊張感のあるレースでしたが、最後まで持ちこたえて組上位でフィニッシュ。後方から追いかけるチームに対して大ダメージとなるリードを作って、4組目の小野、西脇の余裕を持った逃げ切りをお膳立てしました。

 

7位:国士舘大

ポイント:中島(4組21位)

3組終了時点で11位ながら、ボーダーラインも見える位置につけた国士舘大。最終組もカマウが稼ぐことは計算できましたが、一方で相方の中島が遅れてしまっては逆転できません。そんな緊迫した場面でしたが、中島は第2集団に終盤まで食らいついてくれました。他校に取りこぼしがあって脱落していく中で最後まで耐え抜いて、滑り込みの7位通過。国士舘大に新しい風が吹いています。

 

こうやって振り返るだけでも、全日本予選を観戦していたときの興奮が甦ってきます。

次回は残念ながら予選会敗退となったチームについて考察していきますので、またご覧ください。

 

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