こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は初出場、駿河台大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:20位
復路:15位
総合:19位
歓喜の箱根駅伝初出場を決めた駿河台大。もしかしたら届くかも?と言われていた中でしたが、そのワンチャンスを見事にモノにしました。
一方、箱根駅伝出場への思いが強かった分、箱根予選後には燃え尽き症候群気味になった部分もあったそうです。
その中でどんな箱根路にするか、インパクトを残すべく乗り込んできました。
〇戦略
本来は1区にエースのブヌカを起用してかき乱していきたいと考えていたそうですが、ワクチン接種後の体調不良もあり、無難に2区に起用することに。1区と3区は主力の清野と町田でひと勝負。
チャレンジングチームは往路に主力を全投入することが多いですが、徳本監督は繰り上げなく最後まで襷を繋ぎ切ることを目標に定めたため、彼らに続く実力者の小泉と新山を復路の6区7区に回しました。
さらには体育教師を休職して箱根駅伝に挑んだ今井を4区、彼の教師時代の教え子である永井を5区に起用して師弟リレーを実現するなど、やりたいことを贅沢に詰め込んだオーダーができあがりました。
〇結果
1区清野はハイペースの中で17位とまずまずのスタート。しかし、2区ブヌカがやはり調子が上がらなかったのか、19位まで順位を落としてしまいます。3区町田は中盤以降にビルドアップするクレバーな走りで区間12位と健闘。
4区今井と5区永井の師弟リレーもハイライトとなりました。
ただ、やはり箱根のレベルは高く、往路は20位でのゴールとなりました。
繰り上げなく襷を繋ぐことを目指した復路。
相手は10分先にスタートした青山学院大でした。
ここからさらに10分差を開かれたときに繰り上げとなるため、駿河台大のミッションは先頭を走る青山学院大との差をできるだけ開かれないように踏ん張ることでした。
そして、自信を持っていた6区小泉がいきなり区間3位の大活躍。彼のおかげで7区以降の選手は終始集団で走ることができるようになりました。
7区新山、8区出仙、9区田尻といずれも大崩れすることなく走り切り、見事に繰り上げ無しで10区阪本に繋ぎます。
阪本は主将として箱根路に臨む喜びを爆発させたような走りで区間7位。順位も19位に上げ、爽やかに初めての箱根駅伝を締めくくりました。
〇感想
初めての箱根駅伝は十二分にやりたいことができたのではないでしょうか。1区から3区はエース達を並べて真っ向勝負。4区5区は師弟リレー。復路では繰り上げ回避のために崩れず走り切る。
阪本主将の笑顔のゴールも印象的です。
初めての箱根駅伝でここまでインパクトを残せたことはとても大きいです。ここまで語ることのできる大会にできた、ということをひとつの手応えとして、次に繋げていくことができるでしょう。
〇今後に向けて
箱根駅伝初出場の翌年にも連続で出場することは至難の業です。今や強豪校としての地位を確立している東京国際大や創価大も初出場の翌年は本戦出場を逃しています。でも、だからこそ連続出場を決めたときにはその勢いは加速度的に増していくでしょう。
今回走った選手からはブヌカ、今井、田尻、阪本の4選手が卒業しますが、清野、町田、小泉など主力が最上級生を迎える来季は勝負できる年です。
唯一無二の経験を積んだ駿河台大の来季も要注目です。
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