箱根路を駆けた名選手たち~土井大輔~

OB紹介

こんにちは。月に1度のシリーズ「箱根路を駆けた名選手たち」です。今回紹介する選手は土井 大輔(法政大卒)です。

 

法政大は今回の箱根駅伝で3大会ぶりのシード権を獲得しました。とてもハードな戦いの中でしたが、エース鎌田以外の選手たちも全員が粘りの走りを見せたことで、シードに手が届きました。

 

実は法政大はシード権を落とす前、3年連続でシード権を獲得していました。

その時の主役は坂東や青木、佐藤といった強力なエース達なのですが、その脇を支えるいぶし銀の好選手がいました。

 

それが土井大輔という選手なのです。

 

彼の献身はある意味、法政大の強さの象徴でした。

 

今回はそんな土井の箱根駅伝を振り返ります。

 

〇高校時代

福岡県の九州国際大付属高校で競技を行っていた土井。同じ福岡県内では大牟田高校が名門として全国大会常連となっていたためなかなか目立つことは難しかったですが、土井が3年生の時は全国高校駅伝が記念大会に。地区大会で好走したこともあって、見事エースとして全国高校駅伝出場を果たしました。このときは1区30位という結果を残しています。

 

〇大学時代

■1年次

高校卒業後は法政大に進学します。当時の法政大は強さが安定せず、シードを獲ることもあれば予選落ちをしてしまうこともあるチームでした。

その中で土井は同期の坂東、本多と共にレギュラーを掴み、さっそく箱根駅伝出場を決めます。

しかし、結果は8区18位。チームも1区から出遅れて、総合19位と完全に壁に跳ね返されてしまいました。

 

■2年次

リベンジを誓った2年目。チームとしては足羽と坂東がエース格となって奮闘していく中で、土井も彼らに次ぐ存在としていい味を出していきます。

箱根予選ではチーム3位の好走で通過に貢献すると、本戦でも4区を任されます。

大エース不在の中で臨んだ序盤を坂東と足羽が何とか耐え凌ぐと、土井が3人抜きの好走でシード圏内へ。5区以降も誰一人ミスすることなく繋ぎ切って、総合8位と歓喜のシード獲得を果たすことになりました。

 

■3年次

シード校として臨んだこのシーズン。坂東、青木、佐藤と主力は揃ってきましたが、ひとつ問題が発生しました。

それが、「スターター不在」です。

 

主要区間を走れる3人はいる。繋ぎ区間を区間10位程度で走れる選手もたくさんいる。でも、ハイペースになっても試合を壊さずに走ってくれるような、安心してスターターを任せられる選手がいませんでした。土井以外には。

 

彼は単独走でもリズムを作れる選手なので、中盤以降の区間でこそ持ち味が発揮できるような気もしますが、それでもこの苦しい台所事情の中で全日本、箱根ともに1区を担ってくれました。

結果はそれぞれ16位、19位と区間順位こそ芳しくありませんでしたが、タイム差はそこまで離れていなかった土井。両駅伝とも2区坂東がごぼう抜きでリカバリーできる位置で繋いだことで、特に箱根では最後は6位まで上昇。

 

チームに足りないところを埋めてくれるいぶし銀の本領を発揮してくれたシーズンとなりました。

 

■4年次

2年連続でシード獲得を果たしたことで俄かに注目を集め始めた法政大。土井も決して調子が上がっていたわけではなかったそうですが、その中でも変幻自在の活躍を見せます。

 

出雲は欠場しましたが、全日本では主要区間の7区を走ってシード獲得に貢献。

箱根では、佐藤がスターターにコンバートされたことにより、7区に回ることになりました。

それまで主要区間で耐える役割が多かった土井が最後に任されたのは復路で稼ぐ役割でした。

 

そして区間5位の快走で応えるから土井はすごいです。

完全に上位の流れを固めたことで、法政大は総合6位。

見事に3年連続のシード権を獲得することができたのです。

 

〇社会人時代

法政大卒業後は地元九州の実業団、黒崎播磨に進みました。

最初は目立ちませんでしたが、年々競技力が向上。ニューイヤー駅伝でも5区を担って入賞に貢献するなど、チームメイトの細谷や田村友と共に黒崎播磨旋風を起こしています。

 

また、土井個人としても昨年にはびわ湖毎日マラソンで初マラソン歴代5位の快走を披露するなど、スポットライトが当たりつつあります。

今まではチームを支える存在でしたが、これからは主役として輝く存在へ。

満開の花を咲かせようとしています。

 

〇最後に

今回お伝えしたかったことは、法政大の強さの裏には土井のような貢献度の高い選手がいたということです。

中盤以降の区間で稼ぐこともできれば、エース達が集まる主要区間で確実に繋ぐこともできる。これだけ柔軟にチームの穴を埋めてくれる選手がいたからこそ、法政大は安定して戦うことができていたのでしょう。

 

そして、今季の法政大は当時の土井のような、粘りのある走りをしてくれた選手が複数いました。

だからこそ、これから安定して強さを誇っていく予感がするのです。

 

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