そんなに細かくない箱根駅伝ガイド~9区&10区編~

箱根駅伝

こんにちは。今回はシリーズ「そんなに細かくない箱根駅伝ガイド~各区間紹介編~」の最終回です。今回は箱根駅伝の9区と10区についてコースの特徴や見どころを紹介したいと思います。計11時間に渡る戦いを締めくくる区間です。

~9区~

コース:戸塚中継所→鶴見中継所

距離:23.1km

復路のエース区間と呼ばれる区間です。前回も9区に襷が渡った時点ではまだ1分以内での戦いとなったように、9区が勝負の決め手になることも多々あります。

コースは2区の裏返しとなっており、序盤は下り坂が続き、後半は平坦な道を走ることとなります。コース的には走りやすいですが、2区と並ぶ最長区間となっており、前半から無鉄砲に突っ込むと後半失速することになってしまいます。

★起用されることの多い選手

1.典型的なスタミナランナー

例:赤星(駒澤大)、大谷(大東文化大)

この区間は自分のペースを刻める選手が向いており、1km3分前後で淡々と走り続けられる選手が輝く区間です。特に帝京大や中央大がこの区間を得意にしている選手が多い印象で、たびたび区間上位を奪っています。

2.花の2区経験者

例:西脇(帝京大)、ワンジル(大東文化大)

2区の裏返し区間ということで下級生時に2区を走った選手がチーム事情で9区に回ってくることもよくあります。前回で言うと、岸本(青山学院大)が該当します。

やはり最もタフな区間を走り抜いた選手だからこそ、9区に構えてくれると安心感があります。

基本的には上級生が走ることが多い区間ですが、平林(國學院大)のように、下級生時にこの区間を走った選手がその後2区を走るまで成長することもよくあります。前回9区を走った選手でも湯浅(中央大)や梅崎(東洋大)などが2区に行く可能性がありそうです。

★楽しむポイント

9区の見どころは3点あります。

1つ目は「大詰めの優勝争い」です。

優勝争いは9区で首位のチームが後続に大差をつける形が増えています。3年前は石津(創価大)、前々回は中村(青山学院大)と首位のチームの復路のエースが区間賞を獲得しました。前回は山野(駒澤大)が湯浅(中央大)との一騎打ちを制し、1分差を1分半差まで開いています。

2つ目は「復路のエース達の熱い競り合い」です。

特にシード権争いの最前線で見られる戦いが最も熱いです。以前の記事でも紹介したように、シード権を獲得するのとしないのとでは天と地ほどの差があります。そして9区を走る選手は復路のエースとしてチームを背負っている選手です。彼らは少しでも10区の選手が走りやすくなるように、1秒を削り出し続けています。前回も9区で梅崎(東洋大)が11位から9位に突入。シード争いはものすごい激戦となりました。

3つ目は「繰り上げをかけた攻防」です。

選手VS選手だけでなく、選手VS時間の戦いも注目です。復路は先頭が中継所を通過してから20分後に襷を繋げなかったチームは強制的に繰り上げスタートとなります。そして9区が最も繰り上げスタートが起きやすい区間となっています。9人の汗が染みこんだ襷が最後のランナーに繋げないと本当に悔しい気持ちになります。下位に沈んでいるチームで9区を走っている選手は繰り上げラインという見えない敵と戦っています。シード権争いよりもっと後方で起きている、チームが繋いできた想いを守るための戦いにも注目してみてください。

~10区~

コース:鶴見中継所→大手町読売新聞社前

距離:23.0km

箱根駅伝を締めくくる区間です。それまでどんな好位置で戦いを続けていても、10区を走る選手が失速したらチームの目標は潰れてしまう、そんなプレッシャーのかかる区間です。コースとしては比較的平坦で走りやすいですが、距離が23.0kmと長く、また暑さも邪魔をしてくるため、ハイスピードで走ることは難しい区間となっています。

10区を走ることが多いのは以下の選手です。

1.     箱根初出場の最上級生

例:上杉(創価大)、村上(東洋大)

10区は4年間かけてじっくり力をつけてきた4年生が輝く舞台です。彼らはスピードには自信がなくとも、スタミナには自信をもっています。そして彼らは地道な努力を続けてきたことだけあって、順位争いの場面で最後の粘りが効きます。前回で言うと助川(中央大)や谷口(大東文化大)といった選手が最初で最後の箱根で区間上位に入っています。

2.     不調のエース

7区や8区も走れないほど深刻な不調となっているエースは10区に起用されることもあります。そこまでして無理に起用しなくてもいいとの声もありますが、やはりチームを支えてきたエースが最後に控えていること、そのエースが手負いの状態であることから楽をさせてあげようと9区までの選手が奮起して「エースに頼らない駅伝」ができるという利点もあります。過去には鎧坂(明治大)や出岐(青山学院大)といった学生長距離界を代表するエース達が故障や不調の影響で10区を走りました。

★楽しむポイント

10区の見どころは「取り返しのつかない戦いに挑む選手の姿」です。アンカーというのはそういうものです。10区だけは失敗した場合にカバーしてくれる後続の選手がいません。特に優勝争い、シード権争いをしている場合には物凄い重圧がかかるでしょう。そんな中でチームの目標達成に向けて必死に走る選手の姿をぜひ目に焼き付けてください。

そんなに細かくない箱根駅伝ガイド区間紹介編、いかがだったでしょうか。

週明けには箱根駅伝のチームエントリーも発表されるので、次回からは各チームの区間オーダー考察を行っていきます。

お楽しみに!

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