こんにちは。シリーズ「キーワードで新チームを読む」新チームとなった各大学の注目点をキーワードと共に紹介していきます。今回は東洋大を紹介します。
東洋大の今季のキーワードは「期待値」です。(ちなみに前回は「エースの復帰」でした。【東洋大】エースの復帰に勝機あり | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net))
東洋大はここ数年、苦しい戦いを強いられていましたが、その要因としてエースの松山や石田が故障に苦しんできたことが挙げられます。
しかし、その中でもなんとかチームで耐えてきた結果、今季は一転大チャンスが巡ってきています。シーズン開幕時の期待値はここ数年で最も高いと言っていいでしょう。
ではなぜ今季の東洋大の期待値がここまで高いのか。
その理由をひとつずつ紹介していきます。
1.梅崎と小林が頼れるエースに
松山と石田が不在の間、梅崎と小林がチームを牽引してきました。前回の箱根でも序盤が課題と思われている中、3区終了時点で6位と彼らの奮闘のおかげで上位の流れに乗れました。何よりタフなレースで結果を残してきた彼らが大黒柱として構えるのは心強いです。
2.屈強な復路メンバーが残る
前回の箱根、東洋大は9区吉田が区間2位、10区岸本が区間賞と後半2区間は全大学中最速でした。この2人が今年もいるということは、復路でほぼ自動的に順位が上がってくることを意味しています。
3. 松山が残留
これはビッグニュースです。松山が5年目もチームに残ることが発表されました。箱根駅伝もまだ3度しか出ていないので、出場することができます。元々箱根駅伝の2区と言えば松山、と言われるほどトップクラスの選手です。ここ2年は故障に苦しんでいましたが、松山を切り札として使えるのはとても大きな強みです。
4. 石田が復活
これもまたビッグニュースです。石田は中学記録、高校記録を更新してきた世代のトップランナーでした。1年次には出雲、全日本で区間賞を獲得するなど、さっそく活躍していましたが、2年次の箱根では体調不良を押して出場した2区で大苦戦。そのダメージもあったのか、昨季は一時チームを離れるほどの状態になったそうです。そんな石田が戦列に復帰し、先日の記録会では5000m13分台をマークするほど状態が戻ってきました。
2年前までは松山や石田が主軸として戦ってきたチームでしたが、今季の東洋大は梅崎や小林、吉田や岸本など土台がしっかりしている中で、飛び道具として松山や石田が加わるというラインナップになります。
こんなことができるのも彼らが不在の間に残ったメンバーが必死にチームを支えてきたから。苦難を耐えきったからこそ訪れた大チャンスなのです。
とてもワクワクするチームです。東洋大の逆襲に注目してみてください。
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