こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は大東文化大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:8位
復路:17位
総合:10位
昨季は全日本、箱根と劇的な復帰を果たした大東文化大。今季も全日本でシードを獲得。箱根でも予選会校から脱却するためにシード獲得を目指しました。
〇戦略
1区西川、2区久保田と順当に主力を1区から投入できました。飛び道具のワンジルは復路に温存して、3区入濱、4区西代と往路は手堅く繋いでいく作戦。5区菊地、6区佐竹と前回も好走した山でジャンプアップを狙いました。
復路は7区9区10区にそれぞれ長い距離に強いたたき上げの選手たちを並べて強度の高い布陣にしながら、8区に切り札のワンジルを投入。
4区までは流れについていきながら、山でアドバンテージを獲り、復路は堅実に繋ぎながら8区ワンジルで大稼ぎを狙う戦略で臨みました。
〇結果
1区西川は転倒のアクシデントに見舞われながらも12位と好スタートを切ると、2区久保田も単独走の時間が長くなりつつも、落ちてきた選手を上手に拾って1つ順位アップ。3区入濱、4区西代がそれぞれ区間16位、18位とやや伸びずに14位まで順位を落としますが、5区菊地が6人抜きの快走で往路は8位と上出来な位置で終えました。
復路は6区佐竹が区間4位と一斉スタート組から抜け出すと、7区小田も区間6位の好走で続いて7位まで上昇。最高の展開でワンジルに繋ぎます。
しかし、ここでアクシデント。
ワンジルのペースが全く上がらず、まさかの区間最下位に。一気にシード圏外まで弾き出されてしまいます。
それでも、ここで終わらないのが大東文化大の強さ。
9区大谷が攻めの走りで10位東海大との差を詰めると、10区佐々木が見事に逆転。10位で念願のシード獲得となりました。
〇感想
1区西川の転倒、切り札ワンジルの失速といろんなアクシデントがありながらシードを獲ったところに、単なるシード獲得以上の大東文化大の強さを感じました。往路の速い展開を耐えた選手たち、山でともに区間4位と「山の大東」を印象付けた菊地と佐竹、急に訪れたシビアな展開でも力強く対応した大谷と佐々木。全員が本当によく戦い抜きました。
昨季久しぶりに箱根駅伝に復帰したばかりのチームとは思えません。
予選敗退が続いていても、2年でここまで強くなれる。
そう思わせてくれるだけで、他の予選会校は勇気づけられるのではないでしょうか。
箱根駅伝の歴史に残るような激闘でした。
〇今後に向けて
今回走った選手からは久保田、菊地、佐竹が卒業します。それぞれ主要区間でキーとなる走りをしていた選手なだけに影響は大きいでしょう。それでも、この修羅場を潜り抜けてきた選手たちは逞しいです。ワンジルのリベンジにも期待しながら、強豪校への道のりを楽しむシーズンとなりそうです。
ここまで読んでくださった方は
以下のリンクからブログの通知を受け取ることが出来ますので
ぜひ登録よろしくお願いいたします!!
コメント