こんにちは。シリーズ「キーワードで新チームを読む」新チームとなった各大学の注目点をキーワードと共に紹介していきます。今回は順天堂大を紹介します。
順天堂大の今季のキーワードは「共同主将」です。(ちなみに前回は「クインテット」でした。【順天堂大】愛すべき令和のクインテット | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net))
箱根駅伝のような学生スポーツにおいて、主将とはとても重要な存在です。前回の箱根駅伝を制した駒澤大は山野主将、前々回覇者の青山学院大は飯田主将とそれぞれチームを象徴するような素晴らしいキャプテンがいました。
順天堂大も昨年の西澤主将や、OBの松枝主将など、強いリーダーシップで熱く優勝を目指す名物主将がチームを引っ張ってきました。
そんな順天堂大が今季、面白い主将人事を行いました。
「共同主将制」です。
文字通り、キャプテンが2人います。
三浦龍司と藤原優希です。
なぜ、順天堂大には2人のキャプテンがいるのか、そのことによるメリットは何なのか。今日の記事で紹介したいと思います。
順天堂大では例年、4年生同士で話し合って主将を決めているとのこと。
今年はエースの三浦が立候補したとのことです。
競技力も高く、チームメイトからの信頼も厚い三浦が主将になることはすんなり決まりましたが、ひとつ問題がありました。
それは、三浦は海外遠征も多く、年間を通してチーム全体を見ることが難しいことです。
そのため、三浦からの指名で藤原も共同主将としてチームを導く役割を担うことになったのです。
基本的には三浦がチームの象徴として、背中で引っ張っていく主将、藤原は他の選手と同じ目線から一緒に盛り上げていくタイプの主将として活動していくとのこと。
実際にどのように活動しているかまでは、我々ファンからは見えませんが、少なくともこのチャレンジは順天堂大にとって、とてもポジティブな影響があると考えています。
まずは、三浦が主将に立候補したということ。
世界のトップレベルで戦いながらも、どこかマイペースな印象のあった三浦が自ら主将としてチームを引っ張りたいと発言したことはある意味で意外な印象がありました。
でも、個人種目に専念してもいいレベルの選手がチームでの勝利のために力を尽くすと宣言していることは、とても嬉しいことです。
そして、この1年間の経験が必ず三浦にとってもいい成長の機会になるはずです。
また、藤原も自身の三大駅伝出場は前回の箱根が初めてということで、決して経験豊富なわけではありませんが、主将としての経験は必ず競技力の向上に繋がるはずです。
通常の主将と比べて、象徴として三浦がいる分、実務的なマネジメントへの比重がより大きくなりますが、こつこつ力を伸ばしてきた藤原だからこそ適任と言えるのではないでしょうか。
共同主将制は運営のバランスが難しい面もあるかもしれませんが、上手く回ったときのインパクトはより大きなものになるでしょう。
そんな順天堂大の前向きな挑戦に注目してみてください。
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