【國學院大】史上最高のスカウトの意味

こんにちは。シリーズ「キーワードで新チームを読む」新チームとなった各大学の注目点をキーワードと共に紹介していきます。今回は國學院大を紹介します。

國學院大の今季のキーワードは「スカウト」です。（ちなみに昨季は「3年生主将」でした。【國學院大】再びの3年生主将！ | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net)」）

國學院大は大躍進を支えた土方、浦野世代が卒業した昨季、3年生主将に木付を据えて2年計画で強豪校としての立場を固めるプロジェクトに着手しました。

全日本こそシード落ちとなってしまったものの、箱根で9位に入ってシード獲得。2年計画の1年目としては上々の結果を残すことができました。

そして、勝負の年である今季、とてつもない追い風が吹いてきました。

なぜなら、スカウトに大成功したのです。

國學院大史上では最もいいスカウトなのは間違いなく、全大学の中でもトップクラスに好選手が集まりました。

せっかくなので、主なルーキーを紹介します。

■山本歩夢

5000ｍのベストタイムは13分48秒と全ルーキーを含めてもトップクラス。福岡県の自由ヶ丘高校出身で、高校2年次にはエースとしてチームを全国高校駅伝出場に導いた選手です。國學院大にここまで速い選手が入学してきたことはなく、前田監督の育成力と掛け合わせると、どんな成長の仕方をするのかいい意味でわかりません。

■平林清澄

福井県の美方高校出身で、5000ｍの自己ベストは14分3秒とこれまた好タイムを持っている選手です。高校時代はロードでは持ちタイムほどの活躍を見せられませんでしたが、國學院大はむしろロードに強いチーム。化学反応が楽しみです。

■中川雄太

秋田県の名門、秋田工業で長くエースを張っていた選手で、全国高校駅伝にも3度出場しています。1年次から7区6位、1区10位、1区15位と安定して好成績を残しており、大学でも1年次から堅実に繋ぐ役割を果たしてくれそうな雰囲気です。

■佐藤快成

持ちタイムでは先に述べた3名には劣りますが、駅伝での実績は誰よりも高い選手です。1、2年次には全国高校駅伝3区で留学生と戦っています。1年次には先頭で襷を受けて、キプラガット（倉敷高校）に交わされたのみ、2年次には7人抜きの区間4位という好走を見せています。さらに、2年次は都道府県対抗駅伝でも高校生エース区間の5区に登場し、先頭で受けた襷をそのまま守っています。

何より先頭で戦った経験が豊富なのが佐藤の1番のストロングポイントです。当たり前のように上位で戦う姿勢がチームにいい刺激をもたらすはずです。

他にも強くて速い選手がたくさん加わったのが今年の國學院大のスカウトです。

ここ数年の戦いが彼らを引き寄せる要因となったのは間違いありません。

2年目計画の2年目、今まで先輩たちが築いてきた歴史に、かつてないほど強力なルーキーの爆発力が加わったとき、國學院大はさらにひとつ高いレベルへと進むのでしょう。

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