毎年正月に行われる箱根駅伝。2027年大会(第103回大会)の出場校は、いつ・どのように決まるのでしょうか?
2026年1月に開催された前回大会で10校がシード権を獲得しており、残る10枠を争う予選会が2026年10月17日(土)に開催されます。
今年は45校がエントリーしており、21年ぶりに予選会へ出場する東洋大学や、昨年わずか17秒差で出場を逃した法政大学など、注目校が数多く顔を揃えています。
また、10月12日に開催された出雲駅伝では早稲田大学が16年ぶりの優勝を果たすなど、大学駅伝シーズンもいよいよ本格的にスタートしました。
この記事では、シード校制度や予選会の仕組み、具体的なスケジュールに加え、2027年箱根駅伝の予選会通過予想をS〜Cの4段階で評価します。
前回の箱根駅伝や予選会、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会の結果、エントリー状況などをもとに、注目19校の戦力を考察しました。
初めての方でもわかりやすく、駅伝ファンの方にも楽しんでいただける内容となっています。
この1本で、箱根駅伝をもっと深く楽しめるはずです。
- 箱根駅伝2027の出場校はどう決まる?
- 2026年出雲駅伝は早稲田大学が16年ぶりの優勝!
- 箱根駅伝予選会2026の日程・開催場所・放送予定
- 箱根駅伝予選会の選考方法と通過条件
- 【2027年箱根駅伝】予選会の通過予想!S〜Cの4段階で評価
- S評価|トップ通過候補の3校
- A評価|予選会通過が有力な4校
- B評価|ボーダー争いが予想される6校
- C評価|通過有力とは言えないが注目したい6校
- 前回の箱根駅伝予選会結果と通過ラインの目安
- 予選会から箱根駅伝本戦で大躍進した大学は?
- 2026年箱根駅伝予選会の注目ポイント
- 上位10校が通過する予選会は今回が最後
- 箱根駅伝予選会2026に関するよくある質問(FAQ)
- まとめ|2027年箱根駅伝の予選会は激戦必至!
箱根駅伝2027の出場校はどう決まる?
箱根駅伝に出場する20校は、前回大会の成績と予選会の結果によって決まります。
すでに出場が確定している10校に加え、10月に開催される予選会を突破した10校が、2027年1月2日・3日の箱根駅伝本戦に出場します。
このほかに、予選会を通過できなかった大学の選手から編成される「関東学生連合」がオープン参加します。
シード校制度とは!?
前回の箱根駅伝で総合順位10位以内に入った大学には、翌年の本大会への「シード権」が与えられます。
これにより予選会への出場は不要となり、本戦への出場が自動的に決まります。
毎年の箱根駅伝では優勝争いだけでなく、翌年の出場権をかけた10位以内のシード権争いも大きな見どころとなっています。
2027年箱根駅伝のシード校10校
2026年1月に開催された第102回箱根駅伝では、以下の10校がシード権を獲得しました。
・1位:青山学院大学
・2位:國學院大學
・3位:順天堂大学
・4位:早稲田大学
・5位:中央大学
・6位:駒澤大学
・7位:城西大学
・8位:創価大学
・9位:帝京大学
・10位:日本大学
青山学院大学が3年連続の総合優勝を果たした一方、前年まで20年連続でシード権を守っていた東洋大学が14位に沈むなど、波乱もありました。
また、最後の10位に入った日本大学と11位の中央学院大学の差はわずか55秒。シード権争いの厳しさを改めて感じさせる大会となりました。
2026年出雲駅伝は早稲田大学が16年ぶりの優勝!
2026年10月12日に開催された第38回出雲駅伝では、早稲田大学が2時間5分56秒の大会新記録で16年ぶり3度目の優勝を果たしました。
2位には3連覇を狙った國學院大學が入り、アイビーリーグ選抜を含む上位7チームが従来の大会記録を更新する高速レースとなりました。
詳細な振り返り記事は別途投稿予定ですが、主な結果は以下のとおりです。
| 順位 | チーム |
| 1位 | 早稲田大学 |
| 2位 | 國學院大學 |
| 3位 | アイビーリーグ選抜 |
| 4位 | 順天堂大学 |
| 5位 | 中央大学 |
| 6位 | 帝京大学 |
| 7位 | 駒澤大学 |
| 8位 | 日本大学 |
| 9位 | 創価大学 |
| 10位 | 城西大学 |
| 11位 | 青山学院大学 |
早稲田大学は2区の本田桜二郎選手、4区の新妻遼己選手、5区の山口竣平選手、6区の工藤慎作選手が区間賞を獲得するなど、圧巻の走りを見せました。
一方、今年の箱根駅伝で3連覇を果たした青山学院大学は11位と苦戦。出雲駅伝の結果だけですべてを判断することはできませんが、上位争いのレベルが上がっていることを感じます。
なお、今回の出雲駅伝に出場した関東の10校は、すべて2027年箱根駅伝のシード校です。
そのため、出雲駅伝の結果が10月17日の予選会通過予想に直接影響するわけではありません。
予選会に出場する大学については、これまでの予選会成績や直近の大会結果、エントリー状況などをもとに戦力を考察していきます。
予選会の役割
シード権を持たない大学は、10月に開催される「箱根駅伝予選会」で本戦出場を争います。
2026年の予選会には45校がエントリーしており、そのうち上位10校だけが2027年箱根駅伝への出場権を獲得できます。
伝統校にとっては本戦出場を守るための重要な大会であり、新興校や中堅校にとっては、大学の歴史を変える大きなチャンスとなる大会です。
箱根駅伝予選会2026の日程・開催場所・放送予定
2027年箱根駅伝の出場権をかけた予選会は、2026年10月17日(土)に開催されます。
予選会の開催日程とコース
大会の基本情報は以下のとおりです。
・大会名:第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
・開催日:2026年10月17日(土)
・スタート時間:午前8時30分
・開催場所:東京都立川市
・コース:陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園
・距離:ハーフマラソン(21.0975km)
・エントリー校:45校
・本戦出場枠:上位10校
昨年に引き続き、暑熱対策のため午前8時30分スタートとなります。
コースは序盤の立川駐屯地内から市街地へと進み、後半は国営昭和記念公園内を走る設定です。
特に後半の昭和記念公園内にはアップダウンがあるため、序盤のペース配分と終盤の粘りが順位を左右することになるでしょう。
予選会のテレビ放送予定
2026年の箱根駅伝予選会は、日本テレビで午前8時25分から午前10時25分まで放送される予定です。
放送対象は関東エリアなどとなっており、詳しい放送情報は日本テレビの箱根駅伝公式サイトで確認できます。
また、テレビのデータ放送では5km・10km・15km・18km地点のチーム順位や個人順位なども確認できる予定です。
予選会は途中順位が大きく変動することもあるため、こうしたデータを見ながら観戦するのも面白いでしょう。
今年はエントリー人数が16人に拡大
2026年の予選会では、エントリー人数に変更がありました。
これまで各大学が登録できる選手は最大14人でしたが、今回から最大16人に拡大されています。
ただし、予選会当日に出走できる選手は最大12人で変更ありません。
登録メンバーの選択肢が増えたことで、各大学は選手のコンディションを踏まえながら、当日のメンバーを決めることができます。
主力選手の故障や体調不良などにも対応しやすくなる一方、誰を起用するかというチームの判断も重要になってきそうです。
箱根駅伝予選会の選考方法と通過条件
予選会は、各大学の選手が一斉にスタートするハーフマラソン形式で行われます。
選考方法はシンプルですが、個人の速さだけでは通過できないという難しさがあります。
各大学の上位10人の合計タイムで順位を決定
各大学から10〜12人の選手が出走し、そのうち上位10人の合計タイムが速い順に大学の順位が決まります。
つまり、どれだけ速いエース選手がいても、10番手の選手まで安定して走れなければ上位通過は難しくなります。
反対に、突出したエースがいなくても、10人全員が大きく崩れずに走れる大学は上位に入る可能性があります。
予選会はエースの走力だけでなく、チーム全体の選手層が試される大会といえるでしょう。
予選会の出場資格
予選会には、関東学生陸上競技連盟に登録された大学の選手が出場できます。
ただし、誰でも参加できるわけではなく、エントリーする選手は定められた期間内に以下のいずれかの公認記録を持っている必要があります。
・10000m:34分00秒以内
・ハーフマラソン:1時間13分00秒以内
出場資格を満たした選手を各校10〜16人登録し、その中から当日出走する10〜12人を決める仕組みです。
【2027年箱根駅伝】予選会の通過予想!S〜Cの4段階で評価
ここからは、2026年10月17日に開催される箱根駅伝予選会の通過予想を考察していきます。
今回は予選会にエントリーした45校のうち、特に注目したい19校をピックアップしました。
前回の予選会や箱根駅伝本戦での成績、今年5月の全日本大学駅伝関東地区選考会、今回のエントリー状況などをもとに、以下の4段階で評価しています。
| 評価 | 通過見込み | 大学 |
| S | トップ通過候補 | 東海大学、山梨学院大学、大東文化大学 |
| A | 通過有力 | 中央学院大学、東洋大学、神奈川大学、東京農業大学 |
| B | ボーダー候補 | 法政大学、東京国際大学、日本体育大学、立教大学、明治大学、専修大学 |
| C | 通過有力とは言えないが注目したいチーム | 日本薬科大学、駿河台大学、筑波大学、拓殖大学、芝浦工業大学、国士舘大学 |
※評価は2026年10月13日時点の情報をもとにした独自予想です。各大学の実力を断定するものではなく、当日のコンディションやレース展開によって結果は大きく変わる可能性があります。
今回の予想では、S・A評価の7校を通過争いの中心とし、残る3枠をB評価の大学などが争う展開を想定しています。
ただし、近年の箱根駅伝予選会では大学間の実力差が小さくなっており、必ずしも前評判どおりに結果が決まるとは限りません。
それでは、各大学の戦力と注目ポイントを見ていきましょう。
S評価|トップ通過候補の3校
まずは、予選会でトップ通過を狙えると予想した3校です。
前回予選会での実績や直近の大会成績などから、今回も上位争いの中心になると考えています。
東海大学
前回予選会:5位/2026年箱根駅伝:12位
今年の全日本大学駅伝関東地区選考会で2位に入り、改めて地力の高さを示した東海大学。
今季は中野純平選手が関東インカレ2種目で表彰台に上がるブレイク。南坂柚汰選手、永本脩選手といった有力選手も名を連ねています。
トラックで示したスピードをハーフマラソンでも発揮できれば、トップ通過も十分に狙えると考えられます。
山梨学院大学
前回予選会:3位/2026年箱根駅伝:17位
昨年の予選会では3位で本戦出場を決めた山梨学院大学。
強力なエースであるブライアン・キピエゴ選手の存在が大きな武器であり、前回の箱根予選でも個人トップで走破しています。
エースの走りに加え、阿部や和田といった日本人選手が安定してまとめることができれば、今回も上位通過の可能性は高いでしょう。
大東文化大学
前回予選会:8位/2026年箱根駅伝:19位
昨年の予選会では8位、今年の箱根駅伝本戦では19位と苦しい結果が続いた大東文化大学。
しかし、今年5月の全日本大学駅伝関東地区選考会では3位に入っており、トラックでは大きな巻き返しを見せています。
また、ハーフマラソンで好記録を持つ大濱逞真選手や棟方一楽選手などもエントリーしており、選手層にも期待が持てます。
さらに強豪校の仙台育英高校から近江亮選手、若林司選手も加入。
持っている力を発揮できれば、トップ通過争いに加わる可能性も十分にあるでしょう。
A評価|予選会通過が有力な4校
続いて、予選会通過が有力と考えられる4校です。
いずれも本戦出場を狙える戦力を持っていますが、予選会特有のレース展開によっては厳しい戦いになる可能性もあります。
中央学院大学
前回予選会:1位/2026年箱根駅伝:11位
昨年の予選会をトップで通過した中央学院大学。今年の箱根駅伝でも11位と、あと一歩でシード権に届く位置まで迫りました。
今年5月の全日本大学駅伝関東地区選考会でも6位に入り、安定した実力を示しています。
市川大世選手ら主力も順当にエントリーしており、今回もボーダー争いの上でレースを進められるでしょう。
東洋大学
2026年箱根駅伝:14位/全日本大学駅伝関東地区選考会:5位
21年ぶりに予選会へ出場する東洋大学は、今回最も注目を集める大学の一つでしょう。
今年1月の箱根駅伝で14位に終わり、20年連続で守ってきたシード権を失いました。
ただし、全日本大学駅伝関東地区選考会では5位に入っており、地力は十分。松井海斗選手や宮崎優選手、迎暖人選手など、箱根本戦を経験した主力もエントリーしています。
戦力面からは通過が有力と考えられますが、久しぶりの予選会という舞台で、持っている力をどこまで発揮できるかが注目されます。
神奈川大学
前回予選会:7位/2026年箱根駅伝:13位
昨年の予選会を7位で通過し、今年の箱根駅伝でも13位に入った神奈川大学。
さらに、全日本大学駅伝関東地区選考会では4位と好成績を収めており、チームとしての安定感が感じられます。
前回の箱根駅伝9区で好走した花井創選手ら経験豊富な主力もエントリーしており、順当に力を発揮できれば通過の可能性は高そうです。
展開次第ではS評価の大学に迫る走りも期待できるでしょう。
東京農業大学
前回予選会:6位/2026年箱根駅伝:18位
エースの前田和摩選手を擁する東京農業大学。
今回のエントリーには、栗本航希選手や内田温規選手など、ハーフマラソンで好記録を持つ選手も名を連ねています。
一方、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会では18位と苦戦しており、チームとしての安定感には不安も残ります。
昨年の予選会では6位で通過しているだけに、ハーフマラソンでの実績を生かせれば上位進出も十分可能でしょう。
前田和摩選手の最後の箱根駅伝を見たい、という意味も込めて、注目したいチームです。
B評価|ボーダー争いが予想される6校
ここからは、通過ライン付近での激しい争いが予想される6校です。
いずれも本戦出場を狙える可能性がありますが、チーム全体の安定感や当日のコンディションが重要になってくるでしょう。
法政大学
前回予選会:11位/全日本大学駅伝関東地区選考会:9位
昨年の予選会では、10位の立教大学とわずか17秒差の11位となり、本戦出場を逃した法政大学。
今年は駅伝主将の野田晶斗選手をはじめ、昨年の悔しさを知る選手たちがエントリーしています。
全日本大学駅伝関東地区選考会でも9位に入っており、通過を狙えるだけの戦力は備えていると考えられます。
昨年の雪辱を果たし、2年ぶりの本戦出場を決められるか。今回の予選会でも特に注目したい大学です。
東京国際大学
2026年箱根駅伝:16位/全日本大学駅伝関東地区選考会:12位
リチャード・エティーリ選手という強力なエースを擁する東京国際大学。箱根予選はやや苦手としている印象ですが、それでも大きな貯金を作ってくれるでしょう。
一方、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会では12位に終わっており、チーム全体の底上げが課題と考えられます。
予選会ではエースが上位で走るだけでなく、小柴選手を筆頭に日本人選手がどこまで粘れるかが重要です。
上位通過の可能性もある一方、新たに稼いでくれる選手が登場しない限りはボーダー争いに巻き込まれる展開も考えられるでしょう。
日本体育大学
前回予選会:9位/2026年箱根駅伝:15位
箱根駅伝で78年連続出場という歴史を持つ日本体育大学。
しかし、昨年の予選会は9位、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会も11位と、決して余裕のある状況ではありません。
それでも、予選会を勝ち抜いてきた経験は大きな強みです。
伝統校としての底力を発揮し、79年連続の本戦出場を決められるか注目したいところです。
立教大学
前回予選会:10位/2026年箱根駅伝:20位
昨年の予選会では、最後の通過枠となる10位で本戦出場を決めた立教大学。
一方、今年の箱根駅伝では20位、全日本大学駅伝関東地区選考会でも15位と、厳しい結果が続いています。
それでも、昨年の予選会を突破した経験は大きな財産です。
原田颯大選手ら主力もエントリーしており、再びボーダー争いを勝ち抜き、箱根路への切符を手にできるか注目されます。
明治大学
前回予選会:12位/全日本大学駅伝関東地区選考会:10位
昨年の予選会では12位となり、本戦出場を逃した明治大学。
今年の全日本大学駅伝関東地区選考会でも10位と通過には届きませんでしたが、チームとして上昇傾向にあり、箱根予選会でも十分に勝負できる位置にいます。
今回のエントリーには大湊柊翔選手、綾一輝選手ら稼げる最上級生が名を連ねており、彼らの走りにも期待したいところです。
復活を目指す伝統校が、ハーフマラソンでどこまでチーム力を発揮できるか。ボーダー争いの行方を左右する存在となるかもしれません。
専修大学
前回予選会:13位/全日本大学駅伝関東地区選考会:8位
昨年の予選会では13位に終わった専修大学ですが、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会では8位と健闘しました。
特に、7位の山梨学院大学との差はわずか0.65秒。全日本大学駅伝の出場権こそ逃したものの、上位校と互角に近い戦いを見せました。
その勢いをハーフマラソンでも発揮できれば、昨年の順位を大きく上回る可能性もあるでしょう。
ボーダー争いに加わる有力候補として注目しています。
C評価|通過有力とは言えないが注目したい6校
最後に、現時点では通過有力とは評価できないものの、成長や巻き返しに期待したい6校を紹介します。
予選会では、下馬評を覆して上位に食い込む大学が現れることもあります。
ここで取り上げる大学の中から、通過争いを面白くする存在が出てくるかもしれません。
日本薬科大学
前回予選会:14位
昨年の予選会で14位に入った日本薬科大学。
デニス・キプルト選手に加え、ハーフマラソンで好記録を持つ光岡和哉選手らもエントリーしています。
昨年は通過ラインまで3分29秒差でしたが、日本人選手も安定してまとめることができれば、さらに上位を狙うことも可能でしょう。
駿河台大学
前回予選会:15位
昨年の予選会で15位だった駿河台大学。
スティーブン・レマイヤン選手をはじめ、古橋希翁選手や佐藤我駆人選手など、ハーフマラソンで好記録を持つ選手もエントリーしています。
上位校との選手層の差はあるものの、主力選手が力を発揮し、中堅選手が粘ることができれば、通過争いに迫る可能性も考えられます。
筑波大学
前回予選会:16位
昨年の予選会で16位に入った筑波大学。
今回のエントリーには10000mで28分15秒69の記録を持つ川﨑颯選手も名を連ねており、個人の走りにも注目が集まります。
上位校との総合力の差はありますが、エースを中心にチーム全体がどこまで順位を押し上げられるか、期待したいところです。
拓殖大学
前回予選会:17位/全日本大学駅伝関東地区選考会:13位
昨年の予選会では17位だった拓殖大学ですが、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会では13位に入り、復活傾向に入ったことをアピール。
ラファエル・ロンギサ選手という強力なエースがいることに加え、日本人選手の底上げが進めば、さらに上位を狙うことも可能でしょう。
前回予選会からの巻き返しを期待したい大学の一つです。
芝浦工業大学
前回予選会:18位/全日本大学駅伝関東地区選考会:14位
昨年の予選会で過去最高の18位に入った芝浦工業大学。
今年の全日本大学駅伝関東地区選考会でも14位と健闘しており、着実な成長を感じさせます。
徳本一善監督の就任2年目を迎え、箱根駅伝初出場という目標にどこまで近づけるか。
すぐに通過を狙える位置とは言い切れませんが、今後の成長も含めて注目したい大学です。
国士舘大学
前回予選会:19位/全日本大学駅伝関東地区選考会:16位
昨年の予選会では19位に終わった国士舘大学。
今年の全日本大学駅伝関東地区選考会でも16位と苦戦しましたが、今回のエントリーには留学生のキブニ・エヴァンス選手らが名を連ねています。
元々国士舘大学は芸術的な集団走で予選を何度も通過してきたチーム。
伝統校の意地を見せ、昨年からの巻き返しを期待したいところです。
前回の箱根駅伝予選会結果と通過ラインの目安
予選会の通過予想を考えるうえで、前回大会の結果は重要な参考材料となります。
ここでは、2025年10月に開催された第102回箱根駅伝予選会の結果を振り返ります。
2025年箱根駅伝予選会の通過10校
2025年の予選会を突破した大学は、以下の10校です。
・1位:中央学院大学
・2位:順天堂大学
・3位:山梨学院大学
・4位:日本大学
・5位:東海大学
・6位:東京農業大学
・7位:神奈川大学
・8位:大東文化大学
・9位:日本体育大学
・10位:立教大学
このうち、順天堂大学は2026年箱根駅伝で総合3位、日本大学は総合10位に入り、2027年大会のシード権を獲得しました。
それ以外の8校は再び予選会に挑むことになります。
10位と11位の差はわずか17秒
前回予選会で特に注目されたのが、最後の通過枠をめぐる争いです。
実際の結果は以下のとおりでした。
| 順位 | 大学 | 10人の合計タイム |
| 8位 | 大東文化大学 | 10時間36分12秒 |
| 9位 | 日本体育大学 | 10時間36分14秒 |
| 10位 | 立教大学 | 10時間36分56秒 |
| 11位 | 法政大学 | 10時間37分13秒 |
| 12位 | 明治大学 | 10時間38分54秒 |
| 13位 | 専修大学 | 10時間39分06秒 |
10位の立教大学と11位の法政大学の差は、わずか17秒でした。
予選会は10人の合計タイムで争うため、1人あたりに換算するとわずか1.7秒の差が、本戦出場の明暗を分けたことになります。
それだけに、エース選手の走りだけでなく、10番手の選手が最後まで粘れるかが重要になってきます。
2026年予選会の通過ラインはどうなる?
前回の予選会では、10人の合計タイムが10時間36分56秒の立教大学が最後の通過枠を獲得しました。
ただし、予選会の通過ラインは毎年一定ではありません。
当日の気温や湿度、風などの気象条件によってタイムが変わるほか、出場校の戦力によっても大きく左右されます。
そのため、前回の10時間36分台という記録は一つの参考になりますが、今回も同じタイムで通過できるとは限りません。
今年も、わずかな秒差で明暗が分かれる激しい争いになる可能性があるでしょう。
予選会から箱根駅伝本戦で大躍進した大学は?
箱根駅伝の予選会を勝ち抜いた大学は、本戦でどこまで活躍できるのでしょうか?
シード校の方が有利と思われがちですが、過去には予選会から出場して本戦で上位に食い込んだ大学も少なくありません。
中には、予選会から勝ち上がって総合優勝を果たした大学も存在します。
ここでは、予選会から本戦で躍進した代表的なケースを振り返ってみましょう。
2013年 日本体育大学|予選会1位からまさかの総合優勝!
最も印象的なケースの一つが、2013年(第89回大会)の日本体育大学です。
前年の箱根駅伝では総合19位と惨敗し、シード権を失った日本体育大学。しかし、2012年10月の予選会ではトップ通過を果たし、箱根路への切符を手にしました。
そして迎えた2013年の箱根駅伝本戦では、5区で服部翔大選手が区間賞を獲得して往路優勝。
復路でも安定した走りを見せ、30年ぶり10回目となる総合優勝を果たしました。
予選会からの出場であっても、箱根駅伝本戦で優勝できることを証明した、歴史的な大会だったといえるでしょう。
2026年 順天堂大学|予選会2位から本戦3位の快走!
記憶に新しいのが、2026年(第102回大会)の順天堂大学です。
前年の箱根駅伝では、わずか7秒差でシード権を逃し、予選会からの挑戦となりました。
2025年10月の予選会を2位で突破すると、2026年1月の箱根駅伝本戦では見事な走りを披露。
総合3位に入り、4年ぶりの表彰台を獲得しました。
予選会から出場した大学が本戦で3位に入るという結果は、シード校と予選会通過校の実力差が必ずしも大きくないことを感じさせます。
2025年 中央大学|予選会6位から本戦5位!
2025年(第101回大会)の中央大学も、予選会から大きく順位を上げた大学の一つです。
2024年10月の予選会は6位で通過しましたが、本戦では1区の吉居駿恭選手、3区の本間颯選手が区間賞を獲得するなど、往路で2位に入る快走を見せました。
最終的にも総合5位に入り、翌年のシード権を獲得しています。
また、2019年(第95回大会)には、予選会をトップで通過した駒澤大学が本戦で総合4位に入ったケースもあります。
このように、予選会通過校が本戦で上位進出することは、決して珍しいことではありません。
予選会の順位がそのまま本戦の順位につながるわけではなく、10月から翌年1月までの調整や選手の成長によってもチームの戦力は変わります。
今年の予選会を突破した10校の中から、2027年箱根駅伝本戦で上位に食い込む大学が現れるのか。
予選会の結果だけでなく、その先の本戦まで見据えて観戦すると、箱根駅伝をさらに楽しめるはずです。
2026年箱根駅伝予選会の注目ポイント
最後に、今回の予選会で特に注目したいポイントを整理します。
21年ぶりに予選会へ挑む東洋大学は通過できるか
今回の予選会で最大の注目校の一つが東洋大学です。
長年にわたって箱根駅伝のシード権を守ってきた伝統校ですが、今年1月の本戦で14位となり、21年ぶりに予選会からの挑戦となります。
駅伝での好走経験者も多く、実力的には通過有力候補となりますが、予選会は一発勝負です。
酒井俊幸監督のもと、鉄紺の襷を再び箱根路へつなぐことができるのか。多くの駅伝ファンが注目することになるでしょう。
法政大学は昨年17秒差の雪辱を果たせるか
もう一つの注目校が法政大学です。
昨年の予選会では、わずか17秒差で出場権を逃しました。
10人の合計タイムで争う予選会だからこそ、ほんのわずかな差が結果を左右します。
昨年の悔しさを知る選手たちが、その経験をどのように生かすのか。
再びボーダー争いとなった場合の粘りにも注目したいところです。
エースの速さよりも10番手の走力が鍵を握る?
箱根駅伝予選会の大きな特徴は、10人の合計タイムによって順位が決まることです。
東京国際大学のリチャード・エティーリ選手や東京農業大学の前田和摩選手など、個人で大きなタイムを稼ぐことが期待される選手もいます。
しかし、1人が大きくリードしても、ほかの選手が失速してしまえばチーム全体のタイムは伸びません。
逆に、突出した選手がいなくても、チーム全体が安定して走ることで上位に入る可能性があります。
各大学のエースだけでなく、8〜10番手の選手がどこまで粘れるか。
こうした視点で予選会を見ると、レースをさらに深く楽しめるはずです。
上位10校が通過する予選会は今回が最後
実は、今回の予選会にはもう一つ注目したい点があります。
2028年に開催される第104回箱根駅伝から本戦の出場校数が増加することに伴い、現在の「予選会上位10校」という出場枠は今回が最後となる予定です。
今回も45校がエントリーしていることを考えると、わずか10枚の出場切符を争う厳しさが改めて感じられます。
現行の出場枠で行われる最後の予選会という意味でも、各大学の戦いに注目が集まるでしょう。
箱根駅伝予選会2026に関するよくある質問(FAQ)
箱根駅伝の予選会や出場校の選考について、よくある疑問をまとめました。
箱根駅伝予選会はいつ開催される?
2026年10月17日(土)の午前8時30分にスタートします。
開催場所は東京都立川市で、陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までのハーフマラソンコースを走ります。
箱根駅伝予選会は何校が通過できる?
2026年の予選会では、上位10校が2027年箱根駅伝の本戦出場権を獲得します。
各大学の上位10人の合計タイムによって順位が決定されます。
予選会の結果はいつ・どこで発表される?
予選会の結果は、レース終了後に発表されます。
例年、午前10時頃から通過校の発表が行われ、関東学生陸上競技連盟や箱根駅伝の公式サイトでも結果を確認できます。
予選会で落選したら箱根駅伝には出場できない?
予選会を通過できなかった大学は、チームとして本戦に出場することはできません。
ただし、落選校の選手から編成される「関東学生連合」チームがあるため、選手個人としては箱根駅伝に出場できる可能性があります。
関東学生連合は予選会を通過できなかった大学から選手が選抜され、本戦にオープン参加します。
シード校と予選会通過校の違いは何?
シード校は前回の箱根駅伝で総合10位以内に入り、翌年の本戦出場がすでに確定している大学です。
一方、予選会通過校は10月の予選会を勝ち抜くことで、翌年の本戦出場権を獲得します。
シード校は予選会への調整が不要となる一方、予選会に出場する大学は10月にも大きなピークを持ってくる必要があり、選手のコンディション管理も重要になります。
まとめ|2027年箱根駅伝の予選会は激戦必至!
2027年箱根駅伝の出場校は、前回大会でシード権を獲得した10校と、2026年10月17日の予選会を突破する10校によって決まります。
今年の予選会では、前回トップ通過の中央学院大学や、全日本大学駅伝関東地区選考会で好成績を収めた東海大学、大東文化大学などが上位通過を狙うと予想しています。
また、21年ぶりの予選会に挑む東洋大学や、昨年わずか17秒差で出場を逃した法政大学など、注目したい大学も数多く存在します。
一方、日本体育大学や立教大学、東京農業大学、東京国際大学などのボーダー争いも激しくなることが予想され、決して楽観できる大学ばかりではありません。
予選会は10人の合計タイムで順位が決まる一発勝負のため、どれだけ有力な大学でも当日のレース展開次第では本戦出場を逃す可能性があります。
果たして、2027年箱根駅伝への切符を手にする10校はどこになるのでしょうか?
10月12日の出雲駅伝では早稲田大学が16年ぶりの優勝を果たし、大学駅伝シーズンも本格的に幕を開けました。
予選会を終えて出場20校がすべて出そろったとき、2027年箱根駅伝の勢力図もさらに見えてくることでしょう。
選考の過程も含めて見ていくことで、大会本番を何倍にも楽しむことができるはずです。




コメント