こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は帝京大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:12位
復路:6位
総合:9位
今季は4年生の足並みが必ずしもそろっていない中、山中や柴戸など3年生以下からエース格に成長してくる選手が続出。土台となるハーフの強さに加えて、スピード展開でも戦えるようになってきており、序盤からどれだけ上位で戦えるか楽しみでした。
〇戦略
主力の福田が不調で使えず、1区は主将の西脇に託しました。2区以降は山中、柴戸、末次と今季絶好調な選手たちを並べて速い展開に抗える体勢を整えました。経験者の居ない山は尾崎、大吉とやや未知数でしたが、7区にエースの小野をゲームチェンジャーとして置きました。
8区島田は伸び盛り。9区小林と10区日高は長い距離に強い上級生と言うことで、復路はやはりじわじわ順位を上げていける布陣でした。
ポイントは序盤の速い展開でどこまで流れについていけるか。復路は強力なだけに往路終了時にシードラインから1分半くらいまでのビハインドなら許容範囲だと見込まれていました。
〇結果
1区西脇が7位と好スタートで2区山中に集団で走れる位置を作ります。山中も序盤から積極的に勝負。最後はやや疲れましたが、前が見える状態での14位と十分な位置で繋ぎます。3区柴戸も5人抜きの快走で9位まで押し上げると、4区末次も2人抜き。序盤は理想的なスタートを切りました。5区尾崎は区間20位と苦しみましたが、それでも往路は12位と許容範囲で終えることができました。
復路は6区大吉が15位とやや足踏みしますが、7区小野が区間2位の快走でゲームチェンジ。8区島田も好走で続いてシード圏内に突入します。
そして9区小林が区間3位のビッグランでシードをほぼ確定させます。10区日高もしっかりまとめて総合9位でフィニッシュとなりました。
〇感想
帝京大の強さが素晴らしく表現されたレースでした。よくある帝京大のパターンとしては序盤耐えて、山と復路で押し上げて最後にシードラインに入っていくというものですが、今回は3区ですぐにシード圏内まで押し上げられました。そして復路は本当に帝京大らしく、どんどん順位が上がっていきました。高速化が進む箱根駅伝に帝京大も適応していると感じるレースでした。
エース格の小野と西脇が順調に推移していたわけではないシーズンの中、新戦力が力を伸ばしたことで選手層が一気に厚くなりました。その中で小野も西脇も最後にレースの流れを作る好走を見せてくれました。
これこそが帝京大の魅力です。素晴らしいレースでした。
〇今後に向けて
今回走った選手からは小野、西脇、末次、大吉、日高が卒業します。卒業する選手は多いですが、山中、福田、柴戸と今季チームを牽引してきた選手たちがより一層逞しく成長するでしょう。他にも小林、島田と好走した選手が残ります。
来季は序盤からもっと上位で戦えるでしょう。注目していきたいチームです。
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