第100回箱根駅伝振り返り~法政大~

法政大

こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!

今回は法政大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:9位

復路:4位

総合:6位

 

今季も全日本への出場こそ逃したものの、着実に力を蓄えてきた法政大。松永や宗像といった主力が4年生を迎える今季は勝負の年。2年連続シードに向けて自信を持って箱根路に乗り込みました。

 

〇戦略

1区に次期エースの宮岡、2区にエースの松永と序盤は定石どおりの布陣を組めました。3区はルーキーながら最も練習ができていたという野田、4区は本調子ではないものの主力の小泉を並べて、ここまでは全体10位前後で繋げたら御の字。5区細迫、6区武田は3年連続の山となり、ここで大きく稼ぐことが期待できました。

復路は7区矢原、8区清水と期待の若手を並べながら、最後は稲毛、宗像と信頼できる最上級生で締める。

序盤に大きな出遅れさえなければ、5区以降で堅実にシードを決めながらさらに上位を目指していくような布陣で臨みました。

 

〇結果

1区宮岡が14位ながら前とタイム差のない好スタートを切ると、2区松永も序盤は定点トップのスピードで突っ込みます。中盤以降はさすがに苦しくなりましたが、それでも最後までしっかりまとめて13位。3区野田が1つ、4区小泉が2つ順位を上げて期待通り10位で山を迎えることができました。

そして5区細迫が3度目の山上りにして過去最高の走り。途中からは菊地(大東文化大)とお互いに勇気づけあいながら上って9位でフィニッシュ。

 

復路は16校による一斉スタートという混沌としたレースになりましたが、6区武田が区間賞の走りで一気に抜け出しました。

こうなると強いのが法政大。7区以降も区間10位以内で堅実に繋いでいき、最後は3年連続のシード獲得となる6位でのフィニッシュとなりました。

 

 

〇感想

強豪ひしめく箱根駅伝の中で、戦前はスピードに長けているわけではない法政大の評価は決して高くなかったように思われます。それでも、終わってみれば危なげなく6位と好成績でシード獲得。法政大は箱根駅伝の戦い方を知っているチームだな、という印象です。

このチームの勝ちパターンは基本的に区間10位前後で走りながら、山で稼ぐというものです。その流れをこんなに完璧に遂行できるチームは決して多くありません。そして、法政大は前回も同様の流れでシードを獲得しています。

各選手が戦術を理解して、それを確実に遂行できる。そんな大人の集団が法政大です。箱根駅伝戦国時代の中、異質なアイデンティティを確立するようなレースとなりました。

 

 

〇今後に向けて

今回走った選手の中から、松永、細迫、稲毛、宗像が卒業します。エースの松永や山上りの細迫など主要区間を走ってきた選手たちですが、抜け目なく次の世代も育っています。次回は宮岡や小泉が2区を走れるでしょう。山上りの5区は高橋が細迫と同じくらいの練習が積めているそうです。まだまだ、法政大は強いチームとして独特の存在感を発揮していくことになりそうです。

 

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