こんにちは。今回からは箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返っていきます。あの興奮をもう一度!
今回は駒澤大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:1位
復路:1位
総合:1位
今季は最強のエース田澤が遂に最終学年を迎えた駒澤大。戦前は伏せられていましたが、大八木監督も最後の年。出雲、全日本では全くミスなく優勝を果たし、充実の布陣でチーム初の3冠を目指しました。
〇戦略
本当は3区に佐藤を起用してリードを奪い、復路は山野、花尾を中心に逃げる戦略を取りたかったはず。しかし、出雲、全日本で大活躍を見せていた花尾と佐藤が体調不良で戦線離脱。田澤も12月に体調不良でしばらく練習できない状況が続くなど、チーム状態は決して万全ではありませんでした。それでも、往路は円、田澤、篠原、鈴木とスピードと強さを兼ね備えた選手を並べ、山は思い切りのいい1年生に託し、復路も山野や赤星といった長い距離で強みを発揮する選手でまとめる、駒澤大がこの数年間で築き上げてきた総合力の結集のようなオーダーで臨みました。
〇結果
1区円が2位と好スタートを切ると、2区田澤は吉居大(中央大)、近藤(青山学院大)との死闘の末、ほぼタイム差無しの2位で中継。3区は中央大が逃げましたが、4区鈴木が再び先頭を捉え、さらに後方から追いついてきた太田(青山学院大)とデッドヒート。勝負は山に持ち越しとなります。
その大事な5区。山川が積極的な走りで脇田(青山学院大)を引き離し、後ろから追い上げてきた阿部(中央大)も寄せ付けず。安定した走りで19年ぶりの往路優勝を決めてくれました。
復路は30秒後方から追いかける中央大とのマッチレース。6区伊藤の区間賞で勢いがつきました。その後は中央大のプレッシャーを感じながらも最後までセーフティラインに入ることは許さず。
タイム差以上に強さを見せつける総合優勝で三冠達成。大八木監督有終の美を飾りました。
〇感想
決して万全ではない中、ひとつのミスもなく最後まで繋ぎ切ってくれました。田澤が入学してから三大駅伝の優勝は6回目。最初は多少出遅れがあったとしても、田澤の圧倒的な攻撃力でカバーしていくようなレースが多かったですが、いつしか誰もミスすることなく、どこからでも攻め込めるような強力なチームが出来上がっていました。
これだけ強力なチームなのに物怖じせずレギュラーを狙いに来た山川や伊藤といった1年生や、4年目に大ブレイクを果たして空席となったスターターを埋めてくれた円の存在も大きかったです。
これだけのチームを作り上げた主将の山野、エースの田澤の貢献度は計り知れません。
大八木監督の集大成として、記録だけでなく記憶にも残る素晴らしいチームでした。
〇今後に向けて
この4年間、学生長距離界の象徴として君臨し続けた田澤、素晴らしいリーダーシップでチームをまとめあげた山野、スターター円の卒業、何より大八木監督の退任とひとつの時代が終わります。
とはいえ、鈴木や花尾、篠原、佐藤といった他校が羨むほどのエースたちや山川、伊藤といった山の申し子は健在です。
来季は体制が変わっても引き続き、総合力ナンバーワンのチームとして三大駅伝全てで優勝候補として臨むことになりそうです。
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