勝手に箱根駅伝大賞2023

箱根駅伝

こんにちは。

今年も箱根駅伝が終わってしまいました。最後まで目が離せない白熱したレースとなりましたね!

今回からこのブログではしばらく箱根駅伝について振り返っていきたいと考えております。

第一弾となる今回は題して「勝手に箱根駅伝大賞2023」です。いろんな賞を勝手に設定して勝手に表彰する、そんな企画です。あくまで当方の独断と偏見に基づきますのでご理解のうえ、読んでいただければと思います。

【MVP】

伊藤蒼唯(駒澤大1年) 6区区間賞

最も駒澤大の優勝に貢献した選手は伊藤だと考えています。駒澤大は往路優勝こそ果たしたものの、2位の中央大とはわずか30秒差。中央大には6区のスペシャリスト若林が控えていたこともあり、ここで逆転されれば一気に中央大優勝への流れが見えてくるところでした。

実際、若林は58分台の好タイムで区間2位。普通なら逆転できる好タイムです。それでも伊藤はそれを上回るタイムで駆け下り、むしろ差を開いてくれました。中央大の自信のあった区間で出鼻を挫き、駒澤大優位の展開を作り出す素晴らしい先制パンチでした。

【リベンジ賞】

木本大地(東洋大) 8区区間賞

前回は4区を任されましたが、区間18位と失速。6位から6つ順位を落とし、チームがシード争いに巻き込まれる一因となってしまいました。

しかし、木本はここから立ち上がりました。

この1年間は関東インカレや全日本大学駅伝など、出場したレースでは全て果敢に勝負を挑み続けて上手くいったり上手くいかなかったり。

それでも、絶えず闘志が伝わるレースを展開していました。

そんな木本が今回任されたのは8区。東洋大は往路で出遅れ、復路でも思うように伸びずに12位で襷を受けました。

8区でも伸び悩んだらさすがにシードは間に合わない。そんな崖っぷちの状況でしたが、木本は冷静にレースを展開して後半にペースアップ。

シードラインとの差を1分半近く詰めて、逆転シードの立役者となりました。この1年間攻め続けた木本だからこそできる、熱いリベンジ劇でした。

【新人賞】

森下翔太(明治大1年) 3区4位

明治大は1区区間賞と完璧なスタートを切ったものの、2区で他校の追い上げにあって14位まで後退。ある程度織り込み済みだったはずですが、ここからもう一度上位戦線に復帰できるかどうかでレース展開が大きく変わるところでした。

そんな大事な3区を任された森下。1年生らしからぬ落ち着いたレース運びでなんと6人抜き。早稲田大のエース井川とほぼ同じタイムで走り切りました。

彼のおかげで明治大は最後までシード争いに残れたといっても過言ではありません。素晴らしいデビュー戦でした。

【本当にブレイク賞】

山川拓馬(駒澤大1年) 5区4位

以前、「ブレイク前夜の若武者たち」で紹介した選手のなかで、今回の箱根駅伝で最もブレイクした選手に贈る賞です。

山川は今回、当日変更で5区にエントリーされました。

ライバルの青山学院大(脇田)と同位置、経験者の阿部(中央大)が約40秒差で追ってくる、とてもプレッシャーのかかる位置だったはずですが、スタート直後から脇田を突き放し、序盤詰めてきた阿部にも逆転は許さず、最後は差を開く頼もしい走り。まさに山川が勝ち取った往路優勝でした。

駒澤大はこれで山上り、山下りともに1年生が好走して優勝。今後3年間、他校にとって脅威となるデュオが誕生しました。

【最初で最後の箱根駅伝賞】

扇育(法政大4年) 4区7位

入学してからずっとレギュラーを掴めていなかった選手が、最後のチャンスを掴んで羽ばたく。そんな姿を見ると心が熱くなります。この賞はそんな、4年生で初めて箱根駅伝を走った選手の中で最も印象深い選手に贈る賞です。

扇は高校時代から全国レベルで注目されていましたが、大学では故障に悩まされ、出場機会を得ることができていませんでした。そんな扇が故障を克服して掴んだ最初で最後の箱根駅伝は4区。10位で受けましたが、前後にチームが固まっており、扇の走り次第でどちらにも転ぶような展開でした。

その中で区間7位という結果は完璧と言っていいでしょう。さらに順天堂大、明治大、東海大と強豪校を力強く抜き去っていったところも法政大の躍進を感じさせるシーンでした。4年分の思いを込めた、素晴らしい激走でした。

【ゲームチェンジ賞】

小林亮太(東洋大2年)3区9位

この賞は悪い流れを止めて、いい流れを作り出した選手に送る賞です。

東洋大は2区まで19位と大苦戦。このまま下位の流れにハマってしまうことを覚悟しましたが、三大駅伝初登場の小林が流れを変えてくれました。この位置から区間9位の3人抜きで上昇ムードを作ると、4区5区も続いて順位を上げて、往路は11位でフィニッシュ。復路も何とか追い上げてシード獲得できました。

おそらく、小林も下位に沈んでいたらシードには間に合わなかったでしょう。

まさにゲームチェンジャーの走りでした。

【監督賞】

藤原正和(中央大)

中央大は前回、久しぶりにシードを獲得したと思った矢先、今季は一気に優勝候補までチーム力を高めてきました。前回は吉居大を1区に起用していい流れを作りましたが、今回は吉居兄弟や中野、千守といった流れを作れる選手たちをどう配置するか注目されていました。

オーソドックスに配置するなら、1区吉居大、2区中野、3区千守もしくは1区千守、2区中野、3区吉居大という布陣かと思われましたが、藤原監督は1区がスローペースになると読み切って1区にルーキーの溜池を起用。2区吉居大、3区中野と波状攻撃を仕掛ける戦法に出たのです。

結果的にはこの作戦が大当たり。

溜池が4位と期待に応えるスタートを切ると、2区吉居大、3区中野が続けて区間賞獲得で首位奪取。

結果的に駒澤大に敗れたものの、最後まで追い詰められたのは区間配置の妙もあったでしょう。

藤原監督の勝負師としての本領を発揮した大会となりました。

【皆勤賞】

■田澤廉(駒澤大)

1年:3区2位

2年:2区7位

3年:2区区間賞

4年:2区3位

■丹所健(東京国際大)

1年:1区13位

2年:1区14位

3年:3区区間賞

4年:2区11位

■イェゴン・ヴィンセント(東京国際大)

1年:3区区間賞

2年:2区区間賞

3年:2区5位

4年:4区区間賞

■井川龍人(早稲田大)

1年:3区14位

2年:1区5位

3年:1区16位

4年:3区2位

■鈴木創士(早稲田大)

1年:7区2位

2年:4区3位

3年:7区5位

4年:7区12位

■藤本珠輝(日体大)

1年:5区16位

2年:1区8位

3年:2区10位

4年:2区12位

■西澤侑真(順天堂大)

1年:8区9位

2年:8区10位

3年:7区7位

4年:10区区間賞

■前田義弘(東洋大)

1年:8区6位

2年:3区8位

3年:9区5位

4年:5区5位

■葛西潤(創価大)

1年:6区16位

2年:3区3位

3年:1区15位

4年:7区区間賞

■若林陽大(中央大)

1年:6区10位

2年:6区5位

3年:6区5位

4年:6区2位

■中園慎太朗(法政大)

1年:8区18位

2年:10区15位

3年:7区8位

4年:9区5位

■加藤大誠(明治大)

1年:2区10位

2年:2区17位

3年:9区11位

4年:8区8位

今年の4年生の箱根駅伝皆勤賞は12名でした。

この世代のトップと言えばやはり田澤とヴィンセント。4年間本当にハイレベルでの戦いを見せてくれました。

また、中園(法政大)のように復路でいろんな区間を経験しながら区間順位を上げていって、最後は復路のエース区間で結果を残すというのも感慨深いものがあります。

これで勝手に箱根駅伝大賞2023は終わりにします。「ほかにもこんな賞があったらいいな」っていう意見がある方、ぜひ教えてください。次回からの参考にさせていただきます。

そして、次回からは1校ずつ箱根駅伝での戦略と実際のレースの展開について振り返っていきたいと思います。20校全てやりますので長丁場になりますが、箱根駅伝の余韻に浸り尽くしましょう!

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