箱根路を駆けた名選手たち~作田直也~

OB紹介

こんにちは。月に1度のシリーズ「箱根路を駆けた名選手たち」です。今回紹介する選手は作田 直也(順天堂大卒)です。

 

最近、高校生の高速化が話題になっています。大学1年生世代のうち、高校時代にトップクラスの証である5000m13分台を記録した選手は7選手にも上っています。

彼らはやはり即戦力として大学の舞台でも早くから活躍していくのでしょう。

 

そして、一方で高校時代の持ちタイムが振るわなくとも大学でじっくり成長し、最後にはエリートたちを圧倒するほどの成績を残す選手もいます。

 

今回紹介する作田は、後者の代表格のような選手です。彼ほど大器晩成という言葉が似合う選手もなかなかいません。そんな彼の泥臭いシンデレラストーリーをぜひご覧ください。

 

〇高校時代

千葉県の長生高校出身の作田。5000mの持ちタイムは15分47秒と決して目立つものではありませんでした。大学へも推薦で合格できるレベルではなく、一般入試で順天堂大の門を叩きました。

 

〇大学時代

■1年次&2年次

約70名いる同期の中で一番下からの出発となった大学生活。もちろんすぐにレギュラーを取れるわけなどなく、朝練習で誰よりも早く走り始めるなどコツコツと努力して力を蓄えていきました。

すると2年次には箱根予選の出場権を獲得。個人98位とまずまずの走りでチームの予選通過に貢献します。ただ、本戦はエントリー止まり。作田の名前が全国に知られるのはもっと後のことでした。

 

■3年次

転換点となったのはこの年です。各種予選、全日本は出番が回ってきませんでしたが、ついに箱根駅伝では10区にエントリーされます。

襷を受けたのはシードラインが背中に迫る9位とプレッシャーのかかる場面でしたが、這い上がってきた作田には問題ありませんでした。

終わってみれば順位を3つ押し上げる区間2位の快走。「一般受験の救世主」として駅伝ファンからの注目が集まりました。

 

■4年次

さらに飛躍したのが4年次のことでした。5000mのタイムは14分6秒まで短縮し、出雲駅伝では重要区間の6区を任されました。

結果は区間7位とまずまずでしたが、長門監督からは「彼の力はこんなもんじゃない。殻を破ってほしい」と厳しい言葉をかけられるなど、もうトップ選手として扱われていました。

 

そして迎えた最後の箱根駅伝は、再び10区に登場することになりました。今回は5位と前回以上の位置で襷を受けると1秒差で区間賞を獲得。入学時の目標も見事達成し、有終の美を飾ることができました。

 

〇社会人時代

卒業後はJR東日本に進んだ作田。さらに力を伸ばしてニューイヤー駅伝では最長区間の4区を任される選手になりました。そして、3月に行われたびわ湖毎日マラソンでは2時間8分59秒の好タイムで日本人トップを奪取。もう世界が見える位置まで駆け上がっています。

 

〇最後に

今回伝えたかったことは、高校時代の実績に乏しくても、じっくり努力を重ねて日本トップクラスまで上った選手がいるということです。これは多くの選手に勇気を与えるのではないでしょうか。

また、作田のいた4年間、彼の成長に呼応するように順天堂大は箱根駅伝で16位→12位→6位→4位とどんどん上昇していきました。

やはり、最下部からのし上がってくる選手の存在はチームを大いに刺激するようです。だから、高校時代の実績が少ない選手にも注目する価値があるんです。

作田とは、そういう駅伝観戦の楽しみ方を広げてくれた選手なのです。

 

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