こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返っていきます。あの興奮をもう一度!
今回は青山学院大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:1位
復路:1位
総合:1位
近藤、岸本ら最強クラスの世代が卒業して迎えた今季。出雲、全日本と少しずつ経験を積みながらピンポイントで箱根駅伝での優勝を目指していきました。
〇戦略
対駒澤大で考えたときに、1区は荒巻に託してできる限りビハインドを抑えて、2区黒田、3区太田、4区佐藤で優位を作りに行くという戦術で臨みました。山上りの5区にも順当に若林を配置できたため、往路はこれ以上ないくらい強力な布陣で臨めました。
復路は以前から山下りの候補として名を挙げられていた野村から始まり、7区山内、8区塩出、9区倉本、10区宇田川と全員が初出走の選手たち。とはいえそれぞれが今季大きく力を伸ばして充実のシーズンを送ってきた選手たち。
往路でリードを奪っていれば、十分に逃げ切れるだけの戦力でした。
〇結果
1区荒巻が篠原(駒澤大)、レマイヤン(駿河台大)の作るハイペースに食らいつく積極的なレースを見せます。中盤以降は苦しくなったものの、しっかりまとめて35秒差の9位と上出来のスタートを切ります。
すると2区黒田が7人抜きで2位まで浮上すると、3区太田で逆転、4区佐藤と5区若林がリードを広げるという理想的な展開で往路優勝を果たします。
復路は6区野村が58分14秒と好タイムで区間2位。ここで2位駒澤大との差を4分以上に広げて勝負ありでした。その後は8区塩出、9区倉本が区間賞を獲得するなど、いつもの圧倒的な強さを見せつけてどんどんリードを拡大。終わってみれば圧勝で2年ぶりの総合優勝を果たしました。
〇感想
戦前の駒澤大1強の評価を覆す見事な勝利でした。全選手がミスなく走るだけでは勝てないレベルの強敵に対して、特に2区黒田、3区太田、4区佐藤が区間賞を獲得する圧倒的な走りで上回りました。駒澤大もほとんどミスをしてないだけに力でねじ伏せられたのは本当に見事の一言です。
そして、その流れを作ったのは1区の荒巻です。相手は3本柱の一角である篠原ということで最も実力差があると見込まれている区間でした。しかも、1区で大差をつけられたらレースが終わってしまうという緊張感もある中で、篠原がレマイヤンと共に集団から抜け出したときに着いていく勇気。そして離されてからも粘り切る強さ。素晴らしいスタートぶりでした。
〇今後に向けて
今回の箱根駅伝を走った中では佐藤、山内、倉本が卒業します。ただ、太田や若林、黒田など強力な推進力となった選手たちはまだ残るので来季は優勝候補筆頭として臨むシーズンになるでしょう。
それでも、チャレンジャーとして挑んでくる駒澤大ほど怖いものもありません。また、最高峰の戦いを展開してくれるのが今から楽しみです。
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