【全日本大学駅伝】駅伝オタクはこう振り返る①

中央大

こんにちは。

先日の全日本大学駅伝、駒澤大が1区から先頭を譲らず完全優勝を果たしましたが、各チームに見せ場がある好レースとなりましたね。そんな全日本大学駅伝で各チームが得た収穫と箱根駅伝に向けての考察をまとめていきます。第一弾となる今回は、全日本大学駅伝の上位5チーム(駒澤大、青山学院大、國學院大、中央大、城西大)についてまとめます。

 

優勝:駒澤大

■収穫:赤津がラストチャンス掴む

全日本4連覇を果たした駒澤大。今回は1区から最後まで先頭を譲らず完勝となりました。これだけチームが強いと選手層も厚く、実力はあるのにメンバーから漏れてしまう選手もどうしても出てきてしまいます。今回、8番目の選手として1区に起用されたのが4年生の赤津。今季絶好調だったものの、三大駅伝の出場経験は2年次の出雲のみ、やっと回ってきた出番でした。優勝を争う中央大は吉居駿、青山学院大は若林と主力を投入してきた1区で、赤津に期待された役割は先頭から離されないこと。それが区間賞を獲得してしまうのだから、100点満点の走りと言っていいでしょう。これで箱根駅伝への出走も見込めるはず。数少ないチャンスを掴めるところに、今季の駒澤大の強さが凝縮されています。

 

■箱根に向けて

今回走った8人に、大事を取って外れた花尾を加えて9人。残り1枠に入る可能性のある選手はこれでもかというほどいます。今季はメインエンジンの佐藤の距離対応も進んでおり、いよいよ死角がありません。2年連続の三冠が現実味を帯びてきました。

 

2位:青山学院大

■収穫:黒田が本格派エースに

今回、三つ巴の争いを制して準優勝を飾った青山学院大。伸び悩んだ出雲から見事に立て直した形ですが、その中でも最も大きな収穫となったのが2区2位の快走を見せた黒田です。超ハイスピード対決となった2区でベット(東京国際大)、中野(中央大)といった学生長距離界を代表するエースたちも含めて6人のごぼう抜き。区間賞の佐藤(駒澤大)から8秒しか遅れてないのもすごいところです。出雲に引き続いてのスピード区間でのごぼう抜き、さらに上りも強いときたら、箱根では2区も任せられるでしょう。新たな駅伝男の誕生です。

 

■箱根に向けて

若林、太田と状態が気になっていた主力が主要区間でしっかり走っていたのも好材料です。出雲と全日本で出場選手を入れ替えたことで課題となっていた経験値も積んできました。さすが青山学院大、箱根駅伝では駒澤大の対抗一番手候補に上がってきています。

 

3位:國學院大

■収穫:平林が区間賞獲得

優勝するためには伊地知、平林、山本の三本柱がエース区間でアドバンテージを作ることが必須条件と考えられていた國學院大。その中で平林が初めてエース区間の7区で区間賞を獲得しました。湯浅(中央大)とのデッドヒートを制しつつ、前を走る青山学院大のエースの太田にも追いつきそうなほどの激走。昨季まで田澤(駒澤大)や近藤(青山学院大)といった怪物たちに挑み続けて、平林も随分逞しくなりました。箱根駅伝優勝への条件のひとつをクリアできたことは大きな収穫です。

 

■箱根に向けて

終盤見事に追い上げて3位に入りましたが、昨季から序盤出遅れるレースが続いているのが気になるところです。逆に言うと序盤から先頭で戦えたときには今までにない景色が見えてくるはずです。山本、平林、青木、上原、後村と前半区間で戦える選手がどんどん増えてきているのも事実。ピタっとハマれば優勝できるだけの戦力が整いつつあります。

 

4位:中央大

■収穫:三本柱後にゲームチェンジ

今回、中央大は先手を取るために吉居駿、中野、吉居大と三本柱を1区から3区に投入してきました。その3区終了時点で7位という結果は彼らの実力を考えると想定外だったはず。それでも4区の溜池が4人抜きで流れを変えると、初出場の本間、吉中も好走で繋いで最後は2位争いまで加わりました。三本柱以外の選手がどれだけ戦えるか、ということがテーマとなっていた今季の中央大において、その部分がかなりレベルアップしていることを示したレースとなりました。この収穫は大きいです。

 

■箱根に向けて

今季は優勝争いのプレッシャーからか、全員が力を発揮できているわけではありません。ただこのプレッシャーはチームを大きく成長させてくれるはず。上手くいかないことがあっても取り戻せる強さは見せています。この殻を突き破れるか、最後の挑戦に注目です。

 

5位:城西大

■収穫:またも出遅れを取り戻す

出雲では1区10位と出遅れたところから3区キムタイの区間賞もあって3位まで押し上げた城西大。全日本でも1区18位と後方からのスタートになりました。それでも、2区山中が5つ、3区キムタイが5つ、4区斎藤が6つ順位を上げて4区終了時には何と2位。3人で駒澤大以外の16チームを交わすとんでもないレースを展開しました。後ろから追い上げるのは本当に力が無いとできないこと。後方の展開にハマらずに、ごぼう抜きができる選手がこんなに揃っている時点で、今季の城西大は立派な強豪校なのです。

 

■箱根に向けて

“山の妖精”山本を擁する城西大は箱根が最もアドバンテージを作れる駅伝になります。キムタイ、斎藤、山中と往路で力強く戦える選手も育ってきました。あとは、新戦力が1人でも出てくるとチームが盛り上がります。その暁にはダークホースとして無視できないチームへとなっていくでしょう。

 

今回はここまでにします。続きは次回!

お楽しみに!

 

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