【箱根予選】駅伝オタクが注目した選手13人

中央学院大

こんにちは。今回は第100回箱根予選を振り返ります。

今回は涼しかったこともあり、予選落ちとなったチームでも前回トップの大東文化大のタイムを上回るほどの高速レースとなりました。

 

そして、第100回記念大会と言うことで13校に枠が拡大した中でも熾烈な出場争いが繰り広げられました。

100倍楽しく箱根駅伝を見る方法ならではの視点で、印象的な走りを見せた選手を各校から1名ずつ紹介していきます。

 

1位:大東文化大

■菊地駿介(個人23位)

エースのワンジルが負傷により途中棄権した中でも2年連続のトップ通過を果たした大東文化大。その立役者の一人が菊地です。元々は集団走で後ろから上げていく役割を任されていましたが、ワンジルの負傷を聞いて、自分が稼がねばと予定より速くペースアップ。個人23位とかなりの水準まで上昇しました。レース中に臨機応変に対応できる判断力とそれを成功させられる走力が何より頼もしいです。

 

2位:明治大

■綾一輝(個人35位)

エース格の森下が106位と思うように稼げなかった中で、2位通過の大きな推進力となったのが綾。最初から前で勝負しながら最後まで持ちこたえて62分台で走破。日本人1年生の中では前田(東京農業大)に次いで2位の好成績でした。タフな箱根予選でいきなり結果を残せるなら、駅伝でも主要区間で勝負していけるでしょう。

 

3位:帝京大

■福田翔(個人21位)

いくら層が厚いと言えど、エース小野の欠場が不安視されていた帝京大。その穴を埋めて余りある活躍を見せたのが福田でした。元々ハーフの持ちタイムは62分ちょっととかなり速かったですが、そのタイムに違わぬ力強い走りでチームトップを奪取。箱根駅伝デビューはこれからですが、いきなりエースとして登場することになりそうです。

 

4位:日体大

■山口廉(個人19位)

2人と10人に分けた集団走で臨んだ日体大。前半は通過圏外でしたが、後ろの集団は後半のペースアップで一気に上位まで上げてきました。それ以上に収穫があったのが、前で勝負した山口。最後までその勢いは衰えることなく個人19位とエースらしい順位でフィニッシュ。負荷のかかるレースでしたが、ここで勝負できたことは自信に繋がるでしょう。

 

5位:日大

■鈴木孔士(個人99位)

日体大と同じく、終盤に鮮やかなペースアップを見せて5年ぶりの本戦出場を決めた日大。中でも最後に素晴らしい走りを見せたのが2年生の鈴木。ラスト5㎞で100人以上抜くものすごいスパートは今後の大きな可能性を感じるものでした。日大新時代の主役となっていきそうな予感です。

 

6位:立教大

■馬場賢人(個人31位)

直前の監督解任にも負けずに2年連続出場を決めた立教大。中でも光る走りを見せたのが馬場です。関口、中山、國安とエース格の選手が軒並みチーム上位に入っていく中でチーム内2位で走破。前回の箱根は4区でやや力負けした印象でしたが、今度は堂々と勝負できるだけの地力がついてきたことを感じさせる快走でした。

 

7位:神奈川大

■小林篤貴(個人13位)

今回、日本人選手では吉田(中央学院大)と前田(東京農業大)がツートップと目されていた箱根予選。彼らが順当に日本人ワンツーを取りましたが、続く3番手に入ったのが小林でした。でも、これでも驚かないくらい今の小林は信頼できます。元々は優秀な繋ぎ役という印象でしたが、今や他校のエースたちと真っ向勝負できる大黒柱です。

 

8位:国士舘大

■生駒直幸(個人42位)

いくら集団走が得意と言えど、稼ぎ役として期待されていた中島や山本雷が欠場となったため前評判が下がり気味だった国士舘大。それでも堅実に通過できたのは生駒のブレイクが大きいです。もう1人のエースの山本龍をも上回る快走でカマウに次ぐチーム2位。楽しみな選手が出てきました。

 

9位:中央学院大

■吉田礼志(個人11位)

前回の敗退から大きく成長し、並々ならぬ闘志で今回の予選に臨んだ吉田。序盤から唯一留学生集団で勝負しました。相当なハイペースでしたが、一部の留学生選手を超えるような走りで61分台の大激走で見事に予選通過。箱根予選、全日本予選と悔しい思いを続けてきた中で奮闘してきた吉田の思いが報われるようなレースでした。

 

10位:東海大

■南坂柚汰(個人55位)

今回は石原や越といった主力が欠場、他のメンバーもハーフの距離には不安があるということで、序盤を抑えて安全策で臨んだ東海大。予定通り中盤以降にペースアップして通過圏内に入りましたが、中でも足が伸びたのが南坂。5㎞ごとに50人以上交わしていく走りで最後はチーム2位を奪取。ルーキーとは思えないほどの落ち着きで、今後は負荷のかかるエース区間でも見てみたいと思うようなポテンシャルを見せつけました。

 

11位:東京農業大

■前田和摩(個人9位)

この箱根予選のMVPは前田でしょう。15㎞までは第2集団に隠れていましたが、15㎞地点を通過すると解き放たれたようにペースアップ。最後は留学生をも交わすほどの激走で日本人トップでフィニッシュしました。前田の活躍に導かれるように東京農業大も10年ぶりの予選通過。彼が歴史を動かしています。

 

12位:駿河台大

■東泉大河(個人100位)

前評判を覆し、2年ぶり2度目の箱根駅伝出場を決めた駿河台大。中盤以降順位を落とす選手も多かった中、何とか踏みとどまったのは15㎞以降に43位も順位を上げる東泉の粘りがあったから。期待されながら、これまで苦労することも多かった選手ですが、ここに来てチームを救ってくれました。

 

13位:山梨学院大

■高田尚輝(個人277位)

わずか3秒差で予選突破を決めた山梨学院大。チーム10番手に入った高田の走りが明暗を分けたといっても過言ではありません。高田は箱根本戦でも活躍している主力ですが、今回は5㎞ごとに順位を落とす苦しい走りに。それでも15㎞以降で48人抜き返す粘りを見せたからこそ、最後の出場権に手が届きました。決して実力通りとは言えない結果ですが、それでも最後に見せた執念が実った箱根予選となりました。

 

次回からは全日本大学駅伝に向けた記事を上げていきます。

お楽しみに!

 

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