こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は城西大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:9位
復路:10位
総合:9位
まさかの箱根予選敗退から1年。初の留学生ランナーのキムタイが加入したり、山本、斎藤が激坂王で優勝、準優勝を分け合ったりと何か気になるような戦いを見せてきました。箱根駅伝での実績がある選手こそ少なかったものの、サプライズを起こす雰囲気を感じさせながら2年ぶりの箱根路に乗り込んできました。
〇戦略
5区は前回出場時も好走した山本を置いて、この区間で稼ぐことを目指していきました。4区までにシードラインから大きく離れなければいい状況の中、激坂王で優勝した斎藤、スピードのあるキムタイ、高校時代の実績が高い鈴木と思い切って1年生を2区~4区に並べてきました。
復路は主力の山中を敢えて10区に残して最後のシード争いに備えました。その分6区から9区が経験値の薄い選手が並ぶことになりましたが、ここでどこまで耐えることができるか。
気づいてみれば、1年生5人、2年生2人、3年生3人、4年生なしという独特な学年バランスに。
3区や5区、10区といった明確に稼げる区間に向けて、どれだけ若手選手たちが粘っていけるかという勝負でした。
〇結果
1区野村は11位ながら秒差でスタートすると、2区斎藤も1年生ながら68分台の好走で15位で持ちこたえます。稼ぎどころの一つとして考えていた3区キムタイは慎重にレースを進めすぎた影響で思ったほど稼げませんでしたが、4区終了時は13位。課題の序盤は十分耐えることができました。
そして、5区山本が「山の妖精」を襲名する快走で9位まで順位を押し上げます。
往路は戦略通りにシード圏内で終えることができましたが、シードラインからの貯金は大きくなく、圏外から東洋大や明治大といった強豪校が追い上げてくる展開は決して楽なものではありませんでした。
案の定、8区で明治大に、9区で東洋大に交わされます。それでも、格上相手に食らいつき続けて9区平林が明治大を再逆転。
最後は10区山中が東洋大との競り合いを制して9位でフィニッシュ。
激流の中で生き残って、見事にシード権を獲得しました。
〇感想
今回、城西大にとってはこれ以上ないほど充実したレースとなりました。
メディアでは5区の山本の快走が大きく取り上げられていますが、決して彼の快走だけでシードを取れたわけではありません。
ペースの速い往路を耐えきってくれた4区までの選手たち、強豪校からの猛追に耐え続け、最後は勝利を収めた復路の選手たち。
稼ぐだけが役割ではありません。経験値の少ない選手たちもしっかり耐える役割を果たしてくれたことで手にした価値あるシード権となりました。
〇今後に向けて
今回は3年生以下しか走っていないということで、単純な戦力ダウンは無く、ここから伸びしろしかありません。
2区の斎藤や3区のキムタイといったエース候補の選手たちは今回、繋ぐ役割でしたがまだまだ成長中。次回はもっと前で勝負していけるでしょう。
もし、先頭が見える位置で5区山本に繋げたら…?
この1年間の伸びによっては優勝争いに顔を出せるようになってもおかしくありません。要注目のチームです。
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