こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と実際の結果について1校ずつ振り返っていくシリーズ。今回は東海大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:10位
復路:10位
総合:11位
名取、塩澤、西田の強力三本柱が卒業し、チームの立て直しとなったシーズン。そこからスーパーエースの石原、昨年全日本6区区間賞の長田と更に主力が故障で不在になるという非常事態に見舞われながらも、勢いのある若手を中心に戦いに臨みました。
〇戦略
石原の不在により、どうやっても前半区間は厳しい戦いを覚悟せざるを得ませんでした。1区は駅伝では結果が出ていないものの、トラックでは学生トップクラスのスピードを誇る市村に、2区は今季復活を果たした松崎に託しました。
3区以降はほぼほぼ新戦力。
4区本間主将と6区川上こそ計算できるものの、それ以外は大学駅伝での実績は少ない選手ばかり。今季力を伸ばしてきた選手たちの勢いに賭けるオーダーでした。
〇結果
心配された1区市村が区間3位と絶好のスタート。2区松崎も他校のエース達の襲撃を受けて16位まで順位を落としますが、それでも最低限試合を壊さずに繋ぎます。
3区神薗4区本間はその位置から上げられず。でも悪い流れにも落とさないいぶし銀の走り。
そして、5区吉田が7人抜きのビッグサプライズで、なんと往路10位とシード圏内まで上がってきました。
復路も各選手頑張りました。
6区川上は区間6位でシード争いを行っていた他校を振り落としていくと、7区越が区間3位の快走で8位浮上。8区入田9区竹村も堅実に走って順位をキープします。
前評判を覆すシード獲得が見えたところでしたが、最後に落とし穴が待っていました。
アンカー吉冨が低血糖状態に陥り、無念の失速。
後ろから追い上げてきた法政大に交わされ、総合11位。
連続シード獲得とはなりませんでした。
〇感想
最後の最後にシード獲得こそ逃しましたが、全大学の中でもトップクラスに収穫の多いレースとなったのではないでしょうか。
エース不在で臨んだレースだったにも関わらず、最後までシード争いを展開したのは健闘したと言っていいでしょう。
特に復路だけの順位で言えば、9区まで2位だったのです。ストレスの溜まるハードな争いの中でそれだけ戦えているのは底上げができている証拠です。
MVPは5区の吉田。
彼の快走をきっかけに、東海大は往路の17位を走っていたチームから、復路は堂々とシード争いを展開するチームへと変貌しました。
このように流れを変えられる選手がまだ1年生ということにワクワクせざるを得ません。
立て直しのシーズンとしては、充分すぎる手応えを持てた箱根駅伝でした。
〇今後に向けて
今回走った選手からは1区市村、4区本間、10区吉冨が卒業します。特に市村と本間は厳しい往路の主要区間でよく奮闘してくれましたが、来年に向けては戦力アップの方が大きそうです。
1年生ながら快走を見せた吉田と越はさらに主軸へと成長していくでしょう。スカウトも成功しています。
そして何よりエース石原の復帰が待たれます。
これだけ故障が長引くと心配な面もありますが、元気なら日本人学生にはまず負けないパワーと勝負強さがあります。
来季は再び挑戦のシーズンになりますが、若い勢いでガンガン攻め込んでいけるのではないでしょうか。要注目のチームです。
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