こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は東洋大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:9位
復路:2位
総合:4位
今季は宮下、松山の2枚看板が揃って故障で出遅れるシーズンに。彼ら抜きで臨んだ出雲は3位に入った一方、全日本では10位と実に久しぶりにシード落ちとなるなど一進一退。ここ13大会で12回3位以内に入った実績があるとはいえ、優勝候補の他校と比べるとやや評価を落とした状態で箱根路に臨みました。
〇戦略
1区児玉、2区松山、5区宮下、6区九嶋、10区清野は前回と同じ区間。基本的には前回3位に入ったオーダーを踏襲する形になりました。ただ、今季前半区間で奮闘していた前田は9区で復路のバランスを取る形に。4区に想定されていた石田の20kmへの適応が間に合わなかったため、4区は秘密兵器の木本を投入。この区間が少し不安ではありましたが、2区松山5区宮下と軸になる区間に大黒柱が控えているため、往路で可能な限り上位に行き、復路はいつもの勝負強さで3位以内を目指していくオーダーでした。
〇結果
1区児玉は12位ながら前との差がほとんどない状態でスタートすると、2区松山が8位、3区佐藤が6位とここまではいい流れで上昇していけました。
しかし、4区木本が中盤からペースが上がらず12位まで順位を落とすと、5区宮下も思うように身体が動かず区間8位にとどまったこともあり、往路は9位でフィニッシュ。優勝争いどころかシード争いに巻き込まれることになりました。
それでも、終盤に東洋大の強さが出ました。
7区梅崎で一度11位の法政大に並ばれる痺れる展開になりましたが、終盤突き放すと、8区蝦夷森が区間4位の好走でリードを拡大。9区前田が2人抜き、10区清野が3人抜きとぐんぐん順位を上げて、最後は3位とわずか2秒差の4位でゴールを迎えました。
〇感想
慣れ親しんだ表彰台には届かなかったものの、東洋大のいいところは十分に発揮できた駅伝だったと思います。
石田、柏、及川と計算できるはずの主力を起用できず、区間賞争いを期待できた宮下も伸び切らず。そんな状態でもここまで上げていくことができるのです。
立役者となったのは8区の蝦夷森。
2年次にレギュラーを掴みかけたものの、それから故障もあって長い間メンバーに入れず。それでも、4年生最後の箱根に間に合わせてきました。
順位こそ上げられなかったものの、前との差を大きく詰めたことで、9区以降の順位アップの流れを作ったことは疑いようもありません。
彼の復活を待ちわびていたファンは嬉しかったでしょう。
最後に4年生が大きな仕事をしてくれました。
前回の野口、小田、今回の蝦夷森と復路で4年生が好走するのが東洋大のいい伝統です。この文化がある限り、東洋大はそう簡単に崩れない。そう感じさせる今回の箱根路でした。
〇今後に向けて
山上りのスペシャリスト宮下が卒業する分の戦力ダウンは避けられません。しかし、出雲全日本と連続で区間賞を獲得した石田もいよいよ箱根の距離でも本格化してくるでしょう。新4年生は前田、清野、児玉ら層が厚く、5000m13分台のルーキーも複数加入してきます。
4年生がどっしりとした土台になりながら、若手を育てていくチーム運営ができそうです。1年後にはまた優勝を目指せるチームで箱根路に乗り込んでくるのではないでしょうか。
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