勝手に箱根駅伝大賞2022

箱根駅伝

こんにちは。

今年も箱根駅伝が終わってしまいましたね。楽しみにしていた分、終わってしまうと寂しい気持ちにもなります。

今回からこのブログではしばらく箱根駅伝について振り返っていきたいと考えております。

第一弾となる今回は題して「勝手に箱根駅伝大賞2022」です。いろんな賞を勝手に設定して勝手に表彰する、そんな企画です。あくまで当方の独断と偏見に基づきますのでご理解のうえ、読んでいただければと思います。

【MVP】

太田蒼生(青山学院大1年) 【3区2位】

最も青山学院大の優勝に貢献した選手は太田だと考えています。2区終了時には先頭の駒澤大と1分差の2位。駒澤大は3区4区にも主力を投入していたため、下手するとここで大きなアドバンテージを許してしまう恐れもありました。

しかし、その流れを劇的に変えたのがこの太田。後ろからものすごいスピードで突っ込んできた丹所(東京国際大)にピタリとくっつくと、そのままずっとハイペースで並走。途中で駒澤大を交わすと、最後には丹所も引き離す快進撃。

先頭を奪って、駒澤大にも逆に2分差をつける大活躍で、一気にレースのイニシアチブを握ってくれました。

何より、この走りをエース格の岸本でも佐藤でもなく、ルーキーの太田がやってのけたことが大きいです。他校にとっては、死角から飛んできたビッグパンチでした。

【リベンジ賞】

吉居大和(中央大2年) 【1区区間賞】

前回は3区を任されましたが、区間15位と失速。トラックでの圧倒的なスピードとは裏腹に、長い距離での戦いにはやや不安があるのかな?といった評価を受けていました。

そんな吉居が今回挑戦したのは1区。最初にハイペースを作ると、誰もついてこないのを見て覚悟を決めたのか、1人で抜け出しました。10kmの通過はなんと27分台。最後まで勢いは止まることなく、15年前に佐藤悠基(東海大)が記録した空前絶後の区間記録をも更新。区間2位に39秒差をつける断トツの区間賞を獲得しました。

何より、早稲田大や明治大といったシード候補に挙がっていたチームをこの1区で振り落としたことが大きいです。10年ぶりのシード獲得に向けた殊勲の走りでした。

【新人賞】

吉田響(東海大1年) 【5区2位】

東海大は今回、4区終了時に17位ととても苦しい展開になりました。そんな中走り出す山上りの1年生。普通に考えれば下位に沈んでしまうことが多いケースです。

でも、吉田は違いました。

山の神を彷彿とさせる軽い走りでぐんぐん追い上げ、最後は7人抜きで10位まで押し上げました。

惜しくもシードを逃す結果にはなりましたが、復路もずっとシード圏内で戦うことができた東海大。

1年生にしてここまでチームの流れを変えるとは。恐ろしい選手の登場です。

【本当にブレイク賞】

山本歩夢(國學院大1年) 【3区4位】

以前、【箱根駅伝】ブレイク前夜の若武者たち | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net)で紹介した選手のなかで、今回の箱根駅伝で最もブレイクした選手に贈る賞です。

山本は今回、当日変更で3区にエントリーされました。

國學院大には藤木や平林、木付など往路の主要区間を走れる実績豊富な主力たちが何人もいたのに、彼らを差し置いての起用に大きな期待が高まりました。

そして、その期待に応える6人抜きの快走。一気にチームを優勝争いにまで引き上げてくれました。

初の大学駅伝でここまでの堂々とした走りっぷり。平林との強力ツインエース誕生の予感です。

【最初で最後の箱根駅伝賞】

橋本大輝(明治大4年) 【10区4位】

入学してからずっとレギュラーを掴めていなかった選手が、最後のチャンスを掴んで羽ばたく。そんな姿を見ると心が熱くなります。この賞はそんな、4年生で初めて箱根駅伝を走った選手の中で最も印象深い選手に贈る賞です。

橋本は3年生までは話題になることはほとんどなかったのですが、4年生になって初めてレギュラーを掴み、箱根予選、全日本7区と着々と好成績を残してきました。箱根では最も信頼できる選手の1人として10区にエントリーされることに。

襷を受けるときには3分半もあった10位との差も、走り終わったときには1分半ちょっとまで詰めていました。

橋本の快走もあって、明治大は復路3位に。素晴らしいファーストラストランでした。

【ゲームチェンジ賞】

伊豫田達弥(順天堂大3年) 【3区3位】

この賞は悪い流れを止めて、いい流れを作り出した選手に送る賞です。

順天堂大は上位候補と目されながらも、2区終了時に17位。このまま下位に低迷してシード落ち、となっても全くおかしくないような状況でした。そんな流れを一気に切り替えたのが伊豫田。

最初からハイペースでガンガン飛ばしてごぼう抜き。終わったときには順位は17位から10位まで上がっていました。伊豫田の快走で流れが変わった順天堂大は往路5位、総合ではなんと準優勝。

まさにゲームチェンジャーの走りでした。

【監督賞】

徳本一善(駿河台大)

駿河台大は今回記念すべき初出場。それだけでも素晴らしいことなのですが、徳本監督は初陣にしてはかなり多くの仕掛けを用意していました。

区間エントリー時に留学生のブヌカを補欠に入れて、当日の1区起用を示唆したり(結局順当に2区でした)、中学教師を休職して箱根駅伝に挑戦していた今井とその中学教師時代の教え子である永井の襷リレーを実現したり、復路で襷を最後まで繋ぐために6区小泉、7区新山と主力を並べてみたり。

結局最後まで襷を繋ぎきるだけでなく、10区阪本の区間7位の好走で最下位を脱出して総合19位でゴールするなど、やりたいことはだいたい全部できたのではないでしょうか。

阪本のゴール後の「楽しかったー」という声も印象的です。

限られた戦力の中で、目標を実現する力の高さを感じる今回の箱根駅伝でした。駿河台大、今後強くなっていきそうな予感です。

【皆勤賞】

■飯田貴之(青山学院大)

1年:8区2位

2年:5区2位

3年:9区2位

4年:4区3位

■藤木宏太(國學院大)

1年:1区10位

2年:1区2位

3年:1区12位

4年:1区6位

■殿地琢朗(國學院大)

1年:8区12位

2年:10区4位

3年:5区8位

4年:5区9位

■遠藤大地(帝京大)

1年:3区3位

2年:3区2位

3年:3区4位

4年:3区4位

■鎌田航生(法政大)

1年:8区7位

2年:2区18位

3年:1区区間賞

4年:2区9位

■中谷雄飛(早稲田大)

1年:1区4位

2年:1区6位

3年:3区6位

4年:2区14位

■太田直希(早稲田大)

1年:8区10位

2年:8区4位

3年:2区13位

4年:3区6位

■千明龍之佑(早稲田大)

1年:3区10位

2年:4区7位

3年:8区5位

4年:8区5位

■鈴木聖人(明治大)

1年:1区13位

2年:5区5位

3年:5区9位

4年:2区16位

■ライモイ・ヴィンセント(国士館大)

1年:2区3位

2年:2区4位

3年:2区2位

4年:2区2位

今年の4年生の箱根駅伝皆勤賞は10名でした。

この世代は1年次からチームを支えてきた選手が多い印象です。特に早稲田大は中谷、太田、千明と3選手が皆勤賞と屋台骨になっている世代でした。

また、藤木(1区)、ヴィンセント(2区)、遠藤(3区)と4年連続で出走している選手が多いのも特徴です。1学年下の田澤、2学年下の三浦のような突き抜けた選手こそいませんが、やっぱり面白い世代でした。

これで勝手に箱根駅伝大賞2022は終わりにします。「ほかにもこんな賞があったらいいな」っていう意見がある方、ぜひ教えてください。次回からの参考にさせていただきます。

そして、次回からは1校ずつ箱根駅伝での戦略と実際のレースの展開について振り返っていきたいと思います。20校全てやりますので長丁場になりますが、箱根駅伝の余韻に浸り尽くしましょう!

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