こんにちは。先日の箱根予選は駿河台大が初出場を決めるなど、大きく歴史の動く大会となりました。そんな箱根予選をじっくり振り返っていきたい気持ちはやまやまなのですが、次なるビッグレースの全日本大学駅伝が10日後に迫っているので、先に全日本大学駅伝について触れていきたいと思います。
今回は第一弾として、全日本大学駅伝を100倍楽しむためのかんたんガイドを用意しました。全日本大学駅伝を観戦する際のお供としてこの記事をご利用ください。
〇基本データ
・名称
秩父宮賜杯 第53回全日本大学駅伝対校選手権大会(通称:全日本大学駅伝)
・日時
11月7日(日)8:05スタート
・コース
8区間106.8km(詳しくは後述)
・出場チーム
前回大会の上位8チーム(シード校)
+
各地区から選考された17チーム
+
選抜2チーム
関東からは15チームが参加しています。前回はコロナの影響もあって予選会を実施できなかったため、前年の10000mの持ちタイムの上位8選手の合計タイムで出場校が選ばれました。今回は6月に無事に予選会が開催され、激しい戦いを勝ち抜いたチームが出場権を獲得しています。
全日本大学駅伝は出雲駅伝、箱根駅伝と並ぶ三大駅伝のひとつとして有名です。10kmを切る区間から20km弱の区間まで様々な特徴を備えた区間が設定されていることから、三大駅伝のなかで最もチームの総合力が問われる駅伝といってもいいかもしれません。
〇区間紹介
前半区間が短く、後半になるにつれて距離が長くなっていく、個性的なコースとなっています。
先手必勝のセオリーどおり、流れを重視して前半区間に強い選手を置くのか、それとも逆転の可能性が高くなった後半区間に強い選手を置くのか、監督の采配にも注目です。
それでは、各区間の展望について解説します。
・1区(9.5km)
1区が最短区間です。この区間を最短区間と捉えて多少重要度を下げるのか、それでもなお重要区間として扱うのか采配が分かれるところです。例年、エース格の選手を起用するチームと成長著しい下級生を起用するチームが半々くらいですが、エース格の選手の起用が減りつつある感じがします。今後は若手の登竜門的な区間になっていくのではないでしょうか。
前回は順天堂大の三浦が鮮やかなスパートで見事に区間賞を獲得しています。
・2区(11.1km)
2番目に短い区間ですが、やはり2区はどんな駅伝においても重要な区間であることに違いありません。前回は池田(日体大)や川瀬(皇學館大)など学生長距離界を代表するエースがこの区間でごぼう抜きを披露しています。また、次期エースとして期待されている選手が起用されることも多い区間で、丹所(東京国際大)や近藤(青山学院大)、松山(東洋大)といった選手がこの区間からエースへと成長しています。
・3区(11.9km)
今のところ、前半のエース区間は3区となっています。前半に出遅れたとしても、まだこの区間のごぼう抜きで取り返せるため、流れを変えられる強力な選手が起用されることが多いです。
前回は中村(青山学院大)が8人抜き、塩澤(東海大)が6人抜きで出遅れたチームを一気に上位に押し上げてくれました。
・4区(11.8km)
この区間あたりからバランス型の選手たちも起用され始めます。前回は区間賞の石原をはじめ、太田(早稲田大)や櫛田(明治大)といったロードに強い選手たちが上位を走っています。
また、順天堂大はかつての塩尻や前回の野村など、この区間にエースを起用することが多いのが面白い特徴となっています。
・5区(12.4km)
やや落ち着いた流れの中で走ることもあって、若手選手を起用しやすい区間となっており、前回は佐藤(青山学院大)や石井(順天堂大)、菖蒲といったルーキーがこの区間でデビューを飾っています。
・6区(12.8km)
この区間も繋ぎ区間らしく、ルーキーが多く起用される区間ですが、前回は区間賞が長田(東海大)、区間2位が大保(明治大)と苦労人の上級生が存在感を発揮しました。繋ぎ区間ではありますが、クライマックスの7区8区の流れを決める意味でも軽視できない区間となっています。
・7区(17.6km)
8区ほど距離は無いものの、かなり重要な区間です。ほぼ全てのチームがエース級の選手を投入してきます。前回は神林(青山学院大)、小林(駒澤大)、西田(東海大)、加藤(明治大)、西山(東洋大)、鈴木(早稲田大)など豪華すぎるエース達が首位争いを展開。神林が抜け出しましたが、その差を最小限に食いとどめられた駒澤大と東海大は何とか優勝戦線に踏みとどまりました。一方、ここで遅れた東洋大や早稲田大は優勝戦線から脱落。
もう取り返しがつかなくなるプレッシャーの中でのエース達のつばぜり合いに注目です。
・8区(19.7km)
最長にして最重要区間です。今まで何度も大逆転がこの区間で生まれています。前回は逃げる吉田(青山学院大)を田澤(駒澤大)と名取(東海大)が追う展開。最後は猛烈なラストスパートで田澤が抜け出して、見事に優勝を果たしました。7区までにも何人ものエース格の選手を投入する必要がありますが、その中で8区まで強い選手を残せるチームこそが結果を残すチームです。
いかがでしょうか。本当に総合力のあるチームでなければ勝ち抜けないことがおわかりになるかと思います。
それでは最後に、今回関東から出場する15チームについて勝手にランク付けしてみました。あくまで主観ですのでご意見等あればぜひお寄せください。
A:ゴリゴリ優勝を狙うチーム
・駒澤大
・青山学院大
・東京国際大
B:虎視眈々と優勝を狙うチーム
・東洋大
・早稲田大
・順天堂大
C:シード権争いを優位に進めるチーム
・明治大
・國學院大
・中央大
D:シード権争いに絡めるチーム
・帝京大
・中央学院大
・東海大
・法政大
E:経験を積みながら上位進出を狙うチーム
・拓殖大
・日体大
優勝を狙えるようなチームでさえシード争いに巻き込まれそうなほど、上位校の戦力が拮抗しています。優勝の可能性のあるチームも多く、本当にスリリングなレースが展開される気がします。なお、次回からは本気で考えた各チームのオーダーを紹介していきたいと思っております。一緒に楽しんでいきましょう!
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