箱根駅伝2021振り返り～国士舘大～

こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度！

今回は国士舘大の箱根駅伝について振り返ります。

往路：17位

復路：18位

総合：18位

今季は遠入、山本と高校時代から実績のあるルーキーが加入。箱根予選でも全体的な位置は例年より高く、底上げも着実に進行しています。

今度こそ、シード争いに絡むべく箱根路に挑みました。

〇戦略

2区ヴィンセント、6区曽根と往路復路にそれぞれ核となる選手を置きました。

ヴィンセントに伸び伸びと稼いでもらうために重要な1区はルーキーの山本を思い切って起用。3区は清水拓、4区は木榑と箱根予選で好走した選手を順に注ぎ込んでいきました。

そして、5区は前回10区で粘りの走りを見せた孝田をコンバート。

現状できる中では最大限の火力を往路にぶつけました。

復路も6区で稼げる曽根に続けて、7区に荻原、8区に清水悠と主力を並べられました。

ヴィンセントがビハインドを回収するのか、それとも大きく稼ぐ役割を担えるのか。そのためにもとにかく1区が大事。ルーキー山本に大きな期待をかけたオーダーでした。

〇結果

1区山本は18位でスタート。ペースの上げ下げが激しい展開はルーキーには過酷過ぎました。

2区ヴィンセントが区間2位の好走で立て直して12位までリカバリーしますが、3区清水拓、4区木榑が踏ん張り切れず17位までダウン。5区孝田も区間14位と粘りますが、往路はそのまま17位でのゴールとなりました。

復路は6区曽根が区間9位の好走で2つ順位を上げますが、その後は区間15位前後の走りが続き、じわじわと順位を落としていきます。

最後は昨年よりひとつ順位を上げた18位でフィニッシュすることとなりました。

〇感想

総合18位という順位だけ見ると厳しいように見えますが、また一歩前に進んだことを感じさせる箱根駅伝でした。

稼ぐべきヴィンセントと曽根がしっかり順位を上げ、それ以外の選手もいくつか区間下位に沈んだ分、順位は落としてしまいましたが、基本的には区間15位前後で耐えることができました。

数年前には最下位を走り続けていたことを思えば、確実に前進しています。

もう出場すればOK、という段階は過ぎました。

あともう少しです。

曽根のように稼げる選手が数人現れて、区間15位前後で走っている層を区間10位前後で走れるように底上げができれば、いよいよ本当にシード争いの最前線に殴り込めます。

〇今後に向けて

今回走った選手からは5区孝田、6区曽根が卒業します。山で好走した2人が抜けるのは痛手となりますが、経験者が多く残るのは明確な強みです。

底上げの部分は手応えを持ってできるでしょう。

あとは今季走れなかった遠入や、1区で経験を積んだ山本など、ポテンシャルの高い下級生から大黒柱となる選手の登場を待ちたいところです。

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