こんにちは。
今年も箱根駅伝が終わってしまいましたね。楽しみにしていた分、終わってしまうと寂しい気持ちにもなります。
今回からこのブログではしばらく箱根駅伝について振り返っていきたいと考えております。
第一弾となる今回は題して「勝手に箱根駅伝大賞2021」です。いろんな賞を勝手に設定して勝手に表彰する、そんな企画です。あくまで当方の独断と偏見に基づきますのでご理解のうえ、読んでいただければと思います。
【MVP】
花崎悠紀(駒澤大3年)【6区区間賞】
最も駒澤大の優勝に貢献した選手は花崎だと考えています。駒澤大は往路を終えて先頭の創価大と2分21秒差でした。そして創価大は6区濱野が58分台の好走。追いかけるチームは少しでも取りこぼしたらこの時点でゲームオーバーとなるところ、なんと花崎は57分台のビッグランで先頭との差を1分少々にまで詰めたのです。
この走りで優勝争いに踏みとどまったことが、最終10区での大逆転に繋がったのは言うまでもありません。
秘密兵器の大活躍でした。
【リベンジ賞】
石川拓慎(駒澤大)【10区区間賞】
前回も同じ10区を走りましたが、この時は早稲田大(宍倉)との7位争いに敗れて悔しい思いをしています。
それが、今回は創価大との3分19秒差をひっくり返す大逆転のヒーローとなったのです。
これだけの差があれば、優勝よりも順位を守ることを意識して、堅実な走りをしてもいいところ、勇気を持って攻め続けたからこそできた大逆転劇です。
ゴール後の石川は、昨年の悔しさを噛みしめたような表情とは見違えるようないい表情をしていました。
【新人賞】
松山和希(東洋大1年)【2区4位】
3区区間賞の石原(東海大)と迷いましたが、やはり花の2区で快走を見せた松山を選出したいと思います。
池田(日体大)や太田(早稲田大)、菊地(城西大)といった実力派エース達と集団でレースを進め、いつの間にか太田や菊地を競り落とし、先に抜け出していた池田まで追いつくというレースはあまりにも強かでした。
区間順位ではあの名取(東海大)や田澤(駒澤大)をも上回っているのです。
こんな走りをした選手がまだ1年生だという衝撃です。
とんでもないルーキーが現れた箱根駅伝でした。
【本当にブレイク賞】
三上雄太(創価大3年)【5区2位】
以前、【箱根駅伝】ブレイク前夜の若武者たち | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net)で紹介した選手のなかで、今回の箱根駅伝で最もブレイクした選手に贈る賞です。
三上はここまで三大駅伝への出場経験はありませんでしたが、昨年、仮想箱根駅伝5区のロードレース“激坂王”で優勝し、山上りの秘密兵器として今回5区を走りました。
首位で襷を受けながらも、後ろからは前年区間賞の宮下(東洋大)が追いかけてくるスリリングな展開。
それでも、三上は冷静に最後まで自分のペースを刻み続けて、むしろ襷を受けたときより差を広げて往路優勝のテープを切ったのです。
“4代目山の神”候補とも言われた宮下を圧倒した走りはかなりのインパクト。
そして、激坂王の価値も高めることになったナイスランでした。
【4年目の復活賞】
臼井健太(國學院大4年)【3区7位】
期待されて入学しながらも順風満帆にはいかず、最後の最後にやっと箱根駅伝の舞台に立てた選手を見ると心に来るものがあります。この賞はそんな選手の中で最も輝いた選手に贈る賞です。
臼井は1年次に出世区間の箱根6区を走り、2年次は全日本大学駅伝の1区を任されるなど、浦野の次の國學院大のエースにと期待されていました。しかし、それからは故障と戦うことに。それでも強くなって帰ってきた臼井は1年次以来の箱根路に臨みました。
3区を任された臼井は藤木、中西大のダブルエースをつぎ込みながらも15位と出遅れたチームに喝を入れるような激走で順位を3つ上げてくれました。
臼井も2区までの流れに飲み込まれていたら、國學院大は間違いなくシードを落としていたでしょう。素晴らしい走りでした。
ここまで紆余曲折ありましたが、最後に臼井の雄姿が見られてよかったです。
【ゲームチェンジ賞】
遠藤大地(帝京大3年)【3区4位】
この賞は悪い流れを止めて、いい流れを作り出した選手に送る賞です。
昨年と同じ、小野寺、星、遠藤の並びで序盤を戦うことになった帝京大。ただ、今季は小野寺、星の4年生コンビが14位と伸び悩みました。でも、そんな沈んだムードを一掃するかのような目覚ましい活躍を遠藤は見せてくれました。
8人抜きでなんと6位まで順位を上げ、何事もなかったかのように帝京大を上位の流れに乗せてくれました。
遠藤の持ち味の爆発力が遺憾なく発揮された会心のレースでした。
【監督賞】
大八木弘明(駒澤大)
駒澤大は今回の箱根駅伝の中で思い切ったチャレンジをしました。
元々、今季の駒澤大は神戸主将をはじめとして、小林、加藤、小島、伊東など4年生が強力なチームでした。
しかし、シーズンを追うに連れて下級生の勢いがどんどん増してきました。
それでも同じくらいの力であれば経験のある最上級生を使いたくなるのが普通ですが、大八木監督は情も安定も捨てて、勢いのある若手に懸けることにしました。
結果、4年生は一人しか走れませんでしたが、下級生がのびのびと走って、チームに13年ぶりの総合優勝をもたらしてくれました。
名将と呼ばれる大八木監督が時代に合わせて柔軟に采配を変える。やはり大八木監督は名将なのです。
【皆勤賞】
西山和弥(東洋大)
・1年:1区区間賞
・2年:1区区間賞
・3年:1区14位
・4年:7区12位
吉川洋次(東洋大)
・1年:4区2位
・2年:3区4位
・3年:3区13位
・4年:4区6位
清水颯大(順天堂大)
・1年:7区18位
・2年:6区15位
・3年:6区12位
・4年:6区2位
石川佳樹(拓殖大)
・1年:7区9位
・2年:4区13位
・3年:5区11位
・4年:5区5位
今年の4年生の箱根駅伝皆勤賞は4名でした。
この世代は4年間順風満帆という選手はほとんどおらず。みんな紆余曲折を経ながら一所懸命戦っていた印象です。
皆勤賞となった選手は、東洋大の2年連続往路優勝に貢献した西山と吉川、ずっと跳ね返され続けても、諦めずに戦って最後に大快走を見せた清水、故障に悩まされながらも箱根には必ず合わせてくる石川と思い出深い選手ばかりです。
これで勝手に箱根駅伝大賞2021は終わりにします。「ほかにもこんな賞があったらいいな」っていう意見がある方、ぜひ教えてください。次回からの参考にさせていただきます。
そして、次回からは1校ずつ箱根駅伝での戦略と実際のレースの展開について振り返っていきたいと思います。20校全てやりますので長丁場になりますが、箱根駅伝の余韻に浸り尽くしましょう!
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