こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は日体大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:18位
復路:18位
総合:17位
経験者の故障が多く、新戦力に経験を積ませながらシーズンを進めてきた日体大。中間層の土台が強固になったうえに池田がエースに成長したこともあって、苦戦が予想された全日本予選、箱根予選ともにクリア。確かなチーム力を武器に、箱根本戦でも2年ぶりのシード権獲得を目指しました。
〇戦略
1区はスペシャリストの池田、2区にはエースの山口と序盤から惜しみなく戦力を投入。3区4区にスピードランナーを置けなかったのがやや気になりましたが、5区にはルーキーながらチームトップクラスの活躍を見せていた藤本を置き、ここでジャンプアップを狙いました。
復路は主力の廻谷を2年ぶりに起用した6区がまずひとつのストロングポイント。7区から9区は箱根初登場の3年生で固め、アンカーは3年連続で登場の中川。往路も復路もスタートでいい流れを作り、その後は堅実に繋いで最後に追い上げる戦略でした。
〇結果
1区池田が3位と絶好のスタートを切ると、2区山口も先頭集団で果敢に勝負しながら9位で中継。総合力で戦うチームにとって、前半区間を10位以内で乗り切るのはかなりいい展開でした。
しかし、3区亀田が区間最下位に沈んで15位まで順位を落とすと、4区太田、頼みの5区藤本も流れにハマってしまい、往路は18位と厳しい結果に。
復路は各選手区間2桁の結果でなかなか順位を上げられませんでしたが、これは監督から敢えて突っ込ませる走りを指示したことによるものです。
来季に向けた反撃も開始しながら総合17位でのフィニッシュとなりました。
〇感想
惜しいレースでした。懸念の往路序盤を上手くクリアしましたが、3区で流れが止まってしまったのはもったいなかったです。亀田も昨季から秘密兵器として期待されており、今季も自己ベストを連発していたので、本来はもっともっといい成績を残せる選手です。そして、本当に強いチームはひとつブレーキがあっても、すぐに取り返せます。日体大は数多くの選手の底上げを図ってきましたが、まだ流れを変えられる選手がいなかった、ということなのでしょう。
完全復活に向けて、道半ばであることを感じさせるレースでした。
〇今後に向けて
山口、中川、廻谷と主要区間で戦ってきた選手が多く卒業します。しかし、この1年間で非常に多くの選手が主要大会の経験を積みました。育成の土台は十分にできています。あとはエース力。次期エースの池田と藤本の他にも、彼らの中からエース格となる選手が登場してきたとき、日体大はまた上位争いをするチームとなるのでしょう。
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