こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は早稲田大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:9位
復路:5位
総合:7位
昨年はエース太田智樹の故障もあって、まさかのシード落ちに泣いた早稲田大。その太田が戻ってきた今季は、箱根予選こそ集団走戦法を取らなかったことで冷や冷やしながらの通過となりましたが、全日本では安定感抜群の継走でシード権復帰を果たすなど、明らかに昨季とは違う強さを感じました。
箱根駅伝では、どっしり構えたエースと元気な下級生の融合で上位進出を目指しました。
〇戦略
駅伝ファンにとっては予想しやすいタイプのオーソドックスなオーダーを組みました。
1区は昨年に引き続きスペシャルなスピードランナーの中谷、2区には前回区間21位に沈んだリベンジに燃える太田智樹。3区にはスーパールーキーの井川、4区は総合力の高い千明、5区は昨季も予定しながら交通事故で走れなかった吉田と往路はまさにこれしかない、という5人でした。
復路も6区にスピードランナーの半澤、7区に実力派ルーキーの鈴木、8区9区は昨季も同区間で走った太田直希と新迫、アンカーはラストが切れる宍倉とまさにこれしかない、という5人でした。
それは捻りなしの真っ向勝負、最初から最後まで上位安定で駆け抜けるという戦法でした。
〇結果
1区中谷が超ハイペースを創り出してライバルたちを振り落としながら6位と好スタートを切ると、2区太田智樹は最後まで先頭で勝負して2位中継と絶好の滑り出しを見せます。
しかし、3区井川が鈴木(青山学院大)とオーバーペースで勝負した結果、失速して8位まで順位を落とすと、その後も上げられずに往路は9位と不完全燃焼の往路となりました。
そして運命の復路。6区半澤が区間19位と本来の力を発揮することができず、いきなりシード圏外に弾き出されます。昨年の悪夢が頭をよぎりましたが、今年の早稲田大は一味違いました。
7区鈴木が区間2位の快走ですぐに9位まで順位を戻すと、8区太田直希9区新迫もそれぞれ区間4位の好走でシードラインとの差をどんどん広げていきます。
最後は10区宍倉が駒澤大とのデッドヒートを制して7位でのフィニッシュとなりました。
〇感想
「リベンジ」がキーワードとなった駅伝でした。前回苦しみ尽くした太田智樹が2区で堂々と先頭争いをしている姿にチームも奮い立ったでしょう。
また、6区終了時にシード圏外にいた点も昨季と同じですが、今回は鈴木がすぐに取り返してくれました。そして前回、シードラインに近づけそうで近づけないもどかしさを味わった太田直希と新迫が同じ区間でぐんぐん上げていったのも、まさに“リベンジ”でした。
強豪校でもあっという間に置いていかれる激しい競争環境のなか、シード落ちの翌年すぐにシード復帰を果たしたのはとても大きいです。
早稲田大の底力を感じました。
〇今後に向けて
エースの太田智樹と新迫が卒業しますが、このチームには中谷、井川、鈴木とスーパーエースになれるポテンシャルを持ったホープや、千明、太田直希などどんな区間でもそつなくこなせる職人が残っています。未来はかなり明るいです。あとは下級生の勢いに押され気味の新4年生がどれだけ存在感を発揮できるか。バチッとかみ合えば優勝争いにも加われるチームです。
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