こんにちは。いよいよ2026年の大学駅伝シーズンが動き出します。
箱根駅伝2026(第102回大会)で青山学院大学が大会新記録で史上初の「2度目の3連覇」を達成し、熱狂の余韻が残るなか、駅伝ファンにとって「次のシーズン」はもう始まっています。今年は主力4年生の大量卒業と、早稲田大学の「高校駅伝1区トップ3独占獲得」に代表される新戦力の大量流入が重なる、大学駅伝の転換点ともいえるシーズンです。
この記事では、2026年4月以降に行われる主要大会の日程・見どころに加え、在学中の注目選手情報もあわせてまとめました。スケジュール帳に書き込んで、全部チェックしていきましょう!
2026年のシーズンは、いくつかの大きなトピックが重なります。
2026年大学駅伝シーズンのポイント
まず何といっても注目なのが、各校の戦力の大幅な入れ替わりです。青山学院の黒田朝日、駒澤の佐藤圭汰・山川拓馬ら「名前を聞けば誰もが知る」エース級が一斉に卒業。一方で早稲田には高校駅伝1区上位3名が集結し、創価大には5000m13分台6名が入学するなど、新戦力の台頭が著しいシーズンとなります。
全日本大学駅伝 関東地区選考会
シード権を持たない大学が全日本大学駅伝への出場権をかけて争う、春のサバイバルレース。20大学中7チームの狭き門を懸けた順位争いが熾烈で、ひとつのミスが命取りになる緊張感のあるビッグレースです。
大会概要
・開催時期:2026年5月4日(月)
・会場:レモンガススタジアム平塚
・方式:各大学8名を4組に分けて10000mのタイムを競い、上位7校が全日本の出場権を獲得
見どころ
知名度が低いかもしれませんが、駅伝ファンなら絶対に外せない大会です。
青山学院・駒澤・國學院・早稲田・中央といったシード校は選考会に出場しませんが、非常にレベルの高い戦いが展開されます。
全日本大学駅伝に出場できるかどうかで駅伝シーズンに積める経験値が大きく変わるので、ぜひともこの予選会は通過したいところ。
注目ポイントは以下の通りです。
・18年連続出場を逃した東洋大の底力
・エティーリ(東京国際大)やキップケメイ(日大)らによる高速トップ争い
・主要大会デビュー戦となるルーキーたちの走り
記録よりも順位争いのドラマが生まれるのがこの大会の醍醐味。各大学の意地と意欲が詰まった熱い選考会です。
関東インカレ
駅伝シーズン前に各大学のエースが個人種目で激突する、関東の大学陸上における最高峰の舞台。5000mや10000mのタイムは、秋の駅伝メンバー選考にも直結する重要な指標となります。
大会概要
・正式名称:関東学生陸上競技対校選手権大会
・開催時期:2026年5月21日(木)~24日(日)
・会場:カンセキスタジアムとちぎ
見どころ
関東インカレは個人競技の大会ですが、駅伝ファンにとっては「各チームの新エースが今季どこまで仕上がっているか」を測る絶好の機会です。
特に注目したいのが花形種目の10000m。秋の駅伝シーズンへ向けた選手の状態を如実に示します。各校の「新エース」が初めて公の舞台で対決する場でもあり、例年以上に注目が高まります。
・折田壮太(青山学院大・3年)… 箱根10区を走り次期エースの有力候補。27:43の持ちタイムでアピールに期待
・岡田開成(中央大・3年)… 出雲1区区間賞の実力者。27:37を持ち中央大の新エース
・野中恒亨(國學院大・4年)… 27:36の学生トップクラス。留学生とも互角以上に渡り合える大砲
・増子陽太(早稲田大・1年)… 5000m 13:22の衝撃の新入生。既に持ちタイムは学生トップクラス
駅伝は「チームスポーツ」ですが、ここでは純粋な個人の強さが問われます。新世代のエースたちがどんなタイムを刻むか、じっくり楽しみたいところです。
出雲駅伝
全6区間・45.1kmという三大駅伝で最も短い「スピード駅伝」。大学駅伝シーズンの開幕戦として、各校の仕上がりと2026年度の勢力図が初めて明らかになる注目の一戦といえるでしょう。
大会概要
・正式名称:第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走
・開催日:2026年10月12日(月)
・コース:出雲大社正面鳥居前 → 出雲ドーム前
・距離:全6区間・45.1km
2025年大会の結果と2026年への流れ
2025年の出雲駅伝は國學院大學が優勝。2位に早稲田大学、3位に創価大学が続き、駒澤は5位、青山学院は7位という結果でした。
2026年は増子陽太ら新入生トリオが加わった早稲田が「出雲優勝候補」との声も上がっており、開幕戦からいきなり波乱が起きる可能性があります。
見どころ
・1区の先手争い:増子陽太(早稲田・1年)ら新戦力がいきなり主役になるか
・エース区間の直接対決:野中恒亨(國學院)・岡田開成(中央)・桑田駿介(駒澤)らの新エース対決
・6区アンカー勝負:最終区間での逆転劇もスピード駅伝ならでは
箱根駅伝2027 予選会
シード校以外の大学が箱根本戦の出場権をかけてハーフマラソンを走る、毎年ドラマが生まれる選考会。10位と11位の差がわずか数秒というギリギリの攻防が、見ている側の心拍数を上げる大会です。
大会概要
・開催時期:2026年10月下旬(例年 第3土曜日・10/17頃)
・会場:陸上自衛隊立川駐屯地 → 国営昭和記念公園
・距離:ハーフマラソン(21.0975km)
・方式:各大学12名が走り、上位10名のタイム合計で競う。上位10校が本戦出場権を獲得
見どころ
予選会は毎年「ドラマの宝庫」です。シード10校以外の大学が全力で本戦出場権を争い、ラスト数秒・数メートルの攻防が毎年生まれます。
2026年予選会の特別な注目ポイントは2つあります。
・前田和摩(東京農業大)や松井海斗(東洋大)、阿部紘也(山梨学院大)らによる日本人トップ争い
・21年ぶりに予選会に回る東洋大の意地
全日本大学駅伝
三大駅伝の中で唯一「大学日本一」を決める全国大会。関東以外の強豪も出場できるため、純粋な全国の勢力図が見えてくる舞台であり、ここでの結果が箱根の下馬評を大きく左右します。
大会概要
・正式名称:第58回全日本大学駅伝対校選手権大会
・開催日:2026年11月1日(日)
・コース:熱田神宮 → 伊勢神宮
・距離:全8区間・106.8km
三大駅伝の中での位置づけ
全日本大学駅伝は、距離が箱根の約半分(106.8km)ですが、出雲よりはるかに長く、スタミナと選手層が試されます。関東以外の強豪も出場できるため、純粋な”全国の勢力図”が見えてくる舞台です。
見どころ
2025年の全日本は駒澤大学が優勝し、出雲5位からの巻き返しを果たしました。しかし2026年度はエース級が大量卒業した駒澤の状態が未知数。代わって早稲田・青山学院・國學院・中央の争いが最大の焦点となりそうです。
・出雲の勢いをそのまま伊勢路に持ち込めるか
・早稲田、中央が久しぶりのタイトル獲得なるか
・関東以外の大学がどこまで食い込めるか
全日本で上位に入った大学は、その後の箱根でも好成績を残す傾向が強く、「箱根の下馬評」を読む上でも重要な大会です。
箱根駅伝 第103回大会
全10区間・217.1kmをつなぐ大学駅伝の集大成。山上り・山下りという特殊区間を含む総合力の戦いで、視聴率30%超えを誇る正月の風物詩です。
大会概要
・開催日:2027年1月2日(往路)・3日(復路)
・コース:大手町 → 箱根・芦ノ湖(往路)、芦ノ湖 → 大手町(復路)
・距離:全10区間・217.1km
優勝争いの構図
箱根3連覇の青学と、超強力新入生を擁する早稲田の「二強対決」を軸に、國學院・中央・帝京がどこまで迫れるかが見どころです。
・青山学院大学:折田壮太(3年)、飯田翔大(3年)を中心に6名の箱根経験者が残留。山下りの火力も高く、4連覇に最も近い存在
・早稲田大学:工藤慎作(4年)の5区山上りという最大の武器に加え、増子陽太ら新入生の成長次第で三冠も射程圏内
・國學院大學:野中恒亨(4年)・辻原輝(4年)のコンビと、髙石樹・野田顕臣のスーパー2年生が揃い、悲願の初優勝を狙う
・中央大学:岡田開成(3年)・本間颯(4年)・藤田大智(4年)ら27分台軍団で30年ぶりの制覇を目指す
・順天堂大学:昨季は予選会から本選3位まで大躍進。主力が多く残りダークホースに
特に注目したいポイント
・2区エース対決:新世代エースが集う「花の2区」で誰が抜け出すか
・5区山上り:工藤慎作(早稲田・4年)が箱根の歴史にどんな記録を刻むか
2026〜27シーズンの注目ポイントまとめ
関東インカレから箱根まで、各大会が有機的につながって勢力図が動いていくのが大学駅伝の醍醐味。シーズンを通して押さえておきたい4つのポイントをまとめました。
① 黄金世代の卒業と新戦力の台頭
佐藤圭汰・山川拓馬(駒澤)、黒田朝日(青学)らが卒業し、代わって増子陽太(早稲田)ら新世代が大学の舞台に立ちます。「誰が次の時代を作るのか」をリアルタイムで目撃できる、特別なシーズンといえるでしょう。
② 青学4連覇 vs 早稲田15年ぶり覇権奪還
最大の対決構図はこの2校です。青学は箱根経験者6名と安定した戦力で4連覇を狙い、早稲田は「令和の三羽ガラス」と称される新入生トリオ(増子陽太・新妻遼己・本田桜二郎)の加入で一気に頂点を狙います。この2校のせめぎ合いがシーズン全体を通じた最大の見どころになるでしょう。
③ 國學院・中央の悲願達成なるか
國學院はスーパー2年生の髙石・野田が順調に成長すれば、悲願の箱根初優勝が視野に入ります。中央は岡田開成・藤田大智を中心に30年ぶりの制覇を狙います。この2校がどのタイミングで「主役」に躍り出るかにも目が離せません。
まとめ:2026年大学駅伝シーズンを楽しむために
全日本予選から箱根駅伝まで、2026〜27シーズンは見どころが凝縮された一年になりそうです。黄金世代が卒業し、新たなスターが誕生する「世代交代の年」として、例年以上に注目すべきポイントが多いシーズンといえるでしょう。
青学4連覇か、早稲田の覇権奪還か、國學院・中央の悲願達成か。各大会をただ結果で追うのではなく、「この大会でのパフォーマンスが次の大会にどうつながるか」という視点で見ると、シーズン全体がより深く楽しめるはずです。ぜひスケジュールを手元に置いて、2026年の大学駅伝シーズンを最初から最後まで追いかけてみてください。
今回はここまでにします。次回もお楽しみに!


コメント