こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は順天堂大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:10位
復路:22位
総合:17位
強力世代が卒業し、立て直しのシーズンを迎えた順天堂大。出雲、全日本と苦戦が目立ちましたが、オリンピアンの三浦とスーパールーキーの吉岡など、爆発力のある選手を軸に4年連続のシード獲得を目指しました。
〇戦略
過去2大会はチーム状況もあって三浦が2区を走っていましたが、この1年間でエースに成長した浅井が2区にハマったため、三浦を適性の高い1区に回すことができました。また、強力な前任者が卒業した山上りの5区には3年間4区を走ってきた準エースの石井をコンバート。後釜の4区には吉岡を起用して引き続きこの区間はストロングポイントとしていきました。間の3区にも主力へと成長した海老澤を起用し、往路にフルコミットしたオーダーを組んでいます。
復路は主将の藤原や4年目にして遂にメンバー入りした内田や斎藤など強力世代の陰で努力してきた選手たちが中心に並びました。
往路で真っ向勝負をして、復路はたたき上げの選手たちでどこまで粘れるかという勝負でした。
〇結果
1区三浦は足の故障を抱えながらも10位と粘ってスタート。2区浅井に期待がかかりましたが、それまでフル回転してきた疲労が抜けていなかったこともあり、5つ順位を下げる無念の走り。それでも、3区海老澤、4区吉岡、5区石井と少しずつ順位を上げて往路は10位とシード圏内で終えました。
一方、復路は一斉スタートの中で流れに乗ることができず。いずれも区間17位以下と苦しみ、9区では繰り上げの憂き目に。最後は17位でのフィニッシュとなりました。
〇感想
久しぶりのシード落ちとなってしまいましたが、往路は10位と健闘したところに順天堂大の意地を見ました。箱根駅伝に至るまでの道のりや当日のレース展開は思い通りに行ったことばかりではありません。
三浦は故障を抱えながらのレースで、浅井も本調子では臨めず。石井や吉岡も出雲、全日本と本来の力を発揮できていない中でのレースでした。
しかも、決して上位の流れに乗れたわけではありません。それでも、必死に順位を上げていくレースができたところに伝統校の意地を感じます。
今季は立て直しのシーズンということで苦しみましたが、来季以降に向けて確実に反撃の狼煙が上がっていることを感じるレースでした。
〇今後に向けて
今回走った選手では、三浦、石井、内田、藤原、斎藤が卒業します。特にオリンピアンとして学生長距離界を象徴する存在となっていた三浦の卒業は一つの時代の移り変わりを感じさせます。
一方で、浅井や吉岡など主力として揉まれてきた選手は残ります。そして、スカウトにも成功しており、永原や川原など超高校級の選手たちが加入予定となっています。有望な選手たちによる逆襲が楽しみです。
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