第100回箱根駅伝振り返り~駿河台大~

箱根駅伝

こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!

今回は駿河台大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:14位

復路:21位

総合:18位

 

一昨年に箱根駅伝初出場を果たしたものの、昨季は箱根予選で敗退。チームとしての大きな目標を達成したことによる燃え尽き症候群の雰囲気もあったそうです。その中で新山主将が強いリーダーシップで再びチームに厳しさを持ち込み、退部者も続出する一方で下級生中心に力を伸ばし、2年ぶりに箱根予選を突破してきました。

 

〇戦略

新山主将以外はいずれも1、2年生が走るという異色の構成になったこともあり、次回以降のシード獲得に繋がるためのレースを志しました。

留学生のレマイヤンは2区を走れるほどの力はないとの判断で1区に回り、さっそくレースをかき回していく戦略。その後は2区新山、3区古橋、4区東泉と主力を惜しみなく投入していきました。5区は秘密兵器の倉島を投じ、往路でどこまで勝負できるかという戦いでした。

 

復路は実績の少ない選手が並びましたが、1年次から存在感を出していた藤井やハーフマラソンで好タイムを持つ久保らを中心にどこまで耐えられるかという勝負でした。

 

〇結果

1区レマイヤンはハーフの距離に不安げな様子がありながらも前半から飛び出します。終盤は苦しい走りになりましたが、それでも6位と持ちこたえます。しかし2区新山、3区古橋が思うように伸びず、21位まで落としてしまいます。それでも4区東泉が2つ順位を上げると、5区倉島が区間5位の快走で14位までジャンプアップ。往路終了時点で10位までわずか34秒の位置につけます。

 

しかし、シード争いはやはり厳しく。6区塩路が18位まで順位を落とすと、その後は大きく上げることができず。8区岡崎が区間12位、10区久保が区間13位と健闘する区間もありましたが、最後は総合18位でのフィニッシュとなりました。

 

〇感想

前回は初出場にも関わらず襷を繋ぎ切ったということで存在感を示した駿河台大ですが、今回はまた違った形で独特の存在感を発揮しました。徳本監督はレマイヤンが1人で押し切る力はまだ無いと感じながらも、これからの糧にしていくためにも1区に起用したとのことです。主力を投じた3区までで苦戦しながらも、結果的に往路終了時にシードラインに肉薄していることも素晴らしいです。

そして、何よりこのチームは9人も下級生が走っているのです。未来に向けての布石は確実に打っています。

初出場から2年でここまでチームを生まれ変わらせた徳本監督と新山主将の頑張りが花開く時が近いことを感じさせる今回の戦いでした。

 

〇今後に向けて

今回走った選手から卒業するのは新山のみですが、精神的支柱の穴は決して小さくないでしょう。来季の4年生に箱根駅伝経験者がいないところも気になります。

それでも、下級生中心にここまで戦えているチームが珍しいのもまた事実。勢いに乗ったときには一気にシード争いに殴り込んでいけるだけのポテンシャルがあるチームです。

 

 

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