箱根路を駆けた名選手たち~山口修平~

OB紹介

こんにちは。月に1度のシリーズ「箱根路を駆けた名選手たち」です。今回紹介する選手は山口 修平(創価大卒)です。

 

創価大はここ3大会連続で箱根シード獲得。昨年は準優勝を果たすなど、立派に強豪校のひとつです。

 

ですが、初めて出場したのはわずか7年前のこと。

駅伝ファンの方では、創価大の初出場劇は記憶に残っているかもしれません。

 

強化校に溢れている現在の箱根駅伝戦線において、まだ箱根駅伝に出場したことのないチームが、その扉を開けることは並大抵のことではありません。

 

でも、その扉をこじ開けた創価大には強力なリーダーシップを持った大エースがいました。

 

彼の名は山口修平

 

創価大の歴史を切り開いた偉大なエースです。

 

今回はそんな山口の箱根駅伝を振り返ります。

 

〇高校時代

福井県の鯖江高校出身の山口。5000mの持ちタイムも14分19秒と速かったですが、それ以上に全国高校駅伝で1区9位と好走したように、駅伝での強さが光っている好選手でした。

 

〇大学時代

■1年次

高校時代に全国の舞台で活躍していた山口が進路に選んだのは創価大。まだ箱根駅伝に出場したことの無いチームへの進学ということで、コアな駅伝ファンでは意外に思った方もいるかもしれません。

 

山口は創価大でさっそくエースに就任します。

1年次から全日本予選は全て最終組に登場。箱根予選もいきなりチームトップの個人29位で走破すると、チームも14位まで躍進。

さらにこの走りで関東学連選抜に選出されると山口は4区6位という好走で応えます。

山口の躍動により、創価大も箱根駅伝出場が見えてくるのでは?というほど新しい風が吹き始めました。

 

■2年次

この年、箱根駅伝初出場を目指した創価大にとって大きなチャンスが訪れました。

90回記念大会ということで、箱根予選からの出場枠が通常の10枠から13枠に拡張されたのです。

前回予選会14位だった創価大にとっては、あとひとつ順位を上げれば本戦に手が届く。

そんな期待感を持って乗り込んだ箱根予選、山口は前年よりさらに順位を上げる個人15位の快走でチームを引っ張ります。

 

しかし、山口の後ろが全くといっていいほど続かず、予選会は総合19位と惨敗。

 

チームでの箱根駅伝出場は叶いませんでした。

 

■3年次

箱根予選の惨敗に、何かを変えなければずっとこのままになる。と危機感を抱いた山口。3年生にしてチームの主将を務めることになり、競技、運営の両面から文字通りチームの大黒柱として引っ張っていくことになりました。

 

そして迎えた勝負の箱根予選。山口は個人6位と更に順位を上げました。

前年までと違ったのはチームメイトが続いてくれたこと。前年は個人100位以内に入った選手が山口だけだった創価大でしたが、この年は後沢、セルナルド、蟹澤、大山、彦坂と5人も続いてくれました。

 

彼らの奮闘もあって、ギリギリ10位で念願の箱根駅伝初出場決定です。

 

歴史に残る創価大初の箱根駅伝、スタートの1区を山口が務めたのはある意味必然だったかもしれません。

 

山口は区間13位と健闘した一方で2区以降は力負けして総合20位に終わりましたが、とにもかくにも箱根駅伝で創価大の襷が走り切ったことが重要。

歴史を変えるシーズンとなりました。

 

■4年次

チーム全体で箱根駅伝の経験を積み、さらに飛躍のシーズンへ。と行きたいところでしたが、箱根駅伝以降、山口の調子は上がりませんでした。

 

エースで4番の山口の不調がチームに与える影響も小さくなかったのでしょう。

 

箱根予選では山口自身は何とか復調を果たして、前年と同じ個人6位で走破しますが、チームメイトたちが順位を落として総合14位と無念の予選落ちとなってしまいました。

 

それでも、山口は学生連合に選出され、前年と同じ1区を走ることになります。

久保田(青山学院大)や横手(明治大)といった強力な選手たちによるハイレベルな戦いとなった1区でしたが、山口も真っ向勝負で挑み、区間7位相当と好走で応えました。

 

チームのエースが箱根のエース区間で通用する姿は後輩たちに大きな勇気を与えたことでしょう。

 

創価大が初めてシード権を獲得したのは、山口の卒業と入れ替わりで入学してきた世代が4年生になった年でした。

 

〇社会人時代

創価大卒業後は超強豪チームの旭化成に進んだ山口。個人としてはハーフマラソンで61分台をマークするなど、競技力を高めていきましたが、ニューイヤー駅伝で何度も優勝を果たすチームの中でレギュラーを獲得するには至らず。

惜しまれながらも昨年5月に競技を引退することとなりました。

 

〇最後に

山口はとても偉大な選手でした。

まだ箱根駅伝に出場したことのない創価大に進み、1年次からエースとして引っ張っただけでなく、3年次からは主将として初出場に導き、最後は他校のエースとも互角に渡り合えることを示しました。

 

最初から強豪校に進む選択肢もあった中で、このように挑戦し続けた山口には本当に敬意があります。

創価大がチャレンジングなレースを得意とするのは、やはり山口から受け継がれているスピリットもあるのでしょう。

 

正解の無い世界で、自分で道を切り開いていく。

そんな大切さを教えてくれた山口の箱根駅伝でした。

 

 

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