こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は国士舘大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:11位
復路:12位
総合:12位
シードからは遠ざかっている者の、今季は全日本予選を通過するなど例年以上のシーズンを過ごしてきた国士舘大。決して爆発力は高くないものの、独特の粘り強さで箱根路に乗り込んできました。
〇戦略
箱根では2区カマウ、5区山本雷と重要区間で稼げる選手を置くことができました。特に山本雷は激坂王を制覇。3年連続の山でしたが、相当な区間上位が見込めました。
5区で稼ぐためにも重要となる往路、1区は4年間チームを引っ張ってきた山本龍、3区は箱根予選でチーム2位に入った伸び盛りの生駒、4区は彼らに次ぐ実績を残している西田と惜しみなく主力を投入してきました。
復路は2、3年生5名で組みました。派手さはないものの、安定感のある選手たちを並べています。
往路は4区まで食らいついて5区でジャンプアップ。復路はシード圏内で粘り切るのがシード獲得への道筋でした。
〇結果
1区山本龍、2区カマウともに好タイムで走っているものの周りのレベルも高く、2区終了時に18位。厳しい戦いが予感されましたが、3区生駒が3人抜きでゲームチェンジ。4区西田も区間10位の好走でいい流れを加速させると、5区山本雷が区間7位の快走で11位までジャンプアップ。シードラインまで僅か3秒と絶好の位置で往路を終えることができました。
復路は出入りの激しい展開の中、安定して区間10位台で走ってチャンスを窺います。それでも、大東文化大と東海大の激しい10位争いにはあと少しのところで割り込むことができず、総合12位でのフィニッシュとなりました。
〇感想
今回は例年以上に手応えのあるレースとなりました。ここ数年は2区で上位に上がっても、3区で苦戦してそのまま浮上しきれない、というパターンが多い印象でしたが、今回はその3区から追い上げがスタートしました。稼ぎたい5区でしっかり稼いで、復路も能動的な攻撃こそできなかったものの、ワンチャンスを掴める位置に最後までつけることができました。
もちろん、序盤の厳しい流れを耐えた山本龍とカマウの貢献も大きいです。
いずれにせよ、最後までシード争いに絡めたことは大きな自信になるはず。国士舘大の地道な取組みが開花するまであと少しであることを感じさせる箱根路でした。
〇今後に向けて
今回走った選手からは山本龍、山本雷の2選手が卒業します。下級生時から重要な役割を担ってきた選手なだけに卒業の影響は小さくありませんが、確実に全体のレベルは上がっています。次期エースは生駒、西田、中島で争うことになるでしょう。あとは山上りで稼げる選手を育てられるか。しぶとくシード争いに絡めるチームとなっていきそうです。
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