こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は国士舘大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:14位
復路:16位
総合:15位
今季は大エースのヴィンセントが最終学年を迎える勝負の年。木榑や三代など、脇を固める4年生も、かつての住吉世代に匹敵するほど充実しており、久しぶりのシード獲得も射程圏内に捉えて、箱根路に臨みました。
〇戦略
チャレンジングチームらしく、往路から戦力を贅沢に投入していきました。2区のヴィンセントが稼ぐ役割か、リカバリーの役割か、どちらを担うことになるのか決まる1区。その大事な区間を今季、日本人エースへと成長を遂げた主将の木榑に託しました。
留学生の後ということで鬼門になりやすい、3区と4区はスピード区間で戦い続けている荻原、全日本予選で組トップを獲ったこともある三代とここまで4年生を並べてきました。
経験者の卒業した山は成長株の山本雷と福井を起用し、7区にも4年生の清水。
8区は今季調子の上がらないながらも能力の高い山本龍、9区は前回10区で健闘した綱島をコンバート。10区は秘密兵器の望月と、最初から最後まで自信を持って選べる10人でオーダーを組めました。
まずはヴィンセントで上位につけて、3区からどこまで粘り倒せるかという勝負でした。
〇結果
1区木榑が10位と絶好のスタートを切ると、2区ヴィンセントが初めて東京国際大ヴィンセントにも勝利し、3位まで進出します。
3区荻原は実力校に次々と襲撃されるタフな展開ながらも9位にとどめ、4区三代も嶋津(創価大)や石井(順天堂大)、石塚(早稲田大)に抜かれながら東洋大を交わして11位に抑えます。
5区山本雷もスペシャリストにこそ交わされますが、しっかりまとめて往路は14位。シード権も見える位置で終えることができました。
復路も崩れることなく繋いでいきますが、シードラインのチームがことごとく好走して前との差は開くばかり。
9区綱島が区間6位の快走で一矢報いますが、上位の壁は厚く、総合15位でフィニッシュを迎えました。
〇感想
国士館大にとって、総合15位という結果は伊藤正樹選手、藤本拓選手、福田穣選手らを擁して11位に入った第88回大会以来、10年ぶりの好成績です。
ここ数年は往路で苦戦して、早々に下位に沈んでいってしまうケースが多かっただけに、最後まで崩れずに戦いきれたことがひとつの成果だと思います。
この10年間を振り返ると、予選落ちになることもあるチームから、本戦出場が当たり前のチームになり、本戦でも下位に沈むチームから、徐々に健闘できるチームへと成長してきました。
今回1区を走った木榑のように、たたき上げから箱根駅伝で通用する選手が育つ土壌もできてきました。
シード校は強いですが、一歩ずつ確実に成長を遂げている国士館大ならいつか届く気がします。
また、成長を見ることのできた箱根駅伝でした。
〇今後に向けて
ヴィンセントをはじめ、多くの主力が卒業します。戦力的な影響は大きいですが、国士館大の“文化”は確実に育ってきています。
綱島や山本龍を次のエースに、またひとつ殻を破るような戦いを見せてくれるはずです。
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