【日体大】藤本のエース曲線

こんにちは。シリーズ「キーワードで新チームを読む」今シーズンの各大学の注目点をキーワードと共に紹介していきます。今回は日体大を紹介します。

日体大の今季のキーワードは「藤本」です。（ちなみに前回は「エーススターター」でした。【日体大】エーススターターはどこへ行く！？ | 100倍楽しく箱根駅伝を見る方法 (100hakone.net)）

昨季まで大エースとして君臨していた池田が卒業し、新たにチームを作り直す必要がある日体大。

新しいエースは誰が何と言おうと藤本でしょう。

昨季は箱根予選で池田に次ぐチーム2位。日本選手権にも出場するなど、実績はチームの中で頭ひとつ抜けています。

箱根でも1年次から5区、1区と重要区間を任されており、今季は2区を担うことになるのではないかと言われています。

そして、この区間遷移、実はかつて日体大でエースとして活躍したある選手と重なります。

その選手の名は小町昌矢（平成30年卒）。

箱根駅伝を4度走り、2年～4年次はいずれもチームをシード権に導いています。

せっかくなので、小町と藤本、2人のここまでの箱根成績を並べてみます。

いかがでしょう。区間順位も含めて結構似ていませんか？笑

小町はルーキー時から期待されていて、いきなり山上りの5区を任されるも、下位からのスタートだったこともあって区間19位と苦戦。

一転、 2年次は1区を任されると、高速レースの中で11位と上手くスタートを切り、シード獲得の流れを作りました。

3年次は満を持して花の2区に起用されましたが、この時は区間18位と他校のエース達の壁にぶつかります。

そして、4年次はチーム事情で1年次に走った5区に再登板。5人抜きの快走でチームの4位入賞に貢献しました。区間順位も1年次の19位から5位までジャンプアップ。4年間かけて成長した姿をしっかり見せて、実業団へと進んでいきました。

藤本も1年次に箱根予選でチーム1位を掻っ攫って本戦では5区に抜擢されました。しかし、下位からの流れに飲み込まれて区間16位と無念の走り。

しかし、2年生として迎えた昨季は、エース池田に繋ぐ1区という重要区間を任されて、今度は8位と見事に流れを作ってくれました。

小町と藤本の共通点は、成功も失敗も経験しながら成長しているということです。そして順風満帆じゃないからこそ、信頼できる部分もあるのです。

日体大は昨季、14位だったチームから6人の4年生が卒業しました。

その中には大エースの池田も含まれています。

経験者の少ないチームを再び上位校に押し戻す。

藤本にはそんな難しい課題が課せられています。

でも、かつていろんな区間を変幻自在に任されながら戦い抜いた先輩のように、チームを背負って戦えば必ず突破口が見えてくるはずです。

みなさんも、藤本の奮闘に注目してみてください。

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