全日本大学駅伝のオーダーを本気で考えてみた③

こんにちは。11月1日に迫った全日本大学駅伝のオーダーを本気で考えるシリーズ最終回。「もし自分が駅伝監督だったら」といった観点から、明治大、順天堂大、山梨学院大、日体大、城西大のオーダーを本気で考えてみました。

○明治大

児玉①－小袖④－手嶋③－櫛田②－前田④－富田②－鈴木③－加藤②

明治大も上位争いに加わってくることが予想されるチームです。スピードとスタミナを兼ね備えて、突破力を持った選手がたくさんおり、どこからでも攻め込めるのが強みです。

実力派ルーキーの児玉は1区が適任でしょう。2区3区にはスピード型エースの小袖と手嶋を並べて、さらに4区5区に櫛田と前田を投入する贅沢な布陣。1度いい流れに乗れればここまで先頭争いをしてもおかしくありません。成長株の富田を挟んで、7区には昨季もこの区間で好走した鈴木、アンカーにはタフな区間で活躍できる加藤を残せます。

シード権獲得は当然のこととして、どこまで上位に食い込めるか要注目のチームです。

○順天堂大

野口④－三浦①－清水④－野村②－伊豫田②－石井①－西澤②－吉岡③

箱根予選の圧勝で一気に評価が高まった順天堂大。磨き上げてきたスピードは本物であると証明したところ、全日本でもどれだけ戦えるのか注目です。本気でシード権、さらにその上も狙うオーダーを考えました。

1区と3区は前回も同じ区間で好走した野口と清水、間の2区、続く4区に箱根予選で大活躍した三浦と小島を入れて前半からガンガン勝負していきます。5区6区はスピード豊かな伊豫田と石井で繋ぎ、前回苦戦した7区はエースの西澤、8区には安心安全の吉岡を置いた充実のオーダー。箱根予選が出来すぎた分、ダメージが残っていないか心配な面もありますが、この若くて速いチームの躍動に期待しましょう！

○山梨学院大

瀬戸④－森山④－ムルワ②－新本①－齋藤④－橘田②－坪井③－松倉③

戦前の厳しい評価を覆して見事箱根予選突破を決めて山梨学院大。昨年連続出場が途切れた失意の中、すぐに立て直してトラックでベストを連発した勢いがここまで繋がりましたね。

さて、全日本は“いい経験を積む”ことをテーマにオーダーを考えてみました。何せ三大駅伝経験者がほとんどいないので、箱根に向けていいレースを経験する場としたいのです。

1区は箱根も見据えてスピードランナーの瀬戸、2区3区にエースの森山とムルワを投入して、超スピード環境の中でどこまで戦えるか試してみます。そこから先は新戦力がどこまで耐えきれるかの勝負です。

4区は将来のエースとしての期待がかかる新本、比較的走りやすい5区はスピード豊かな齋藤、6区から8区は箱根予選で好走した橘田、坪井、松倉を並べています。特に坪井は来季エースとして活躍してほしい選手。他校のエース達に真っ向勝負を挑んでほしいところです。

全日本でも決して前評判は高くありませんが、この1年間積み重ねてきた努力と勢いは嘘をつきません。どこまで食らいつけるか要注目です。

○日体大

岩室④－藤本②－大内宏③－菅沼④－佐藤③－盛本②－池田④－福住④

池田藤本のダブルエースが牽引する日体大。全日本は例年あまり相性が良くない印象ですが、名門の意地に期待しましょう。

まずエース格の池田と藤本をどこに起用するか。池田は今までずっとスターターを務めていましたが、最後の箱根は2区を任せたいところから逆算して、タフな7区まで残したいです。そうするとどうしても前半が手薄になるので藤本は2区へ。絶対に出遅れたくないため、1区には彼らに続く実力者の岩室を投入します。3区から6区は正直厳しいのでは…！？と思われますが、ここで一人でも二人でも活躍する選手が現れてくると箱根に向けて展望が明るくなってきます。

アンカーは野上と迷いましたが、最も成長したといえる福住に託したい。これは箱根4区、10区を見据えています。

○城西大

梶川④－砂岡③－菅原④－藤井②－山本唯①－大里④－菊地④－宮下③

箱根予選では終盤に見事なペースアップで3位まで浮上し、本戦復帰を果たした城西大ですが、全日本でも一昨年、最後の最後に逆転シードを獲得したように、サプライズ満載な戦いを見せてくれるのではないでしょうか。

前回は1区から順に強い選手を並べていく特攻型オーダーでしたが、今回は総合力でシードを目指すオーダーを考えました。まず菅原、菊地、砂岡の三本柱はそれぞれの適性に合わせて2区3区7区に配置します。重要な1区は彼らに次ぐスピードを持つ梶川。4区5区はこれから主力に成長してほしい若手の藤井と山本を並べて、全日本から復帰してきた大里は比較的負担の少ない6区でのびのび走ってもらいましょう。最後はロードに強い宮下に締めてもらいましょう。2区3区7区と明確に攻めるポイントがある分、最初と最後の1区8区がカギになってきます。ここで大崩れしなければ、シード権獲得も視界に入ってくるでしょう。

これにてオーダー考察は終了となります。今回紹介した15チームに加えて、関西の強豪、立命館大で上位争いをしていくことになるのだと思われます。やっと始まった駅伝開幕戦。選手たちもいろんな思いをした分、ここに懸ける気持ちも強いと思います。

そんな彼らの熱い戦いを一緒に楽しみましょう！

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