こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は創価大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:7位
復路:7位
総合:8位
ムルワ、葛西、嶋津ら強力世代が卒業した今季は育成の年になるかと思いきや、“クライミングモンスター”吉田響の転入やスピードのあるルーキーの加入など、新戦力が躍動して出雲駅伝では準優勝。箱根でも5区に圧倒的な自信を持っており、優勝候補のダークホースとして臨みました。
〇戦略
5区吉田響が区間記録更新も視野に入るほど自信を持っていたため、4区まで先頭が視野に入る位置で繋げるかどうかの勝負でした。
2区ムチーニは安心できるとして、前後の1区3区はスピードのある1年生ではなく、桑田、山森とチームを牽引してきた4年生に託すことに。4区は前年山を上って、タフなレースに強い野沢をコンバート。1区と3区がとにかくどれだけ速い流れに乗っていけるかがポイントでした。
また、復路は6区川上、7区石丸、8区小池とこちらは下級生を並べて勢いづけていく形。9区には吉田凌、10区には上杉と最後に頼りになる上級生を置いており、万が一上手くいかなくても取り返せるような布陣で臨みました。
〇結果
1区桑田が2位と最高のスタートを切ると、2区ムチーニも66分台でしっかりまとめて序盤は3位といい位置で切り抜けます。しかし、3区山森が区間19位とまさかの失速で8位まで転落。期待の5区吉田響も寒さの中で力を発揮することができず、往路は7位で終えることとなりました。
復路は5秒差後ろから一斉スタートで16校が追いかけてくるという刺激的すぎる展開。それでも6区川上が区間3位と素晴らしい走りで5位まで上げると、7区石丸も区間8位と続いて完全にシード争いから抜け出します。
8区以降はいずれも区間2桁と伸びを欠きましたが、それでも一度もシードラインを割ること無く、総合8位でシードを獲得しました。
〇感想
優勝まで期待値の範囲に入っていた中、総合8位という結果は不本意かもしれません。それでも、1年生を3人も起用しながら、一度も危険水域に入ることなくシード権を獲得できたところにこのチームの土台の強さを感じました。
危なげなく戦えたのは、往路復路ともに好スタートを切れたからに他なりません。1区桑田が区間2位、6区川上が区間3位と流れを作ってくれたからこその余裕を持った展開です。
序盤さえ凌げれば、というチームが多い中、好スタートを切れる土壌があることはとても大きな強みです。
今回は惜しくも取りこぼす区間が出てしまいましたが、優勝に向けた条件をひとつずつクリアしていることを感じるレースとなりました。
〇今後に向けて
今回走った選手の中では桑田、山森、上杉が卒業します。若い選手が多く、不安定になってもおかしくないチームをよく支えてくれました。
そして、来季に向けて見通しは明るいです。
山上りの吉田響も今回の悔しさをバネにさらに強くなるでしょう。そして、小池、川上、織橋ら新2年生がとにかく強力です。若手の爆発力と山の強さを武器に、再び優勝戦線に突入していきそうな雰囲気です。
ここまで読んでくださった方は
以下のリンクからブログの通知を受け取ることが出来ますので
ぜひ登録よろしくお願いいたします!!
コメント