100倍楽しく出雲駅伝を見る方法

出雲駅伝

こんにちは。今年も待ち詫びていた駅伝シーズンが目前に迫ってまいりました!

今回は三大駅伝の開幕戦、出雲駅伝を100倍楽しむための簡易ガイドを用意しました。テレビ観戦する際のお供としてこの記事を利用してください。

◯基本データ

・名称

第34回出雲全日本大学選抜駅伝競争(通称:出雲駅伝)

・日時

10月10日(月)13:05スタート

・コース

出雲大社正面鳥居前→出雲ドーム

6区間45.1km(詳しくは後述)

・出場チーム

日本全国より選抜された20チーム(関東からは前回の箱根駅伝の上位10チーム)

※今回もアイビーリーグ選抜の参加はないです。

〇概要

出雲駅伝は全日本大学駅伝、箱根駅伝と並ぶ三大駅伝のひとつとして有名です。特徴としては区間、距離ともに三大駅伝の中で最も少ないことが挙げられます。つまり当駅伝ではエース力とスピードがレースの流れに与える影響が大きく、最長区間のアンカー6区での大逆転も数多く発生しています。

また、駅伝シーズンの開幕戦ということもあって、優勝を目指して全力メンバーで臨むチームがある一方、全日本や箱根とは違ってシード権が無い為、経験の少ない選手の起用や今季成長した選手の初めての主要区間への抜擢など、いろいろと試すようなオーダーを組むチームも現れます。

◯区間紹介

主要区間は1区、3区、6区と言われています。

・1区(8.0km)

駅伝シーズンの幕開けとなる区間です。特に難易度が高いコースではありませんが、距離の短い出雲駅伝において出遅れを取り戻すのは至難の業であるため、重要な区間となっています。前回は青山学院大のエース近藤が最後に抜け出して区間賞を獲得。しかし、大きく出遅れるチームも無く、混戦模様での襷渡しとなりました。

1区に起用される選手は大きく3タイプに分かれます。

1.キレッキレのスピードランナー

 例:三浦(順天堂大)、白井(東京国際大)

2.勢いのある1年生

 例:吉居駿(中央大)

3.エース(経験を積ませるチームにありがち)

 前回で言う市村(東海大)が該当します。

・2区(5.8km)

距離の短い出雲駅伝の中でも最短の区間です。しかし、距離は短いと言えどもレースの趨勢を決める大事な区間です。思い切って前半から突っ込んだ選手が好成績を残しています。2区に起用される選手はだいたい3タイプに分かれます。

1.期待のルーキー

 例:佐藤(駒澤大)、青木(國學院大)

2.超スピード型の主力

 例:伊豫田(順天堂大)、安原(駒澤大)

3.敢えてのエース

 前回で言う遠藤(帝京大)が該当します。

青山学院大はこの区間に滅法強く、過去5大会中、4大会で区間賞を獲得(田村→田村→鈴木→岸本)しています。

・3区(8.5km)

“華の3区”です。この区間にはエースしか出てきません。3区終了時にどれだけアドバンテージを取れているかが優勝争いのカギとなってきます。ちなみに前回は青山学院大(佐藤)、早稲田大(太田)、國學院大(藤木)、順天堂大(野村)との先頭争いから丹所(東京国際大)が一気に抜け出して、優勝への流れを作りました。後方ではムルワ(創価大)が10位から8人抜きで2位浮上とこれまた素晴らしい走りを披露しています。

・4区(6.2km)および5区(6.4km)

ここがつなぎ区間です。ただ、優勝争いにおいては選手層の厚さが明確に出る2区間です。優勝争いをしていないチームにとっては駅伝の経験値を積むための区間となることが多いです。4区および5区に起用される選手はだいたい2タイプに分かれます。

1.2年生以上で駅伝の出走が初めての選手

2.大学での実績に乏しいエース候補の下級生

前回は4区石塚(早稲田大)、5区石田(東洋大)とそれぞれエース候補の1年生が区間賞を獲得しています。國學院大は敢えて4区中西大、5区伊地知と経験豊富な主力をこの2区間にぶつけて7位→3位とポジションを上げています。

・6区(10.2km)

最重要区間です。アンカー区間にして最長区間、何度も大逆転劇が起きています。トップと30秒から1分差くらいであれば逆転が可能であると見てください。今回はヴィンセント(東京国際大)がいるため、1分半から2分ほど差があっても気が抜けないでしょう。

ちなみに前回はそのヴィンセントが2位から30秒のリードをもった先頭というほぼ勝利確定の状態で襷を受けて、危なげなく勝利しました。

6区に最も走力の高い選手を置きたいところですが、5区までに差が開きすぎると死に札となってしまうことから、なかなかそういった配置がしづらいという背景もあります。それでも6区にエースを置けているチームは本当に優勝が狙えると見ていいでしょう。

6区に起用される選手はだいたい2タイプです。

1.大エース(置けたら勝ち)

 例:ヴィンセント(東京国際大)、田澤(駒澤大)

2.スタミナに自信系上級生

 例:四釜(順天堂大)、横田(青山学院大)

〇今回の見どころ!

今年もどこが優勝するか正直読めないくらい、戦力が拮抗しています。

前回優勝で超強力な大砲を抱えている東京国際大、選手層が厚すぎる青山学院大、爆発力の高い駒澤大、今季絶好調の中央大や國學院大など、優勝候補がたくさんあり、とてもエキサイティングです!

出雲駅伝の紹介は以上となります。10人のエントリーが発表され次第、各チームのオーダー予想もしようと考えておりますので、また読んでいただけたら嬉しいです。

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