こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について振り返るシリーズ最終回にして番外編。あの興奮をもう一度!
今回は関東学生連合の箱根駅伝を振り返ります。
往路:15位相当
復路:10位相当
総合:14位相当
〇関東学生連合とは
当ブログで関東学生連合について触れることは少ないので、改めて説明したいと思います。
まず、関東学生連合とは“箱根予選会で敗退した選手が集まるチーム”です。オープン参加のため、チームとしての記録も区間記録も参考記録となります。
箱根駅伝に出られないようなチームの選手でも箱根路を走る経験ができることが存在意義となっています。
そんな学生連合には様々な思いを持った選手が集まります。惜しくも箱根駅伝を逃したチーム、箱根駅伝から遠ざかってしまっているチーム、箱根出場に向けて強化途上のチーム。そんなチームを代表する選手の走りは記録に残らないとは言え、見逃したらもったいないのです。
〇関東学生連合の区間オーダーが決まるまで
まずはエントリーされる16人の選び方について紹介します。
箱根予選会において
(1) 箱根予選でチームが本選出場を逃す
(2) チーム内で箱根駅伝に出走したことのある選手を除いて最上位
以上の条件を満たしている選手のうち上位16名が関東学生連合として箱根駅伝にエントリーされることとなります。つまり、箱根駅伝を走ったことのない選手しか選ばれないことになっています。また、監督は予選会次点のチームの監督が務め、続く順位の監督が2名、コーチを務めます。今回は拓殖大の山下監督が学生連合の監督を務め、大東文化大の馬場監督と筑波大の弘山監督がコーチを務めました。
続いて16人から出走する10人を決める方法について紹介します。
ここはその年の監督によって変わる部分もありますが、基本的には箱根予選で上位に入った選手がそのままメンバーに選ばれることが多いです。
今年も上位10人がそのまま本戦のメンバーを勝ち取っています。
区間配置としては、予選会でトップの選手が1区、次点の選手が2区となることが多いですが、今回は予選会3番手だった中山(日本薬科大)がトラックで好タイムをマークしたこともあって1区に、予選会トップの福谷(筑波大)は5区に回りました。
さらに2区は予選会5番手の並木(東京農業大)が抜擢されるなど、セオリーに囚われず調子や適性でオーダーを組んだ印象がありました。
〇結果
1区中山(日本薬科大)が一時2位集団を引っ張る素晴らしい走りで7位相当の好発進。2区並木(東京農業大)も区間13位相当と健闘して、しっかり他校と勝負できる流れに乗りました。3区斎藤(立教大)、4区村上(上武大)、5区福谷(筑波大)と少しずつ順位を落としながらもしっかりまとめていき、往路は15位相当で終えることとなりました。
エース達が集まる学生連合は復路の方がいい成績が出ることが多いです。
今回も9区竹井(亜細亜大)、10区諸星(育英大)が区間6位相当、5位相当とかなりの好走。総合14位相当と優勝候補にも挙げられた明治大をも上回るタイムでゴールすることとなりました。
○感想
今回は出場選手たちのレベルが高かったことからも期待されていたのですが、非常にいい戦いを見せてくれました。
予選会で敗退した選手たちが常連校の選手たちを上回るのは、とてつもない意地とカタルシスを感じます。
そして、エントリーも含めると、16選手が自分の大学に箱根駅伝で戦った経験を持ち帰れるというのは、箱根駅伝全体の競技レベルを上げるうえでとても有意義なことです。
特に東京農業大は前回高槻が8区、今回並木が2区と2年生のダブルエースが1人ずつ箱根駅伝の経験を積むことができました。
彼らが経験を持ち帰ることで、東京農業大の久しぶりの箱根駅伝出場も近づいてきているのではないでしょうか。
このような底上げができる学生連合。その存在や選考方法などについては賛否両論ありますが、ぜひ継続していってほしいチームです。
箱根駅伝の振り返りはこれで終了です。長い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました!
4月からはまた来年の箱根駅伝に向けたシリーズをお届けしようと思います。
それまで、3月中はいくつか単発記事を更新していきたいと考えています。
もし書いてほしいテーマなどあれば、LINEからお送りください。参考とさせていただきます!
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