こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は法政大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:13位
復路:7位
総合:10位
今季はエース鎌田の周りを固める選手が成長し、全日本ではあと一歩でシードを獲得できるところまで善戦した法政大。戦力的にはシードを獲れるかどうかギリギリのところですが、確実に積み上げてきた自信を胸に戦いに挑みました。
〇戦略
前回は鎌田を1区に起用せざるを得ませんでしたが、今季は内田が成長してスターターに定着。鎌田を花の2区で勝負させることができました。
3区には勢いのあるルーキー小泉、4区は準エースの河田、5区は成長株の細迫と適材適所で往路を組みました。ここまでは10位前後で戦ってくれればok。
復路は得意の6区にルーキーの武田を起用して勢いづけを図ります。
9区には切り札の清家主将を配置し、ここで一気に攻め込む算段。最後はスタミナ型の川上に託し、しぶとくシード獲得を狙っていきました。
〇結果
1区内田が9位と絶好のスタートを切ると、2区鎌田も他校のエース達と互角に渡り合って順位をキープ。3区小泉、4区河田も流れに乗ってここまで9位と完璧に滑り出します。
5区細迫もその流れでいい走りをしますが、最後に無念の失速。
とはいえシードラインはすぐ目の前に見える13位で往路を終えました。
勝負を懸けた復路。6区武田が区間2位の快走で11位まで押し上げると、7区中園が10位の東洋大に追いつきます。
それでも終盤のスパート合戦で突き放されると、8区稲毛も詰められず。
戦況は厳しくなってきましたが、ここから法政大の粘りが出ました。
9区清家が10位との差を30秒まで詰めると、10区川上も我慢の走りで前を追い続けます。最後は失速した東海大を交わして10位に食い込み、念願のシード獲得を果たしたのです。
〇感想
ほぼ100点のレースができたのではないでしょうか。今季は元々のシード校の実力が抜けており、予選会校からシードに届くとしても、攻撃力の高い明治大と中央大くらいのものだろうと予想されていました。
その中で、全員が粘り強く走り抜いた法政大の戦いは高く評価するべきです。
大きく稼いだのは6区武田だけですが、後の選手は全員がしぶとく区間10位前後で繋ぎ切りました。苦しくなっても大崩れしない粘りがあったからこそ、最後の最後に逆転シードに手が届いたのでしょう。
昨年は鎌田が1区区間賞と最高のスタートを切った一方で、その後が続けなかったことを考えると、この一年間で本当に逞しいチームに成長しました。
法政大が再びシード常連校へと戻るために、アイデンティティが確立したような今回の箱根駅伝でした。
〇今後に向けて
エースの鎌田と主将の清家が卒業します。強力にチームを牽引してきた2人が抜ける影響は大きいですが、確実に次世代の主力たちが育っています。
内田や小泉、河田といった往路を走った選手たちが次は2区を目指せるでしょう。
6区で好走した武田も山下りのスペシャリストにはとどまらない雰囲気を感じます。
今回はギリギリ届いたシードですが、来季はここから上積みを作っていけそうな気配を感じます。来季の戦いも楽しみです。
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