こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は中央大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:6位
復路:8位
総合:6位
ここまで10年間、どうしてもシード権に手が届いてなかった中央大。それでも今季は久しぶりに出場した全日本で先にシード獲得。箱根予選も2位通過を果たすなど戦力に結果がついてきた印象。悲願の10年ぶりシードに向けて箱根路に臨みました。
〇戦略
前回1区で出遅れた反省も踏まえて、1区にはスピードスターの吉居を投入し、確実に先手を取りに行きました。一転、誰が走っても厳しい戦いになると予想された2区は職人の手島で耐え、3区三浦、4区中野、5区阿部と爆発力のある選手で少しずつ巻き返していく。復路は信頼できる若林と中澤を6区と8区に分けてバランスを取り、最後は井上主将に全てを託す、そんな戦略で臨みました。
〇結果
1区吉居が序盤から覚悟を持って一人旅。“空前絶後の新記録”と言われた区間記録をも更新する断トツの区間賞で勢いに乗ります。2区手島も後ろから他校のスターたちの襲撃を受けて11位まで順位を落とす難しい展開ながら、しっかり設定タイム通りで走ると、3区三浦が4人抜きでさっそく追い上げを開始します。
4区中野、5区阿部も速い流れに乗って往路は6位。ミスなく終えられました。
復路も中央大は強さを発揮します。
7区居田が脚にアクシデントを発生して一瞬ヒヤリとしますが、8区中澤、9区湯浅がそれぞれ区間3位の快進撃で総合3位まで順位を上げます。最後は3つ順位を落としますが、それでも総合6位。井上主将が笑顔で10年ぶりシード獲得のゴールテープを切りました。
〇感想
今回の中央大はほぼ完璧なレース運びでした。これまで能力の高い選手はいながらも、なかなか本番で噛み合わないことが多かったのですが、やっと本来のポテンシャルが発揮された印象です。
そして、今回の中央大は“速さ”より“強さ”が際立っていました。
覚悟を持って集団から抜け出した1区吉居。後方からの追撃を受けながら守り切った2区手島。すぐに攻めに転じさせた3区三浦。果敢に嶋津(創価大)に勝負を挑んだ4区中野。1年生ながら山を攻略した5区阿部。
復路の流れを作った6区若林。途中で脚にトラブルを抱えながらも我慢の走りができた7区居田。一気に上位進出を果たした8区中澤。3位争いから抜け出した9区湯浅。そして、抜かれても力を振り絞って追いすがった10区井上。
これだけ強い走りが見せられたならもう大丈夫。中央大の長い歴史の転換点となるような今回の箱根駅伝でした。
〇今後に向けて
三浦、森、手島、井上といったチームを支えてきた世代が卒業します。その穴は決して小さくないでしょう。それでも、彼らが作ってきた文化は受け継がれているはず。吉居の弟など、強力なルーキーたちも多数加入してきます。
今季はシード獲得に沸いた1年でしたが、次は優勝争いも見据えた戦いを展開するシーズンとなりそうです。
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