【超大作】箱根駅伝2026予想|優勝候補・区間オーダー・全大学の戦力比較まとめ

箱根駅伝

こんにちは。いよいよ「箱根駅伝2026」が近づいてきました。
 2025年の出雲駅伝と全日本大学駅伝が終わり、いよいよ”本戦”である箱根へと舞台が移ります。今年は例年以上に戦力が拮抗しており、優勝候補の行方が読みにくいシーズンになっています。

本記事では、2026年箱根駅伝の優勝候補・順位予想・注目選手に加え、各大学の区間オーダー予想や、近年の傾向を踏まえた展望まで詳しくまとめました。
駒澤大学・青山学院大学・中央大学を中心に、どのチームが勢いと完成度を武器に頂点を狙うのか。あるいは國學院大學や早稲田大学が上位争いに割って入るのか。出雲・全日本で見せた走りは、箱根でどのような影響を与えるのでしょうか。

箱根駅伝は全10区間・217.1kmをつなぐ、大学駅伝の集大成。
わずかな戦略の違いや区間配置、選手の仕上がりによって大きく順位が変わる大会です。
今年の勢力図を整理しながら、2026年大会の展開を予想していきます。

2026年箱根駅伝|出雲・全日本から見える勢力図

2026年の箱根駅伝を展望するうえで、大きな手がかりになるのが10月の出雲駅伝、そして11月の全日本大学駅伝です。
この2大会は性質が異なり、それぞれが各校の”現在の強さ”と”箱根に向けた伸びしろ”を示します。

まず、出雲駅伝2025は國學院大學が優勝を飾りました。
序盤から積極的にレースを作り、3区・4区で流れをつかんだ姿は、短距離決戦に強いチームとしての成熟ぶりを示しています。
早稲田大学が2位に入り、スピードを軸とした戦力が機能したのも印象的でした。
3位の創価大学は大崩れのない構成で、完成度の高さが際立った大会でした。

一方、駒澤大学は主力が揃った中で5位に終わり、やや不完全燃焼のレースとなりました。
青山学院大学は序盤の流れを掴めず7位。ただし、若手中心の構成であることを考えると、今後の成長余地は大きいといえます。

続く全日本大学駅伝2025では、駒澤大学が本来の強さを取り戻しました。
距離が伸びると主力の安定感が光り、伊勢路での勝負強さは変わらないことを確認できました。
國學院は出雲ほどの勢いは見せませんでしたが、それでも上位争いに加わる総合力は十分示しました。
青山学院は序盤の遅れが響き優勝争いからは外れましたが、全体としては若手がレース経験を積み、箱根に向けての準備が進んでいる印象です。

また、中央大が序盤の流れを掴んで準優勝。ハマったときの爆発力の高さを示しています。

これら2大会の結果を総合すると、現時点での勢力図は次のようになります。

・國學院大學 … 選手層を武器に高い完成度。繋ぎ区間でレースを動かせる。
・駒澤大学 … 距離が伸びるほど強さを発揮。箱根に最も近い総合力。
・青山学院大学 … 若手主体で伸びしろが大きい。箱根までにどこまで仕上がるかが鍵。
・早稲田大学 … スピード型の構成が伊勢路でも通用。序盤の形が整えば上位争いへ。
・中央大学 … 10000m上位10名平均27分台の圧倒的なスピード。先行逃げ切りのレースがハマるかも。

出雲で勢いを掴んだ國學院、
全日本で立て直した駒澤、
仕上がり次第で上位を狙える青山学院、

圧倒的なスピードをつけた中央

そして、山に抜群の強みを持つ早稲田

2026年箱根駅伝は、この5校を軸に戦いが動いていくと見てよさそうです。

2026年箱根駅伝 出場校一覧【確定情報】

2026年の箱根駅伝は、前年大会でシード権を獲得した10校と、10月に行われた予選会で通過した10校の合わせて20校が出場します。まずは、その内訳を整理しておきたいと思います。

大会の構図を理解するうえで、シード校と予選会校の分布は重要なポイントです。
 シード校は前回大会で安定した力を示した大学、予選会通過組は秋にかけて勢いをつけた大学が並び、それぞれ走力の特徴が大きく異なります。

ここでは公式発表に基づき、出場校を一覧にまとめます。

シード校(10校)

・青山学院大学
・駒澤大学
・國學院大學
・早稲田大学
・中央大学
・城西大学
・創価大学
・東京国際大学
・東洋大学
・帝京大学

この10校は2025年箱根で上位に入り、安定して力を発揮した大学です。
 特に駒澤・青山学院・國學院・早稲田という上位勢は、今年も優勝争いの中心になります。

予選会通過校(10校)

・中央学院大学
・順天堂大学
・山梨学院大学
・日本大学
・東海大学
・東京農業大学
・神奈川大学
・大東文化大学
・日本体育大学
・立教大学

予選会は近年、上位のボーダーが上がり続けており、シード校と遜色ない走力を持つ大学も増えてきました。
特に順天堂・山梨学院・東京農業大あたりは、当日の戦い方次第でシードラインに絡んでくる可能性が高そうです。

この20校が、2026年の箱根駅伝を走る大学です。

ここからは出場21チームを順に見ていきます。
最初は、前回総合優勝の青山学院大学 から。

2026年箱根駅伝 各校の戦力分析・メンバー候補・区間適性

青山学院大学

チームの現状と2025シーズンの評価

2025シーズンの青山学院大学は、出雲・全日本ともに序盤の流れを掴めず、結果として優勝争いには絡めない内容となりました。

しかし、先日の記録会でなんと5選手が10000m27分台をマーク。学生長距離界最強の選手となった黒田朝日を中心に、波状攻撃を仕掛けられる布陣が整ってきました。

主力選手

・黒田朝日(4年)
  …出雲6区全日本7区で区間賞獲得。箱根2区への適性が高く、明確に勝負できるポイント。

・塩出翔太(4年)
  …箱根では2年連続8区区間賞。復路のストロングポイント

・小河原陽琉(2年)
  …スピードとスタミナのバランスが取れた選手。戦略の幅を広げてくれる。

・折田壮太(2年)
  …高校時代No.1の選手。出雲では2区10位と苦戦したが、ハーフ優勝&10000m27分台で猛アピール中。

青学は例年4年主体のチーム作りを行うが、2026年は2年生以下の存在感が強く、フレッシュな構成になる可能性が高いです。

区間オーダー案

1区:小河原陽琉(2年)

2区:黒田朝日(4年)

3区:折田壮太(2年)

4区:飯田翔大(2年)

5区:鳥井健太(3年)

6区:佐藤有一(4年)

7区:宇田川瞬矢(4年)

8区:塩出翔太(4年)

9区:荒巻朋熙(4年)

10区:佐藤愛斗(2年)

チーム全体の評価と箱根での強み
・2区黒田朝日で優位を取れる
・10000m&ハーフのベスト連発で絶好調
・経験豊富な4年生たち

青山学院は、出雲・全日本の結果だけを見ると優勝候補から一歩外れるように見えますが、箱根に向けての伸びしろを考えると、十分に優勝争いに絡む戦力を持っています。下級生の経験値の薄さが気になっていましたが、少なくとも10枚は攻撃力の高い選手が揃ったように見えます。山はいずれも未経験者が挑戦することになりますが、上手く流れたときには優勝争いの主役になれるでしょう。

駒澤大学

チームの現状と2025シーズンの評価

2025シーズンは、出雲では5位に沈んだものの、全日本大学駅伝では見事に立て直し優勝。
 短距離型の出雲よりも、距離が伸びる全日本で力を発揮した点は、箱根向きのチームカラーをそのまま表している。

主力の佐藤圭汰・山川拓馬が最終学年を迎え、経験値の高い選手が揃う「完成度の高いチーム」。
 特に伊勢路で見せた中盤の安定感は、箱根の2区以降に直結する要素といえる。

主力選手

・佐藤圭汰(4年)
  …全日本大学駅伝7区など主要区間を担当。圧倒的なスピードでゲームチェンジャーになれる。

・山川拓馬(4年)
  …全日本大学駅伝8区担当。昨季は5区を担当しているが、花の2区でも有力候補。

・伊藤蒼唯(4年)
  …山下りのスペシャリストかつ平地でもゲームチェンジャーになる選手。

・帰山侑大(4年)
  …前半区間で安定感。箱根1区・3区候補。

・谷中晴(2年)
  …競り合いでの強さを評価されている選手。1区~4区候補の一人。

・桑田駿介(2年)
  …上尾ハーフで60分台をマーク。優勝の決定打になる可能性も。

これらの選手構成から見る限り、今年の駒澤は「ゲームチェンジャーの多さ」が最大の強みとなる。

区間オーダー案

1区:小山翔也(3年)

2区:谷中晴(2年)

3区:佐藤圭汰(4年)

4区:桑田駿介(2年)

5区:山川拓馬(4年)

6区:伊藤蒼唯(4年)

7区:帰山侑大(4年)

8区:菅谷希弥(2年)

9区:村上響(3年)

10区:安原海晴(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み
 ・1区〜4区の安定感
 ・佐藤、伊藤と爆発的に稼げる存在
 ・経験者が多く、復路も安心できる

三大駅伝の中で、駒澤が最も力を発揮しやすいのは距離の長い箱根。
 2026年大会でも優勝候補の中心に位置すると見ていいでしょう。

國學院大學

チームの現状と2025シーズンの評価

2025出雲駅伝を制し、シーズン序盤で最も勢いを示したのが國學院大學でした。
序盤から上位に食らいついて、3区・4区でしっかり優位を作った内容は、チームとしての完成度の高さを示すものです。
全日本大学駅伝では出雲ほどの勢いは出なかったものの、中盤で粘りながら上位争いを維持。「崩れない」「まとめる」力は出雲優勝校としての安定感が感じられました。

國學院の強みは、エース1人に依存しない”多点方式”の戦力構成。
野中恒亨・上原琉翔・辻原輝と、エース区間でしっかり戦える選手が揃っている点は、箱根という長距離の総合戦に直結します。

主力選手

・野中恒亨(3年)
  …2025出雲3区担当。単独走で追いかけられる強さがあり、スピード区間向き。

・上原琉翔(4年)
  …持ちタイムと安定感のバランスが良い。2区〜4区向きの走力。

・辻原輝(3年)
  …スピードとスタミナを併せ持ち、平地区間での競り合いに強い。

・青木瑠郁(4年)
  …経験値の高さが魅力。往路・復路ともに計算できる選手。

國學院は”主力が固まっている”というより”中堅層が厚い”のが特徴。
 これは箱根駅伝において大きな強みとなります。

区間オーダー案

1区:青木瑠郁(4年)

2区:上原琉翔(4年)

3区:野中恒亨(3年)

4区:辻原輝(3年)

5区:高石樹(1年)

6区:後村光星(3年)

7区:尾熊迅斗(2年)

8区:飯國新太(2年)

9区:高山豪起(4年)

10区:野田顕臣(1年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・大エースに成長した野中
・柔軟に区間配置できる主力たち
・高石、野田とジョーカーになれる1年生

國學院が2026年箱根で優勝候補に挙げられるのは、出雲優勝による勢いと、中盤区間の安定した戦力構成が理由です。
箱根では決定力不足に悩んでいるイメージでしたが、高石、野田といったルーキーたちに爆発力があります。

総合的に見ると、國學院は「確かな上位候補」。
優勝争いの中心に入り続けられるだけの戦力は揃っています。

早稲田大学

2025出雲2位の好走で勢いを得た早稲田。
特に山口智規や工藤慎作の存在が大きく、上位選手の攻撃力は大学トップレベルです。

主力選手

・山口智規(4年)
  …主要区間を走り続けている大エース。今季は1500mに挑戦し、スピードを更に高めている。

・工藤慎作(3年)
  …全日本8区では渡辺康幸氏の日本人最高記録を更新。山の神に最も近い選手。

・鈴木琉胤(1年)
  …高校時代No.1のスーパールーキー。出雲、全日本と前半のエース区間で通用している。

■区間オーダー案

1区:間瀬田純平(4年)

2区:山口智規(4年)

3区:鈴木琉胤(1年)

4区:山口竣平(2年)

5区:工藤慎作(3年)

6区:山崎一吹(3年)

7区:佐々木哲(1年)

8区:小平敦之(3年)

9区:吉倉ナヤブ直希(2年)

10区:宮岡凛太(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・5区工藤で大稼ぎできる可能性あり
・1~4区も上位につけられる布陣
・復路もリードがあれば逃げ切れる選手たち

5区工藤という明確なストロングポイントがあるのが早稲田大の優勝可能性を示しています。山口智や鈴木などスピード豊かな主力がおり、序盤の展開も問題ありません。復路は真っ向勝負になるとやや分が悪い可能性がありますが、往路でリードを築けば逃げ切れるくらいの戦力は整ってきました。とにかく5区工藤にどの位置で繋ぐのか。楽しみなチームです。

中央大学

10000m上位10名の平均が27分台に突入するなど、圧倒的なスピードを引っ提げて箱根路に乗り込む中央大。正攻法で勝てる可能性のあるチームです。

■区間オーダー案

1区:吉居駿恭(4年)

2区:溜池一太(4年)

3区:本間颯(3年)

4区:岡田開成(2年)

5区:柴田大地(3年)

6区:三宅悠斗(1年)

7区:濱口大和(1年)

8区:藤田大智(3年)

9区:佐藤大介(2年)

10区:白川陽大(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・1区から27分台ランナーを並べられる選手層
・1区で主導権を握るのが勝ちパターン
・山は未経験だが、走力でゴリ押せそう

城西大学

1年次からチームを牽引してきた斎藤とキムタイが最終学年を迎えた勝負の年。主力に故障者が出た影響で出雲、全日本は苦戦しましたが、箱根のエントリーには間に合っており、何とか布陣が整ってきました。

■区間オーダー案

1区:柴田侑(3年)

2区:ヴィクター キムタイ(4年)

3区:小林竜輝(2年)

4区:桜井優我(4年)

5区:斎藤将也(4年)

6区:大沼良太郎(4年)

7区:三宅駿(2年)

8区:岩田真之(4年)

9区:中島巨翔(3年)

10区:小田伊織(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・5区斎藤は区間賞候補
・2区である程度前方にいられるはずなので、3区がとにかく重要
・爆発力よりも安定感が勝る復路

創価大学

出雲では3位、全日本は7位とチームとして安定期に入った印象。常にシード圏内で戦いながら、上位進出を窺う戦い方になりそうです。

■区間オーダー案

1区:織橋巧(3年)

2区:スティーブン・ムチーニ(3年)

3区:小池莉希(3年)

4区:野沢悠真(4年)

5区:山口翔輝(2年)

6区:根上和樹(3年)

7区:衣川勇太(1年)

8区:浦川栞伍(2年)

9区:石丸惇那(4年)

10区:黒木陽向(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・3区小池で勝負できるので、2区は繋ぎでもOK
・山口の起用区間がストロングポイント
・下級生もハーフに安定感

東京国際大学

前回の箱根は上級生の粘り強い走りで逆転シード。今季も史上最速留学生のエティーリを活かしながら、2年連続のシード獲得を目指します。

■区間オーダー案

1区:小柴裕士郎(2年)

2区:リチャード エティーリ(3年)

3区:菅野裕二郎(4年)

4区:大村良紀(4年)

5区:古賀智也(2年)

6区:中山拓真(4年)

7区:政仁斗(2年)

8区:久保遼人(3年)

9区:川内琉生(4年)

10区:菱田紘翔(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・2区終了時に最も先頭にいる可能性が高い
・3区がどこまで耐えられるかの勝負
・シード争いになれば持ちタイム以上の粘り強さが出せる

東洋大学

今季は全日本出場を逃すなど苦しいシーズンを過ごした東洋大。その分、箱根に向けてじっくりと準備ができたようで箱根への手応えは例年以上。21年連続シードに向けて機運が高まっています。

■区間オーダー案

1区:西村真周(4年)

2区:松井海斗(2年)

3区:迎暖人(2年)

4区:緒方澪那斗(4年)

5区:宮崎優(2年)

6区:内堀勇(2年)

7区:陳内紫音(2年)

8区:網本佳悟(4年)

9区:岸本遼太郎(4年)

10区:薄根大河(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・緒方、網本、岸本などロード巧者が揃う
・1~2区をどれだけ凌げるかの勝負
・シード争いになったときは負けないメンツ

帝京大学

全日本では中盤まで先頭争いに加わるほどの充実ぶりを見せています。エース力、選手層ともに申し分なく、過去最高の3位以内の可能性は十分にあります。

■区間オーダー案

1区:島田晃希(4年)

2区:楠岡由浩(3年)

3区:小林咲冴(2年)

4区:原悠太(3年)

5区:谷口颯太(3年)

6区:廣田陸(3年)

7区:松井一(2年)

8区:柴戸遼太(4年)

9区:浅川侑大(3年)

10区:尾崎仁哉(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・島田楠岡のWエースは大学史上最強
・復路終盤は優勝候補にも引けを取らない
・鬼門の山上りを攻略できるか

中央学院大学

ここ数年は苦戦が続いていましたが、今回の箱根予選では首位通過。高速化に対応の兆しを見せています。

■区間オーダー案

1区:市川大世(3年)

2区:近田陽路(4年)

3区:長部虎太郎(2年)

4区:三代田宏太朗(2年)

5区:黒谷優(4年)

6区:小松裕大朗(4年)

7区:米田昂太(2年)

8区:林愛斗(3年)

9区:長友英吾(2年)

10区:坂本駿(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・箱根予選日本人トップの近田に期待
・ロード適性抜群の2年生たち
・3区までシードラインに残れればそのまま食らいつけそう

順天堂大学

前回の箱根はシードまでわずか7秒差に泣きましたが、そこから一気にギアが上がった印象。全日本でもシードを獲得しており、復活前夜を予感させられています。

■区間オーダー案

1区:井上朋哉(1年)

2区:玉目陸(2年)

3区:吉岡大翔(3年)

4区:石岡大侑(4年)

5区:川原琉人(2年)

6区:林龍正(3年)

7区:永原颯磨(2年)

8区:古川達也(3年)

9区:小林侑世(3年)

10区:山本悠(2年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・井上の加入、玉目の復活で序盤の目途が立った
・吉岡、川原が往路でゲームチェンジ可能
・今回はシード争いでも競り負けない復路

山梨学院大学

しばらくシード権から遠ざかっていますが、阿部が箱根予選で日本人3位に入るなどブレイク中。鬼門の往路中盤をクリアできる目途が立っています。

■区間オーダー案

1区:平八重充希(4年)

2区:ブライアン キピエゴ(3年)

3区:和田瑛登(3年)

4区:阿部紘也(2年)

5区:弓削征慶(4年)

6区:南葉聖琥(3年)

7区:大杉亮太朗(2年)

8区:田原匠真(3年)

9区:占部大和(3年)

10区:宮地大哉(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・キピエゴ、阿部、弓削と往路で稼げるメンバーが揃った
・復路は久しぶりのシード争いに耐えられるか
・往路7位がシードの目安

日本大学

前回の箱根は直前の体調不良に見舞われて最下位に沈みましたが、今季はトラックで自己ベストを更新する選手が次々に。日本人エースこそ不在ですが、かなり厚くなった選手層を武器にシード争いに挑戦します。

■区間オーダー案

1区:山口彰太(3年)

2区:シャドラック キップケメイ(3年)

3区:高田眞朋(3年)

4区:冨田悠晟(4年)

5区:鈴木孔士(4年)

6区:山口聡太(3年)

7区:天野啓太(3年)

8区:大仲竜平(4年)

9区:中澤星音(4年)

10区:長澤辰朗(2年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・キップケメイがハマれば2区終了時は先頭付近に
・高田と冨田なら速い流れに耐えられるはず
・復路はここ数年で最高の粘り強さ

東海大学

■区間オーダー案

まさかの箱根予選敗退から1年、タフさを増して箱根路に戻ってきました。花岡や兵藤といったエースたちが4年生を迎える今季はひとつ勝負の年です。

1区:兵藤ジュダ(4年)

2区:花岡寿哉(4年)

3区:永本脩(3年)

4区:中野純平(2年)

5区:南坂柚汰(3年)

6区:平井璃空(2年)

7区:松山優太(1年)

8区:ロホマン シュモン(4年)

9区:竹割真(4年)

10区:鈴木天智(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・永本の成長で序盤の流れに目途
・ロホマンや竹割が控える終盤も強め
・5区南坂がハマればシード圏内が見える

東京農業大学

昨季はわずか1秒差で本選出場を逃した東京農業大。大エースの前田に頼らないチーム作りが実って箱根路に戻ってきました。

■区間オーダー案

1区:栗本航希(3年)

2区:前田和摩(3年)

3区:原田洋輔(4年)

4区:深堀優(4年)

5区:菅原昇真(4年)

6区:内田温規(1年)

7区:井坂光(1年)

8区:小島岳斗(4年)

9区:植月俊太(3年)

10区:森本守勇(1年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・まずは楽しみな前田の2区
・往路はシード圏内で終えてもおかしくないメンバー
・復路は1年生軸で耐えられるか

神奈川大学

高速化する学生長距離界に苦戦しつつも、今季も厳しい箱根予選を通過。宮本、酒井が4年生を迎えるひとつの集大成の年にシード獲得を目指します。

■区間オーダー案

1区:酒井健成(4年)

2区:宮本陽叶(4年)

3区:上田航大(2年)

4区:新妻玲旺(3年)

5区:三原涼雅(3年)

6区:大岩蓮(3年)

7区:滝本朗史(3年)

8区:西坂昂也(4年)

9区:志食隆希(4年)

10区:花井創(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・序盤の激流は酒井と宮本で耐えたい
・ゲームチェンジが必要な3区に置けそうな上田
・山の稼ぎも必要不可欠

大東文化大学

前回は序盤の出遅れが響いて19位と苦戦。一方でここまでチームを牽引してきた入濱に続けと4年生が奮起しており、シード復活に向けて雰囲気が出てきています。

■区間オーダー案

1区:大濱逞真(2年)

2区:棟方一楽(3年)

3区:中澤真大(2年)

4区:菅崎大翔(1年)

5区:松浦輝仁(2年)

6区:鈴木要(1年)

7区:エヴァンス キプロップ(2年)

8区:庄司瑞輝(3年)

9区:入濱輝大(4年)

10区:赤星龍舞(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・今年は勝負できそうな2区棟方
・3~5区で順位を上げる必要あり
・復路はキプロップと入濱で稼ぎたい

日本体育大学

今季は平島、山崎、田島の3本柱がいる勝負の年。チーム内での経験値の差が課題でしたが、ギリギリで通過した箱根予選、シード争いに挑んだ全日本と厳しい連戦を超えて逞しいチームとなってきました。

■区間オーダー案

1区:平島龍斗(4年)

2区:山崎丞(4年)

3区:荻野桂輔(2年)

4区:田島駿介(4年)

5区:浦上和樹(4年)

6区:永見進之介(2年)

7区:夏見虹郎(1年)

8区:佐藤大和(2年)

9区:二村昇太朗(4年)

10区:吉田黎大(3年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・ゲームチェンジャー的に起用できる田島
・浦上のコンディションが戻れば5区も強い
・復路は新戦力の意地にかける

立教大学

箱根予選はエース馬場の欠場というピンチの中で薄氷の通過。その馬場も戦列に復帰して、戦える体制が整ってきました。

■区間オーダー案

1区:原田颯大(3年)

2区:馬場賢人(4年)

3区:國安広人(4年)

4区:吉屋佑晟(4年)

5区:野口颯汰(3年)

6区:伊藤匠海(3年)

7区:山下翔吾(2年)

8区:鈴木愛音(2年)

9区:永井駿(4年)

10区:小倉史也(4年)

チーム全体の評価と箱根での強み

・馬場の激走が必要不可欠
・国安吉屋も押し上げる走りに期待
・流れに乗った中でどこまでキープできるか

関東学生連合

今回から選出ルールが変わって1度箱根駅伝に出場した選手もエントリーできるように。オープン参加ですが、充実の布陣で臨みます。

■区間オーダー案

1区:大島史也(4年・法政大)

2区:秋吉拓真(4年・東京大)

3区:川崎颯(3年・筑波大)

4区:古橋希翁(3年・駿河台大)

5区:高橋歩夢(3年・明治学院大)

6区:山中寿世夢(3年・国士舘大)

7区:大湊柊翔(3年・明治大)

8区:染谷雄輝(4年・日本薬科大)

9区:上山詩樹(3年・専修大)

10区:佐野颯人(3年・武蔵野学院大)

チーム全体の評価と箱根での強み

・1~2区を走れるエースたちで溢れる
・中盤区間に選手層の厚さが出る
・どうしても山が不安

2026年箱根駅伝 優勝予想

2025年出雲駅伝・全日本大学駅伝の結果を踏まえると、2026年箱根駅伝は「三強+二強追随」の構図が明確になってきました。
 本格的な山の戦いとなる箱根では、単純なスピードだけでなく 往路の安定感・復路の底力・山の適性 が結果を大きく左右します。

ここでは、各校の戦力バランスや区間配置を想定しつつ、総合力を基準に優勝予想を行います。

優勝候補(Sランク)

駒澤大学【本命】

爆発力の高い選手が多く、箱根も優勝候補筆頭でしょう。往路は佐藤圭汰・山川拓馬を中心に、高確率で主導権を握れる布陣。復路も崩れない選手層の厚さが最大の武器で、優勝争いの軸になる存在です。

優勝の条件:思わぬブレーキ区間を作らない

青山学院大学【対抗】

出雲、全日本といい流れを作れないレースが続きましたが、記録会やハーフマラソンで好走を連発。伝統的に山も強く、一度主導権を握ったときの強さは他の追随を許しません。

優勝の条件:34区で後手を取らないこと

中央大学【単穴】

出雲は出遅れた一方で全日本では中盤まで先頭争いを展開。10000mの上位10名平均が27分台に突入する異次元のスピードで逃げ切りを図ります。

優勝の条件:主導権を取った後逃げ続ける

表彰台争い(Aランク)

國學院大學

野中が大エースに成長したほか、青木上原辻原など場面を選ばず活躍できるエースたちが健在。爆発力にやや欠ける印象はありますが、ノーミスで繋ぎ続ければ勝機が見えてきます。

早稲田大学

山口智、鈴木と往路序盤で勝負できるエースがいながら、5区に“山の名探偵”工藤が控える充実の布陣。経験値のある選手層はギリギリですが、往路で先行した際には逃げ切れる可能性が出てきます。

優勝予想は駒澤大学とさせていただきます。青山学院大、中央大も戦力は充実していますが、記録会で自己ベスト連発しているというところで、もしかしたらピークが早めに来てしまっているかもしれないという可能性を考慮しました。

まとめと展望

2026年の箱根駅伝は、例年以上に「総合力の拮抗した上位校」が並ぶ注目の一戦になりそうです。2025年の出雲駅伝と全日本大学駅伝で見せた勢力図の変化は、そのまま箱根本番へと直結する流れになっています。

優勝候補の中心は、駒澤大学・青山学院大学・中央大学の三校。いずれも往路と復路のバランスが良く、主要区間を担う選手の仕上がりも高いレベルにあります。國學院大學はレベルの高いエースたちを軸に上位争いに割って入り、早稲田大学も山口智規を軸に勢いを持って上位を伺います。

一方で箱根は距離が長く、わずかなコンディションの違いで順位が大きく変わる大会。5区と6区の山区間の適性、復路の選手層、エントリー変更など、当日まで見えない要素が結果を左右します。下級生の台頭や補欠選手の起用も、近年では総合順位に大きく影響しています。

今年も「どこが1区で流れを掴むか」「2区のエース勝負で誰が抜け出すか」「復路で安定感を見せるのはどの大学か」が注視点となります。勢いと完成度を兼ね備えた大学が、最後の10区まで主導権を保ち続けることができるのか。あるいは復路での粘りと逆転劇が生まれるのかにも注目です。

2026年の箱根駅伝は、三大駅伝を通して力を伸ばしてきた選手たちが本気でぶつかり合う「世代の総決算」。
 その結果が、今後の大学長距離界の新たな流れを作る大会になるはずです。

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