こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は中央学院大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:18位
復路:20位
総合:19位
まさかの予選敗退となった前回から1年。吉田がハーフマラソンで学生歴代2位、10000mでも27分台を叩き出すなど、学生長距離界屈指のエースに成長しました。全日本予選こそ脱水症状によるコースアウトで失格のアクシデントがありましたが、それを機に吉田に頼らないチーム作りも進んできました。
箱根予選は危なげなく突破し、2年ぶりの箱根路に臨みました。
〇戦略
エースの吉田は順当に2区に配置しましたが、大事な1区を大型ルーキーの稲見に託してきました。3区にセカンドエースの伊藤、4区にはタフさが売りの黒岩を置いて、2区から4区で攻め込む体制を作りました。
1年次に6区で好走した工藤は平地の走力が高くなっていることもあってか7区に回し、山は柴田、小松と初挑戦の2人を抜擢。
8区9区は黒谷、近田と伸び盛りの2年生を置いて、最後に飯塚主将で締める形。
実績的には1区と山がやや未知数でしたが、要所で強い上級生を配置できており、しぶとくシードラインに食らいついていく戦いを描いていました。
〇結果
1区稲見は62分台の好タイムでカバーしますが、全体的にハイペースだったこともあって20位スタート。2区吉田も積極的に追い上げていきますが、区間14位で順位を4つ上げるにとどまったのはやや不本意か。3区伊藤も区間21位と本来の力を発揮することはできず、再び20位に順位を落としてしまいます。
それでも4区黒岩が区間6位の快走で作った流れに乗り、5区から8区までは区間12位~16位にしっかりまとめて一時14位まで上昇します。
しかし、復路のエースとして期待された9区近田がまさかの区間最下位。飯塚主将が意地の追い上げを見せるも、総合19位でのフィニッシュとなりました。
〇感想
全体的には大きく突き抜ける区間が無く、中位から後方での厳しいレースとなりました。吉田も本来ならもっと上位で勝負できるポテンシャルのある選手ですが、気負う部分もあったのかもしれません。
それでも、まずは1年でしっかり箱根駅伝の舞台に戻ってきて、しっかり流れの中で戦う経験ができたことはとても大きいです。昨季の箱根予選、今季の全日本予選と落選が続いていた中で、諦めずに前を向き続けてきた中央学院大のしぶとさが表現される今シーズンでした。
〇今後に向けて
今回走った選手からは伊藤と飯塚が卒業します。チームの苦しい時期を支えてきた選手が抜けますが、経験を積んで迎える来季はかなり期待値が上がります。
今回苦戦した近田が学生ハーフでなんと準優勝。吉田、工藤、黒岩と合わせて4つも稼ぎを計算できる区間を作ることができます。
苦しい時期を抜け出して、一気に飛躍できる可能性のあるシーズンを迎えます。
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