こんにちは。全日本大学駅伝で各チームが得た収穫と箱根駅伝に向けての考察をまとめていきます。第二弾となる今回は、全日本大学駅伝の6位~10位(早稲田大、明治大、中央大、法政大、東洋大)についてまとめます。
6位:早稲田大
■収穫:中盤で首位に立った
今回、早稲田大はベストオーダーを組むことができませんでした。千明、太田とエース格の選手が2枚も外れてしまったのです。
でも、その中で5区終了時にトップに立ったというのはひとつ自信にしていいでしょう。序盤にトップに立つことであれば、ひとり強いエースがいれば実現できますが、中盤以降にトップに立つには、やはり組織力が必要になります。
その点では、主力をフル投入したわけでもないのに、5区でトップに立ったことは早稲田大の底上げができていることの証明となります。
6区佐藤が体調不良により失速したのはアクシデント的な部分もあるので仕方ない部分もありますが、それがなければあるいは優勝も。。。というほどのいいレースでした。
■箱根に向けて
菖蒲や石塚、伊藤と下級生が好走経験を積んできたのが心強いです。彼らが前半区間も担えそうなほど充実してきたことでオーダーの幅が広がってきました。
ここに太田や千明が復帰すれば攻め込む区間が嫌でも増えてきます。箱根でも、復路まで波状攻撃を仕掛けることができそうです。優勝の可能性は十分にあります。
7位:明治大
■収穫: 小澤、橋本の充実
今回の全日本は箱根予選から2週間。その疲労も残っていたのか、手嶋や加藤が伸び切らず、鈴木も負担の軽い6区に回るなどチームとして本調子で臨むことはできませんでした。その中でシード権を取ることができたのは底力がついてきた証拠でしょう。
その立役者となったのが小澤と橋本。小澤は4区3位の好走でチームを6位から3位まで押し上げ、橋本は7区で田澤(駒澤大)、近藤(青山学院大)の襲撃を受けながらも区間4位に踏みとどめてくれました。
箱根予選に続いて好走するのは本当に力が無いとできません。箱根本戦でもゲームチェンジャーとして活躍できそうな選手が2人も台頭してきたのは、エース達の負担を減らすうえでも大きな収穫です。
■箱根に向けて
全日本は箱根予選後で足並みが揃っていない中での戦いになりましたが、箱根本戦にはチーム全体で調子を合わせてくるはず。前回1区2区で苦戦した児玉と加藤も大きく成長しており、今度は序盤から流れをつくることができるでしょう。期待感を持って箱根までの時間を過ごすことができそうです。
8位:中央大
■収穫:シードという結果を残した
中央大はここ数年、本当に苦しんできました。藤原監督の就任以来、確実にチーム力は強化されてきましたが、シード権には届かず、全日本にも出場できず、というシーズンが続いてきました。
それが今回9年ぶりに全日本への出場権を手に入れると、法政大や東洋大に競り勝ってシード権を獲得しました。
このように、目に見える結果を残すことができたのが本当に大きいです。
チームとして自信をつけた中央大、ここから快進撃が始まる予感です。
■箱根に向けて
今回はエースの森を温存しており、三浦も繋ぎの5区に回っているなど箱根に向けてはさらに上がり目が残っています。
今回自信をつけた中央大なら、箱根のシードも十分狙えるはず。
完全復活が楽しみです。
9位:法政大
■収穫:シード争いの大健闘
今回、最も予想外に躍進したのは法政大かもしれません。ただでさえ過酷な箱根予選からの連戦になるのに、箱根予選も6位と決して上位だったわけではありません。そんなチームが強豪校を相手に6区までシード圏内で戦い続けたのです。7区は準エースの清家が外れた影響で9位まで落としますが、8区河田も区間7位で最後までシードラインに追いすがりました。
上位校相手にここまで立ち回れたという事実がさらに法政大を強くします。
シード争いを優位に進めるチームとしての評価をせざるを得ません。
■箱根に向けて
今回走った8人に清家や扇が加われば10人揃います。ここ数年では最も充実した布陣で箱根路に臨むことができそうです。
連戦で結果を出しているので、その実力は確かでしょう。
特に1年生ながら好成績を連発している小泉に注目しています。
10位:東洋大
■収穫:1年生の躍動
今回、東洋大は松山宮下のダブルエースを7区8区まで取っておく思い切った戦略で臨みました。その分、6区まではどうしても厳しい戦いを覚悟せざるを得ませんでしたが、4区石田が区間賞、5区梅崎が区間4位と1年生が立て続けに好走して上位に押し上げてくれました。
エース達のコンディションが整っていない今、若い力がこれだけ伸びてきているのは救いになります。
特に石田は出雲に続いての区間賞。スーパールーキーとして大暴れしています。
■箱根に向けて
まずは全日本で本来の走りができなかった松山と宮下の復調を待ちたいです。彼らが2区と5区にハマらないことには始まりません。
また、今回走れなかった中にも及川や柏、児玉など実力者が多数控えています。
酒井監督就任以来、初めてシード落ちを経験した東洋大ですが、このチームは悔しさをバネに強くなってきたチームです。鉄紺の逆襲に期待しましょう。
今回はここまでにします。続きは次回!
お楽しみに!
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