こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。あの興奮をもう一度!
今回は中央大の箱根駅伝について振り返ります。
往路:13位
復路:13位
総合:13位
前回は最後まで駒澤大と優勝争いをしたうえで準優勝を果たした中央大。2区区間賞の吉居大と3区区間賞の中野、主将の湯浅と強力世代が4年生を迎えた今季は念願の総合優勝を狙いました。
〇戦略
大会一週間前にエントリーしているほぼ全ての選手が体調を崩すという未曽有のアクシデントに襲われました。この時点でシード獲得に目標を定め、往路は1区から3区を耐えて、元気だった4区湯浅で追い上げて、5区はルーキーの山崎で再び耐える戦略。往路はシードラインより後ろでも仕方ないという見込みでした。
復路は比較的軽症だった浦田、元気な吉居駿、阿部を並べた6区~8区でシードを決めたいという希望でしたが、元日に阿部が体調を崩す絶望的な状況。
藤原監督は棄権も考えたという満身創痍の状況で箱根路に臨みました。
〇結果
1区溜池、2区吉居大、3区中野と全く本来の力を出し切れず、3区終了時に18位。苦しい立ち上がりになりましたが、4区湯浅が5人抜きの好走でなんとか整えると、5区山崎も粘って往路は13位。苦戦の中で復路に望みを繋ぐことができました。
復路は6区浦田が積極的に飛ばして10位まで上げる会心の走り。7区吉居駿も区間賞で11位との差を広げます。
しかし、8区阿部の体調不良の中での走りはやはり苦しく12位まで順位を落とします。9区白川、10区柴田も必死に食い下がりますが、前を行く大東文化大の背中は離れていく一方。最後は13位で無念のフィニッシュとなりました。
〇感想
吉居大、中野、湯浅とこのチームを強豪校に引き上げてきた世代が4年生を迎える集大成の年に、全く本来の力を出し切れずに終わってしまったことは無念でなりません。これも箱根駅伝の怖さのひとつです。
それでも、こんな限界の状態でシード争いに加われたことがこのチームの強さを示しています。元気だった湯浅や吉居駿の爆発的な走りを見ると、全員が元気な状態で走れたら優勝争いにも絡めていただろうな、とも思います。
残念な気持ちは拭えませんが、限界の中で戦った選手たちに敬意を表したいです。
〇今後に向けて
吉居大、中野、湯浅とこのチームの大黒柱を担っていた世代が卒業します。いろんな意味でチームを背負ってきた世代なだけに卒業の穴は大きいです。しかし、彼らの背中を追いかけて、若い世代たちが力を伸ばしてきました。吉居駿も今回の箱根でエースに向けて一皮むけた気がします。
悔しい思いをしたからこそ、また強いチームを作ってくれるのではないでしょうか。
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