出雲駅伝を熱く振り返る②

出雲駅伝

こんにちは。

出雲駅伝で各チームが得た収穫と今後のレース(全日本大学駅伝、箱根駅伝)に向けての考察をまとめるシリーズ後半戦。今回は、出雲駅伝の6位から10位の5チーム(早稲田大、創価大、帝京大、東海大、順天堂大)についてまとめました。

 

6位:早稲田大

■収穫:新たなスターターの確立

ここ数年、早稲田大の箱根駅伝におけるスターターは中谷と井川が務めてきました。彼らは今や10000m27分台の大砲。もし2区以降で使うことができれば、一気にチームを押し上げる役割を任せられます。でも、そのためには彼らの他に安定して上位で繋げるスターターが必要でした。

そして、そこに今季絶好調の菖蒲が名乗りを上げました。大学では初めての1区でしたが、最後まで集団に生き残って区間2位と絶好のスタート。

大砲を活かすために重要なピースがひとつ埋まりました。

 

■今後に向けて

今回は中谷、太田、井川の27分台トリオがやや不発でした。もう1人の柱の千明も欠場でしたが、彼らが活躍しないことにはこれ以上の上位進出は望めません。逆に全員が本領を発揮することができれば優勝争いにも加われるという意味では、大きな上がり目を残しています。

全日本では足並みが揃うことを期待しています。

 

7位:創価大

■収穫:ムルワが初めて区間賞獲得

ムルワは間違いなく強い選手です。何度もインカレで表彰台に上がっています。だけど優勝には一歩手が届かない。そんなシルバーコレクターでした。

でも、今回の出雲駅伝はムルワにとって殻を破るきっかけになったかもしれません。3区に登場すると、一人だけ別次元の速さで追い上げ、10位で受けた襷をなんと2位まで押し上げてくれました。文句なしの区間賞獲得です。

1位を知ったことは大きいはず。今度はヴィンセント(東京国際大)とも真っ向から戦えるのではないでしょうか。

 

■今後に向けて

ムルワ以外の選手は区間10位前後の継走が大半でしたが、彼らの得意とする距離はもう少し長いのでそれほど気にする必要はないでしょう。それ以上に緒方、新家、桑田と3選手が大学駅伝の経験ができたことを良しとしたいところ。全日本の出場権を逃したため、もう勝負レースは箱根しかありませんが、じっくり調整して前回のような快進撃を狙ってくるはずです。

 

8位:帝京大

■収穫:スピードレースに対応

オーダー予想の記事でも書きましたが、帝京大は出雲駅伝をあまり得意とするチームではありません。出雲駅伝の6区間という区間数は彼らにとって少なすぎ、ひとり10km以下という距離は短すぎるためです。

そんな中で4区終了時5位という順位はかなり健闘したといっていいでしょう。近年は箱根以外で振るわなかった遠藤が2区5位、三大駅伝初出場の森田が4区4位とショート区間でいい走りが見られました。

彼らの対応力はさらに上がってきているようです。

 

■今後に向けて

シードのある全日本から帝京大の本格的な戦いが始まります。今回走った6人は鉄壁のレギュラーとなるでしょう。出雲は欠場となった主力の細谷が戻ってくることができるかが一つのポイントとなります。彼が万全の状態で戦列に戻っていれば、全日本でも出雲以上の位置で戦うことができるでしょう。

 

9位:東海大

■収穫:若手が経験を積む

今回の東海大は9位から10位の間を走り続けるという久しぶりに目立たないレースとなりました。でも、黄金の三本柱が卒業し、エースの石原、長田が欠場したため、ある程度仕方ない部分もあります。

むしろその中で下級生が次々と駅伝デビューを果たしたことを喜びたいです。特に神薗は5区5位の好走で期待に応えてくれました。

もう一度ここから強いチームを作っていけばいいのです。

 

■今後に向けて

全日本に向けてはとにかくエース石原の復帰を待ちたいです。シード権を守るためにも、彼の爆発力は絶対に必要になります。ここ数年で最も厳しい戦いが予想されるシーズンですが、ここを踏ん張ることができれば必ず上昇できるはず。若手の成長とともに見守っていきましょう。

 

10位:順天堂大

■収穫:優勝争いに加わるチームであることを証明

順位こそ関東勢最下位の10位でしたが、これは3区のエース野村がブレーキになってしまったがためのもの。むしろ5区石井6区四釜が走りづらいであろう下位からスタートしたにも関わらず、ともに区間4位で走破していることに恐ろしさを感じます。

大学駅伝初登場となった平も2区で先頭争いに加わる素晴らしい走りで存在感を発揮。

さらに今回は三浦が温存されています。

10位にしてなお強さを感じさせる今季の順天堂大、やはり一味違うようです。

 

■今後に向けて

新戦力の四釜や平が好走したことからもわかるように、選手層の厚みは駒澤大や青山学院大と遜色ないレベルに来ています。そしてまだ本領を発揮していないエースたち。出雲はアクシデントに泣きましたが、より戦力の整う全日本ではどんな戦いができるのか楽しみでなりません。

 

これにて、出雲駅伝の振り返りを終了します。

改めて、熱く面白いレースでした。

次回からは箱根予選について学んでいきます。お楽しみに!

 

☆当アカウントでは、スポンサーを募集しています。

詳しくはこちら!

 

ブログの通知設定はここから!
ブログの更新通知登録

 

駅伝について自由に語れるスペースはこちら!(オープンチャット)
100倍楽しく箱根駅伝を見るところ

 

有料コミュニティへの参加もお待ちしております!

有料コミュニティとは!?

 

その他お問い合わせはこちらからお願いします。

↓↓

友だち追加

 

この記事を書いているのはこんな人です。

管理人プロフィール

コメント

タイトルとURLをコピーしました